ケース別転職対策
ステップアップに役立つ資格と転職のコツ
介護職に従事していれば
「これまでの経験を活かしてキャリアアップしたい!」
「介護職からのステップアップに役立つ資格を知りたい!」
と考えている方は多いはず。
介護に関する幅広い知識と経験を身に着け、さらに関連資格を取得すれば、転職が有利になるのは間違いありません。
超高齢社会が進行し、介護職の需要は年々高まっています。
近年では、介護現場での仕事に加え、介護人材の育成や、介護を担う家族へのサポートも介護職のキャリアの選択肢に。
本特集では、介護職員がキャリアアップできる方法をわかりやすく解説。
介護職からステップアップするために有効な資格と、取得方法をまとめました。
将来どのような働き方をしたいかによって、必要になる資格は異なります。
あなたの希望に合ったキャリア形成に役立つ資格を取得し、ステップアップを目指しましょう。
介護職の実務経験を活用し、介護福祉士を取得するのに必須となる研修です。
質の高い介護を行うために必要な知識とスキルを学べます。
実務者研修は、初任者研修を修了していなくても受講可能。
初任者研修より難易度は高いですが、介護職員としてある程度の実務経験を積んだ方であれば、十分理解できる内容です。
特におすすめする方
受講のメリット
修了期間の目安 | 無資格者は約6か月、初任者研修修了者は約3か月。 |
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受講料の目安 |
約9万円~17万円
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介護の資格の中で唯一の国家資格。
実務者研修で学ぶ内容は、介護福祉士の試験科目の理解にも役立ちます。
学んだことを忘れてしまう前に、実務経験が3年以上且つ実務者研修を修了した方は、できるだけ早く介護福祉士の受験に挑戦するのがおすすめ。
特におすすめする方
受験資格 | 実務経験3年以上+介護職員実務者研修修了 |
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受験申込期間 | 毎年8~9月 |
試験日 | 1月末 |
受験手数料 | 18,380円(税込)(※2023年8月現在) |
勉強時間の目安 |
約250時間 ※独学で勉強する自信がない方は、「介護福祉士国家試験対策講座」の受講を検討すると良いでしょう。同じ目標を持つ仲間たちと一緒に学ぶことで、モチベーションが上がるはずです。 |
実務者研修受講から介護福祉士受験までのおすすめスケジュール
(資格なし・実務経験が3年以上の場合)
「利用者さんの一番近くで働きたい」
「現在働いている施設や事業所内でスキルアップしたい」
「身体を動かす業務が好き」
「どちらかというと筆記試験より実技試験が得意!」
本チャプターでは、現場でキャリアアップしたい方におすすめの研修をご紹介します。
以下でご紹介する研修を修了すると、介護職としての業務の幅を確実に広げることができるでしょう。
また、介護度が高い方や障害者(障害児)、難病患者等への支援を積極的に行いたい方にもおすすめです。
障害のある方の「移動」と「外出」に特化した資格。
取得すると、在宅介護、施設介護、障害者支援と幅広い利用者さんのサポートに役立ちます。また、介護の困難事例への対応力も身に着くでしょう。
特におすすめする方
移動介護従事者になるための研修の種類
※①は初任者研修修了者や介護福祉士であれば受講不要
視覚障害者の外出をサポートする技術を身に着ける研修です。
一般過程(20時間)と応用過程(12時間)で構成されています。
修了期間目安 | 4~5日(通学講座) |
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受講費用目安 | 一般過程は約2万~4万円、応用過程は約1万~3万円 |
受験資格 |
各都道府県で異なる
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修了試験 | なし |
全身性障害のある方の外出をサポートする技術を身に着ける研修です。
修了期間目安 | 2~3日(通学講座) |
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受講費用目安 |
約2万円~3万円
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修了試験 | なし |
