フードデリバリー配達員を利用者の口コミで比較。Uber Eats（ウーバーイーツ）、出前館、menuの中で稼げるのは？

フードデリバリーのリーディングカンパニー「Uber Eats（ウーバーイーツ）」の配達パートナー。自分の自転車やバイク・軽自動車を使い注文者の元に料理を届けることで、所定の報酬を得ることができる。
配達報酬は、レストランでの料理の受け取り（ピックアップ）回数と、注文者への配達（受け渡し）回数、さらに配達元から配達先への距離によって決まる。また、一定期間内に一定回数以上の配達をした場合や、レストラン密集地の昼時など需要の多い時間（ブースト）に配達した場合は追加料金も支給。相場は1件あたり500円前後（報酬は、時間、地域、プロモーションによって異なります）で、1回の配達時間は15～30分前後。地方よりも都市部のほうが人口・飲食店とも密集しているため稼ぎやすい。
配達パートナーに登録するには、Uber Eats（ウーバーイーツ）の公式サイトで「氏名（ローマ字）」「メールアドレス」「電話番号（携帯電話）」「パスワード」等を登録し、「必要書類（身分証明書など）」と「プロフィール写真」をアップロードして登録審査を受ける。審査には本人確認が必要になるので、氏名は本名で入力しよう。また、SMS認証も必須となっており、固定電話ではなく携帯電話番号が必要となる点には注意したい。プロフィール写真も注文者に公開されることから服装・髪型・表情などもチェックしておきたい。審査期間は早くて数日、遅くとも一週間前後。なお、配達時に利用するバッグは、Amazonで公式バッグ（4,000円前後）が販売されており、自費購入する必要がある。
登録承認後に仕事を始める際は、「Uber パートナー用アプリ」をオンラインにすれば配達リクエストと配達場所の情報が届く。料理のピックアップ先や配達先まではアプリがナビゲートしてくれるので、地図アプリの使用経験があれば迷うことは少ないだろう。

国内フードデリバリー最大手「出前館」の配達員。自分の自転車・バイク・自動車を使って出前館加盟店の料理を配達することで報酬を得ることができる。
配達報酬は、基本報酬（税込550円～715円）に「ブースト」と呼ばれる休日や食事時の追加料金、報酬アップキャンペーン等の「インセンティブ」によって決まる。目安は1件あたり550〜1,640円で、1回の配達時間は20分前後。加盟店には大手レストランチェーンが多数参加しており、Uber Eats（ウーバーイーツ）の提携店が少ない地域でも稼ぎやすい点が大きなメリットだろう。
配達員に登録するには、公式サイトから応募し、「顔写真付き身分証明証（運転免許証など）」と「任意保険（自動車保険、バイク保険など）」の画像をアップロードする。審査にパスしたあとは、出前館から届く「配達員研修動画」「配達員初動説明動画」を視聴し、理解度チェックテストを受ける。
なお、自動車やバイクの任意保険は、業務中の事故が適用外となるケースが多い。現在加入している保険の適用範囲を「事業用」まで広げられるか確認しよう。保険適用が難しい場合は、新規で事業用保険に加入することも検討したい。
仕事を始める際は、ドライバー専用アプリを立ち上げ、加盟店や届け先の情報を確認して配達を開始すればOK。配達時のバッグは、出前館公式バッグのほかノーブランド品も利用できる。他社のデリバリーバッグを使う場合はロゴを隠す必要がある点に注意。
配送料の支払いは、毎月15日と月末の締日から5営業日以内に指定した銀行口座に入金される。三井住友銀行の口座であれば振込手数料は無料（他の銀行の場合は配達代行者自己負担）となるため、手数料を節約したい場合は新規口座開設を検討すると良いだろう。

