看護師から転職する方法。看護師を辞めたいと思ったときは?

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看護師を辞めたいと思ったら? 看護師から転職する際におすすめの3つのルートをわかりやすく解説

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看護師の仕事は、命をあずかる尊い仕事である一方で、ミスの許されないプレッシャーや、夜勤・残業などの不規則勤務、人間関係などが原因となって看護師の仕事を続けることに悩む方も少なくありません。

「看護師を辞めたい」と思ったときは、自分のキャリアや働き方を見直すチャンスでもあります。本特集では、看護師として働き続けることに疑問を感じている方のために、看護師から転職する際に知っておきたい3つの転職ルートをピックアップ
「看護師の知識や経験が生きる仕事」「看護師とはまったく関係がない異業種の仕事」「勤務先を変えて引き続き看護師として働く場合」の3つを取り上げ、転職のポイントをわかりやすく解説します。

転職ルート1看護師としての知識・経験を生かして転職する

看護師からの転職ルート1つめは、今までの知識・経験を生かし、転職する方法です。看護師として働くなかで身につけた医学的な専門知識や臨床での看護経験は、転職の際も非常に強力な武器となります。
これらのスキルと経験が生きる仕事を選ぶことで、看護師としてのキャリアを無駄にせず、一定以上の年収をキープすることが可能
具体的には、新薬の開発に関わるCRC(治験コーディネーター)やCRA(臨床開発モニター)、開発された新薬等の様々な医薬品を医療現場に紹介するMR(医薬情報担当者)などが、看護師の高い専門性を生かして働くことができる代表的な仕事です。

CRC(治験コーディネーター)Clinical Research Coordinator

CRC(治験コーディネーター)画像

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仕事内容 治験(新薬開発の過程で行われる人体を使った薬の臨床試験)が適切に行われるよう、製薬会社・医療機関・被験者を取り持ち調整を行う。
  • 製薬会社・医療機関・専門家などのスケジュール調整。治験施設の手配
  • 治験チーム内の調整(医師、薬剤師、検査技師などの横の連携をサポート)
  • 被験者のケア・治験内容の説明
  • 治験業務に関わる書類の作成とデータ管理
お仕事メモ
  • 全国の病院を訪問する場合は出張が多くなる
  • 文書作成能力とPCスキルが必須
年収 350~400万円程度
必要な資格 特別な資格は不要。ただし業務上必須となる知識は多岐にわたる。
  • GCP(Good Clinical Practice;医薬品の臨床試験の実施に関する基準)
  • 薬事法
看護師資格の生かし方 医学的知識/製薬会社・医療機関・被験者を取り持つコミュニケーション能力/被験者のメンタルケア/薬学的知識

CRA(臨床開発モニター)Clinical Research Associate

CRA(臨床開発モニター)画像

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仕事内容 製薬会社と医療機関のあいだで治験情報の橋渡しを行い、治験がきちんとおこなわれるようにチェック・指導を行う。
  • 医療機関の適格性評価や、治験責任医師の調査などの治験準備
  • 治験契約の締結
  • GCPの順守やプロトコル(治験実施計画)違反の有無などをチェック
  • 治験終了後の報告書や資材回収。終了書の提出
お仕事メモ
  • 全国の病院を訪問するため出張が多い
  • 薬剤師・MR出身者が多い。看護師出身者はCRA全体の1割前後
  • 文書作成能力とPCスキルが必須
年収 500万円前後
必要な資格 特別な資格は不要。ただし、民間による認定資格(CRA教育研修終了認定証)を取得したほうが有利。治験の際に必須となるGCP省令への精通度を示すGCPパスポート、GCPエキスパートも有効。
  • CRA教育研修終了認定証
  • GCPパスポート、GCPエキスパート
  • 薬事法
看護師資格の生かし方 医学的知識/製薬会社・医療機関を取り持つコミュニケーション能力/薬学的知識

