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転職による年収ダウンを許容できる人が転職に成功する理由を解説
転職活動に取り組む際、どうしても考えなければいけないのが、転職後の年収です。年収はダウンするよりアップしたほうが良いと思う方が多いと思いますが、転職活動の歩き方編集部は必ずしもそうではないと考えています。
その理由は、転職に失敗する人の多くが「転職による年収アップを目的とし、転職活動に取り組んだ結果、転職先で後悔するケースが多いから」です。
今の給料に大きな不満がある方を除き、年収アップは転職の際の一番の目的ではなかったはず。
大事にすべきは「なぜ自分が転職しようと思ったのか?」であり、それが達成できれば、たとえ多少年収がダウンしたからといって気にするべきではありません。
ここに1点、面白いアンケート結果があるのでご紹介します。以下は、転職支援サービス大手「en(エン)」が調査した収入ダウンの転職に対する意識調査の結果です。
20代
30代
20代
30代
このデータを見ると20代は30代と比較しても収入(年収)は1番重要ではないと回答していますが、実際には年収のダウンを受け入れられないという方が7割以上います。対して30代は20代と比較すると収入が重要と回答している人が多いものの、実際には半数のユーザーが現在と同等もしくはダウンしても良いと回答しています。
この結果から20代は年収が重要ではないと回答する一方で、年収アップを目指していることがわかります。その一方で、30代はギャップが少なく、現実を受け入れた行動ができる人が多いと言えそうです。
それではもう少し別の角度から年収アップと年収ダウンの転職の違いを考えてみます。
転職によって年収がアップするということは、転職先の企業から今以上の仕事、今以上の活躍を期待されていることに他なりません。つまり転職後の業務のハードルが大きく上がった状態で新しい職場でスタートを切ることになります。
一方で年収がダウンするということは、多くの場合、適正な年収での採用となっているだけではなく、採用した企業側としても、まずは業務を憶えた上で成長していって欲しいと思っているはずです。つまり、新しい職場での業務のハードルはそれほど高くありません。
年収ダウンを許容できる人が転職に成功する理由は、このハードルの違いによるところも大きいでしょう。
また転職時に年収がダウンするといっても、新しい職場で成果を挙げていけば、以前の年収を超えるケースも充分にあるはずです。逆に転職時に年収がアップしたとしても、成果を挙げられなければ、年収がダウンするケースもあるでしょう。
転職による年収アップ、年収ダウンはあくまで転職のタイミングで起こる一時的な現象です。
その結果にあまり一喜一憂せず、転職しようと思った本来の目的を追求しましょう。そしてその目的を実現できる職場でベストを尽くすことが、転職の成功に繋がります(※年収ダウンの転職を許容できる人は、それが直感的にわかっているのでしょう)。
転職活動に取り組まれている方はもちろん、これから転職活動に取り組もうと考えている方も、転職に成功する上での心構えとして、憶えておいていただけると幸いです。
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