介護福祉士もしくは一定の研修を受けた介護職員であれば、医師の指示の元、痰の吸引や経管栄養に関する業務が可能になる研修。
内容は「基本研修」と「実地研修」に分かれていますが、実務者研修修了者又は介護福祉士であれば、基本研修は免除されます。
特におすすめする方
喀痰吸引等研修の種類
喀痰吸引等研修の種類は1号研修、2号研修、3号研修の3種類。
実地研修内容
以下の行為を規定の回数以上行う必要があります。
実地研修修了までの目安日数 | 10日程度 |
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研修費用の相場 | 6万円~15万円程度 |
※実地研修修了後、実際に業務をする場合は、社会福祉振興・試験センターへの登録が必要。
「在宅の高齢者・障害者の生活環境に興味がある」
「いろいろな人の生活の悩みを解決する相談業務がしたい」
「自分でケアプランを立ててみたい」
これまでの経験を活かしキャリアアップしたい方のために、介護職からのステップアップに役立つおすすめの資格をご紹介します。
社会福祉主事とは、福祉の相談業務に携わる公務員のこと。
主に福祉事務所の現業員(ケースワーカー)として働けるほか、福祉施設などで相談業務に就くことも可能です。
福祉事務所の現業員は、地域の高齢者や障害者、その他生活上の問題を抱えた人からの相談に応じ、適切な支援を行います。
ケースワーカーとして実務経験を積むと、ケースワーカーの指導を行う立場にある査察指導員(スーパーバイザー)へステップアップできるケースも。
取得方法
働きながら社会福祉主事を目指すには、通信制の養成機関で約1年間学ぶのが最短ルート。
特におすすめする方
福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害者にとって生活しやすい住環境を提供するアドバイザーです。
介護と医療に加え、建築の観点からも利用者さん一人ひとりに合った最適な住環境づくりをサポート。
ケアマネジャーや建築士と連携し、住みよい環境を作るための提案のほか、福祉用具に関するアドバイスも行います。
特におすすめする方
試験概要(福祉住環境コーディネーター2級を受験する場合)
福祉住環境コーディネーターの試験には1~3級がありますが、実務に活かすためには2級以上の取得がおすすめ。
試験期間・回数 | 毎年2回開催(7~8月、11月~12月) |
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試験時間 | 90分 |
受験料 | 7,700円(税込) |
受験資格 | なし |
取得のメリット
高齢者分野における相談業務のプロフェッショナルとして位置づけられています。
主な仕事内容は、介護サービスの利用に関する相談業務、ケアプラン作成。
また、利用者と介護サービスを結び付けるために、病院や介護事業者との連携を図る役割があります。
特におすすめする方
受験に必要な実務経験(介護福祉士を取得した場合) | 5年以上 |
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試験期間・回数 | 毎年1回。10月に開催。 |
試験内容 | 全60問のマークシート。 |
合格率 | 10~20% |
試験合格後に行わなければならないこと
「介護の担い手を育成したい」
「自分が講師となって介護の楽しさ、やりがいを伝えたい」
人材育成に興味がある方は、介護職員から研修の指導員を目指しステップアップする方法があります。
特におすすめする方
介護職員実務者研修の指導員は、一般教員と専任教員の2種類。
一般教員は非常勤の講師、専任教員は常勤の講師のことを指します。
一般教員の場合は、普段は介護施設等で働き、希望時のみ講師として仕事をすることも可能。
専任教員になる要件
介護福祉士として実務経験が5年以上+「実務者研修教員講習会」の修了。
★実務者研修教員講習会
3科目、50時間の講習で、受講費用の目安は2万円~6万円程度。
一般教員になる要件
なし
介護職員初任者研修の指導員は、実務者研修の教員と違い、科目ごとに必要な教員要件が異なるのが特徴。
介護福祉士としての実務経験が5年以上あれば担当できる科目が増加するが、各都道府県によっても要件の違いあり。
※例:「障がいの理解」の科目を担当する場合、障害者福祉サービスに関する実務経験が別途必要
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