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今どきの20代の転職理由は?今月の転職活動の歩きかたのニュースは、この結果から見えてくるものを考えます。
10年前、20年前と比較した際、一番変わったのは転職市場かもしれません。以前は転職と言うとネガティブなイメージを抱く方も少なくありませんでしたが、2018年現在、転職はもはや当たり前になりつつあります。
では今どきの20代はどんな理由で、転職しようとしているのでしょうか?
20代に特化した転職サイトとして、高い人気を獲得している「Re就活」が、2018年3月1日から15日までの間、会員約500名にアンケート調査を実施。その結果を公表。その答えがここにあります。
今月の転職活動の歩きかたのニュースは、このアンケート調査の結果から見えてくるものを考えます。
以下は20代の主な転職理由です。
この結果を見ると上位4位までが約30%の得票を獲得していることから、多くの20代の転職理由はこの4つに集約されると言えるでしょう。
また1位、2位、3位に関しては会社選び、仕事選びの問題です。就職(転職)の際の選択ミスが転職に繋がっていることを考えると、企業選びに失敗しないことが、1つの企業に長く勤める上でのポイントになりそうです。
それでは次に現在就業中の方が転職先を決める理由を見ていきましょう。
この結果を見ると、転職理由で上位にランクインしている内容と、求人情報で重視するポイントが大きく乖離していることがわかります。
20代の転職理由の1位に人間関係・社風が合わないがランクインしているにも関わらず、求人情報で重視するポイントは社風が10位に来ているのは興味深い結果と言えます。
求人情報で重視するポイントの上位に、勤務地、仕事内容、残業の有無・休日数が来ていることを考えると、20代は転職先を選ぶ際、働きやすさ、つまりワークライフバランスを重視していると言えるでしょう。
これを裏付ける結果が「入社先を決める際に重視するポイント」に表れています。
1位から3位は全てワークライフバランスに関する項目がランクイン。この結果からも20代が転職の際、働きやすさを求めていることが明確にわかります。
ちなみに上位5位までは多くのユーザーが選択していますが、6位以下になると比率がぐっと下がり、11位の企業の将来性は4.8%、企業規模の大きさ・知名度に至っては1.6%と無視できるほどの数値です。
就活では企業規模や知名度を重視する学生が多いものの、実際に社会で働いてみると企業規模の大きさや知名度に関しては最も重要視しない項目になるというのは、面白い調査結果と言えます。
それだけ学生は社会を知らないということの証左もあり、社会に出て数年の経験を積んだ20代は、考え方ががらっと変わるということなのでしょう。
一般的に転職市場では、売り手有利の状況では求職者が働きやすさを重視し、買い手重視(つまり景気が悪くなり、転職が難しいタイミング)の状況では求職者がスキルアップを重視すると言われています。
今回の調査結果を見ると、20代の求職者が極端に働きやすさを重視していることから、今は過去に例を見ない売り手市場と言えるのかもしれません。
ただし必ずしもそれが良い状態だとは限らないのもまた事実です。これから先、20年、30年働くことを視野に入れるのであれば、働きやすさだけではなく、自分が納得できる転職先を見つけ、大変な仕事に楽しみながら取り組めれば(そして正当な評価を受けられれば)、それが一番のはず。
転職を検討している20代の方は、転職しやすい状況だからと安易に考えず、自分が納得できる転職先を見つけましょう。
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