加盟店6万店舗以上、都内中心に展開するデリバリーサービス「menu（メニュー）」の配達員。自分の自転車または125cc以下の原付・バイクを使ってmenu登録店の料理を配達することで報酬を得る。
配達報酬は、基本報酬とインセンティブ報酬からなる。基本報酬は、回数報酬1回260円に加え、距離報酬（合計km×合計km×20円）を支給。たとえば、現在地点からピックアップ先までが2km、ピックアップ先から配達先までが3kmの場合、260円+4km×6km×20円＝740円となる。さらに、直近8週間の経験値（1件10pt）に応じて決まるランクごとの「ランクボーナス」、経験値を貯めてランクアップした際に発生する「ランクアップボーナス」などのインセンティブ報酬も支給。雨の日や休暇シーズンには「ブースト」という追加報酬が発生する場合もある。報酬の獲得機会が多く、配達距離が7kmまでは距離が長いほど報酬がアップする。
配達員に登録するには、公式サイトでメールアドレス入力後、届いたメールの案内に従って氏名・電話番号などを入力し、必要書類をアップロード、登録審査を受ける。審査期間は数日～2週間以内。配達に使用するバッグは自費購入となる。menuオフィシャルショップで公式バッグが販売されているが、利用は必須ではなく、他の配達バッグを利用している場合は併用もOK。
仕事を始める際は、配達アプリをオンにすれば配達依頼とピックアップ先・配達先の情報が届くようになる。なお、menuの配達報酬は最短当日で指定した銀行口座に入金される。振込額が20,000円以下もしくは月5回以上になると手数料が発生するものの、すぐに振り込まれるのは嬉しいメリットだろう。

宅配ピザ大手「ドミノ・ピザ」の配達員。Uber Eats（ウーバーイーツ）や出前館等のフードデリバリーとは異なり、アルバイトとして雇用されるため、労働契約締結時に定められた時給が月単位で支払われる。
デリバリースタッフの時給は地域や店舗ごとに異なり、関東エリアでは時給900円台～1,500円前後。「レベル制度」と呼ばれる昇給制度が設けられており、1ランクアップするごとに時給が50円前後上がる。また、業務中や通勤中の事故を補償する労働災害保険（労災）、通勤にかかる交通費の支給、配達用バイクや制服の貸与、有給休暇など、アルバイトならではの手厚い保障が受けられる点も嬉しい。
デリバリースタッフに応募する際は、公式サイトまたはアルバイトサイト等から希望するドミノ・ピザ店舗のスタッフ募集に申し込み、身分証・写真付き履歴書などの必要書類を準備して面接を受ける。
仕事を始める際は、ドミノ・ピザ共通のマニュアルや先輩スタッフによるOJT（実地訓練）、eラーニング研修などを受けながら仕事の手順を覚えることができる。接客や安全な配達の方法などを、時給をもらいながら学べるため、他のフードデリバリーで配達員をはじめる際にも役立つだろう。ただし、勤務は1か月単位のシフト制で、1出勤あたりの労働時間や1週間あたりの出勤日数は原則固定される。土日祝日、クリスマスや年末年始・お盆などの出勤が多くなることも意識しておきたい。

アジア最大級のライドシェアサービス「DiDi」が運営するフードデリバリーサービス「DiDi Food」の配達員。自分の自転車・バイク・軽自動車を使ってDiDi Food加盟店の料理を配達することで報酬を得ることができる。
配達報酬は、受取料金と受渡料金に距離ごとの料金を合わせた基本報酬に「インセンティブ」と呼ばれる追加料金を加算して計算される。インセンティブには、注文の多い時間帯にボーナスが発生する「ピークタイム料金」や、一定期間内に一定の配達回数をクリアするともらえる「注文インセンティブ（クエスト）」等がある。対応エリアは西日本中心だが、報酬目安は時給1,000～1,800円前後と高く、大手レストランチェーンの登録も多い。対象地域内であれば有力な選択肢となるだろう。
配達員に登録するには、公式サイトかiOS版またはアンドロイド版の「DiDi配達」アプリからアカウント登録をしたあと、必要書類をアップロードしてオンライン研修を受講する。研修終了後、それぞれの都市にあるDiDi Foodのパートナーハブ（サポートセンター）で配達バッグをもらうと、配達アプリが有効になり配達員として仕事を受けられるようになる。配達バッグはDiDi Foodの専用バッグで4,000円のデポジット（預り金）が報酬から差し引かれるが、配達員を辞める際にバッグを返却すれば返金される。（専用バッグを使わない状態で事故が発生した場合、「DiDi Food補償プログラム」の対象外となるので注意。）
仕事を始める際は「DiDi配達」アプリを起動し、配達リクエストを受けることで業務スタートとなる。一旦受けた配達はキャンセルも可能だが、キャンセル率が一定率を超えるとクエストが発生しにくくなる点に注意したい。