転職が多いのは大企業?中小企業?

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転職が多いのは大企業?中小企業?

転職動向から探る、企業の特徴・選び方

総合情報サイト「オールアバウト」が、首都圏在住のビジネスパーソンを対象に転職に関するアンケート調査を行いました。

アンケートの結果によると、男性の約5割、女性の約7割が転職を経験。男女ともに転職経験者の割合は30代から増加し、40代女性では約4割が4回以上転職している結果となりました。就職氷河期世代で非正規雇用等の不本意な就職をした人や、結婚を機に辞める女性の割合が現在よりも高かったことなどが転職回数の多い理由ではないかと見られています。

転職経験(性年代別)・グラフ

転職する男性は中小企業が大企業の1/2

一方、企業の規模別に転職回数を調べてみると、従業員300人未満の中小企業に勤めている男性は、約6割が転職未経験者であるのに対し、大企業に勤めている男性の転職未経験者は約3割と、大企業ほど転職が多い傾向が明らかになりました。女性についても、男性ほどの顕著な差は見られませんが、大企業よりも中小企業のほうが転職率は低くなっています。

転職が多いのは大企業?中小企業?

中小企業のほうが転職者の割合が低い理由として、キャリアカウンセラーの水野順子氏は、大企業と中小企業の仕事内容の違いを挙げています。中小企業では、企業規模が小さいぶん、従業員の専門分野が早くから明確になり、その専門が自分に合っていた人は長く在籍する一方で、合わないと感じた人は1年未満で退職する傾向が強いのではないか、というのが水野氏による分析です。

自分に合った企業を選ぶことが転職成功の秘訣

アンケートの傾向と分析からもわかるように、転職の大きな動機の一つとなっているのが、自分に合った企業で働きたい、というビジネスパーソンの希望です。

アンケートから読み解くことができるのは、あくまで全体的な傾向のみであり、1社1社の具体的な事情は異なるとはいえ、自分の得意分野が明確なのであれば、その強みを生かすことができる企業を選ぶのが転職成功の近道でしょう

転職を考える際は、大企業・中小企業という選び方ではなく、大企業も中小企業も視野に入れたうえで、自己分析をしっかりと行い、自分のキャリアを活用できる企業を選ぶことが大切と言えそうです。

9月・10月は転職市場がもっとも活性化する時期。

転職を検討している人は、転職エージェントや求人サイト等、様々な転職サービスも活用しつつ、自分に合った企業探しをしてみてはいかがでしょう。