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主要シンクタンクが発表した2018年夏のボーナスの平均とは
少し気が早いですが、ボーナスが支給される企業で働いている方であれば、2018年の夏のボーナスがどの程度になるのか、気になるものです。
ボーナスは企業の業績によって大きく増減するため、年度によって支給実績が大きく異なります。
今月の転職活動の歩き方のニュースは、主要シンクタンクが発表した2018年夏のボーナスの平均をご紹介。自身の会社のボーナスと比較してみてはいかがでしょう?
2018年5月現在、夏のボーナスの平均を予想しているのは、みずほ総研、第一生命経済研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの3社です。以下に3社が公表している調査結果をまとめました。
シンクタンク | 夏のボーナス(予想) | 前年比 |
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みずほ総研 | 37万3,725円 | +2% |
第一生命経済研究所 | 37万3,000円 | +1.8% |
三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 37万1,010円 | +1.2% |
三社平均 | 37万2,275円 |
各社の発表を見る限り、2018年の夏のボーナスは昨年以上を期待できそうです。その一方で2018年の企業業績は、停滞感が出てきていることから、今回の夏のボーナスの上昇は、昨年の好業績の反映という側面が強いでしょう。
2018年冬のボーナスでも勢いを維持できるかどうかは、2018年4月以降の企業業績次第と言えそうです。
また今回公表された夏のボーナスの平均は、あくまで全業種・全職種の平均です。製造業と非製造業でボーナスは大きく異なりますし、公務員のボーナスもまた大きく異なります。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングがもう少し詳しいデータを公表しているので、その内容をご紹介します。
民間企業(製造業) | 509,931円 |
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民間企業(非製造業) | 342,442円 |
民間企業(全体平均) | 371,010円 |
国家公務員 | 655,735円 |
この内容とみると、製造業のボーナスと非製造業に大きな差があることが一目瞭然です。また民間企業と公務員の間には驚くほど大きな差があることもわかります。このボーナスの大きな差も、民間との比較で公務員が優遇されているという批判が出る理由の一つであることは間違いないでしょう。
ちなみにこの夏のボーナスの平均データには、年齢の記載がありません。何歳くらいでこのボーナスがもらえるのかという点ですが、サラリーマンの平均年収の人のケースと仮定すると、平均年齢42.2歳、勤続11.9年前後が目安になります。
みなさんの夏のボーナスの予定と比較していかがでしょうか?平均を大きく上回るという方は待遇が良い職場と言えますし、平均を大きく下回る場合、転職を検討するのも選択肢の一つかもしれません。
また最近は年俸制の職場や、ボーナスが年1回という職場も少なくありません。そういう職場で働いている方は、年収ベースで同業種、他業種の同年齢と比較すると、自身の待遇が恵まれているのか、それとも冷遇されているのかがわかるでしょう。
ボーナスや年収だけで全てを決めるのはナンセンスですが、これらの数値が自身の評価の一つであることは間違いありません。
待遇が著しく悪いと感じる方は、適正な評価が受けられる職場への転職を検討するのも良いでしょう。