MR(医薬情報担当者)Medical Representatives

MR(医薬情報担当者)画像

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仕事内容 製薬会社の扱う医薬品の品質・有効性・安全性等の情報を、医師などの医療行為従事者に提供する。
  • 幅広い医薬品を扱う一般のMRと、特定分野の疾患に関する医薬品だけを担当する領域専門MRがいる
  • 大病院を専門に担当するMR、小規模な医療機関専門のMRに分かれる
お仕事メモ
  • 基本的には営業職だが、医薬品販売に関連した様々な規制がある
  • 「医療用医薬品プロモーションコード」「公正競争規約」「独占禁止法」、病院側が定める「訪問規制」など
年収 500~1,000万円前後
必要な資格 特別な資格は不要。ただし民間による認定資格(MR認定試験)を取得したほうが転職に有利。
  • MR認定試験
  • 薬事法
看護師資格の生かし方 医学的知識/医師と信頼関係を築くコミュニケーション能力/薬学的知識

CRCやCRA、MRなどの求人は、ハローワーク等でも探すことができますが、看護師から転職する場合は、看護師向けの求人を専門で扱う転職支援サービスの利用がおすすめです。治験の仕事は看護師との関連性が深いため、看護師向けの転職エージェントや転職サイトには治験業界の求人が多く集まる傾向があります。

治験業界への転職におすすめの転職支援サービス

マイナビ看護師

マイナビ看護師画像

マイナビが運営。CRCやCRA志望者のための治験業界セミナーを開催。登録後はキャリアコンサルタントがマンツーマンで転職をサポートする。看護師の定着率を重視し、定着率がいちじるしく低い医療機関の求人は紹介しないことをモットーとしている

ナースフル

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リクルートが運営。豊富な求人数(非公開求人)と詳細な企業情報を誇る。検索項目が幅広く、治験をはじめ介護施設・保育園・健診施設などの求人も検索可能。登録後はキャリアアドバイザーが求人紹介・応募書類作成・面接日時調整などをサポートしてくれる。

転職ルート2看護師から異業種へ転職する

看護師からの転職ルート2つめは、医療業界そのものから離れ、看護師とはまったく関連のない異業種に転職する方法です。
未経験分野への転職となるため、看護師としてのスキルや経験を生かすことが難しくなるため、ルート1と比較すると転職の難易度は高め。正社員ではなくアルバイトや契約社員からのスタートとなる場合もあり、ある程度の年収ダウンは覚悟する必要があります

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異業種へ転職する際のポイントは、転職を決めた時点でその仕事に関連した知識やスキルを勉強しておくこと。たとえば、一般事務職であればエクセル・ワードなどのPCスキルは必須。販売職であれば接客マナーはもちろん取り扱う商材(商品)の知識も欠かせません。さらに、自分がその仕事を希望する理由(志望動機)、自分の看護師としての経験がその仕事の中でどのように生きるか等を考え、企業側にPRする姿勢も大切です。

ちなみに、異業種の転職では年齢もある程度重要になります。20代のうちであれば、未経験者を採用する企業は多く、スキルや経験よりも仕事への取り組み方や意欲を評価してもらうことが可能。
一方、30代以降は、20代と比較すると未経験者向けの求人は少なくなります。看護師の経験が長い場合は、ルート1やルート3(後述)のように看護師としてのキャリアを生かせる分野へ転職したほうが成功率は高いでしょう。

異業種への転職におすすめの転職支援サービス

リクルートエージェント

リクルートエージェント

国内最大規模の転職エージェント。医療業界の転職にも独自コネクションを持つ。経験豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍しており、転職者の強みやPRポイントなどを整理してくれる。

パソナキャリア

パソナキャリア画像

人材派遣業からサービスを拡大した転職エージェント。オフィス勤務の正社員求人に強みがある。キャリアアドバイザーのきめ細かな対応も評価が高い。求人状況により登録不可となるケースがある等、登録時のハードルは高め。

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