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2018年度の平均年収は414万円。あなたの年収は多い?少ない?
転職支援サービス大手「doda」が、毎年恒例になっている2018年度の平均年収ランキングを発表しました。集計期間は2017年9月から2018年8月までの1年間。dodaのエージェントサービスに登録し、正社員として就業している約36万人が統計データの対象となっており、データの正確性は国が実施している調査と比較しても、負けていません。
現在転職を検討しているという方はもちろん、これから転職を考えたいという方も、現在の自身の待遇を市場平均と比較する上で必ず役立ちます。
転職活動の歩きかたがデータをまとめ、さらに考察を加えているので、是非チェックしてみてください。
まずは全業種平均の年収です。
2018年度の全業種平均の年収:414万円(前年度比マイナス▼4万円)
となりました。ただこれだけではわかりにくいため、年齢別の平均年収を見ていきましょう。
男性 | 女性 | 全体平均 | |
---|---|---|---|
20代 | 367万円 | 319万円 | 346万円 |
30代 | 487万円 | 382万円 | 452万円 |
40代 | 583万円 | 413万円 | 528万円 |
50代以上 | 690万円 | 442万円 | 645万円 |
この数値から予測すると414万円という年収は30代前半が目安になりそうです。またこのデータを見る限り、年齢が上になればなるほど年収がアップしていますが、男性と女性の年収の差も大きくなっている点が気になります。男女の雇用機会均等、女性の社会進出が進んでいるとは言え、年収にはまだ大きな差があると言って良いでしょう。
それでは次に職種別の平均年収ランキングを見ていきます。以下に今回の調査結果をまとめました。
ランキング | 職種 | 全体平均 |
男性 |
女性 |
---|---|---|---|---|
1位 | 専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人) | 588 | 624 | 494 |
2位 | 企画/管理系 | 510 | 559 | 433 |
3位 | 技術系(電気/電子/機械) | 467 | 474 | 377 |
4位 | 技術系(IT/通信) | 456 | 471 | 395 |
5位 | 営業系 | 444 | 468 | 377 |
6位 | 金融系専門職 | 416 | 566 | 351 |
7位 | 技術系(建築/土木) | 415 | 426 | 352 |
8位 | 技術系(メディカル/化学/食品) | 400 | 432 | 357 |
9位 | クリエイティブ系 | 379 | 412 | 346 |
10位 | 事務/アシスタント系 | 330 | 384 | 314 |
11位 | 販売/サービス系 | 327 | 352 | 296 |
職種別の平均年収ランキングは、例年とあまり変わりありませんでした。最も年収が高い専門職には弁護士や会計士、コンサルタントなど、高給の仕事が大半を占めるため、順当な結果と言えるでしょう。
2位の企画/管理系は、内部監査や知的財産管理・特許業務などを含んでいるため、専門性が高く、年収も高い傾向があります。
3位、4位には技術系がランクインしており、エンジニアはやはり市場価値が高いことがわかります。
対して11位にランクインした販売/サービス系ですが、平均年収は低いものの、徐々にその年収は上がってきており、現在の人手不足の状況が続く場合は、給与の底上げが続きそうです。10位のクリエイティブ系もAIの導入が進めば進むほど、重要視され、給与が見直されていくと転職活動の歩きかた編集部は予想しています。
それでは最後に業種別の平均年収ランキングを分析します。
ランキング | 業種 | 全体平均 |
男性 |
女性 |
---|---|---|---|---|
1位 | IT/通信 | 461 | 488 | 391 |
2位 | 総合商社 | 461 | 510 | 375 |
3位 | メーカー | 456 | 489 | 366 |
4位 | メディカル | 450 | 529 | 363 |
5位 | 金融 | 446 | 535 | 365 |
6位 | 建設/プラント/不動産 | 418 | 449 | 344 |
7位 | インターネット/広告/メディア | 412 | 451 | 365 |
8位 | 専門商社 | 406 | 438 | 341 |
9位 | サービス | 376 | 411 | 332 |
10位 | 小売/外食 | 355 | 388 | 308 |
これまでは総合商社が長く業種別の平均年収ランキングで1位にキープしていますが、今回のランキングでIT/通信がはじめて1位を獲得。ITエンジニアの評価が高まっていることが明確にわかりました。
最近はIT業界専門のIT転職エージェントや、第二新卒や異業種で働いている方が、未経験からITエンジニアを目指す、プログラミングスクールなどの人気も高まっており、ITエンジニアを取り巻く環境は、しばらく売り手市場が続きそうです。
転職市場は好調をキープしているものの、全体の平均年収を見ると、2017年度と比較した場合、2018年度はマイナス4万円と全体の年収がアップしているわけではありません。
その理由は20代、30代の年収は例年と変わらなかったものの、40代、50代が10万円を超える年収ダウンになったため。
40代、50代も以前と比較すると、転職しやすくなっていることは間違いありませんが、転職によって年収アップを目指すのではなく、たとえ年収がダウンしたとしても、自分がやりたいことをやるために転職するという姿勢で転職に臨んだほうが良いでしょう。
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