転職に失敗したと思ったらどうする?再転職の前にやるべきことを解説

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転職に失敗した時の対処法とは? - 再転職の前にやるべきこと

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再転職の前にやるべきことを解説

転職に失敗した時の対処法とは? - 再転職の前にやるべきこと

著者
宮村タマミ

二度の転職で、広告プランナー、法人営業、販促担当と広告業界のあらゆる立場を経験。得意ジャンルは、転職・広告。「転職に悩む人に、役立つ記事を届けたい」という思いで執筆している。

はじめに

一度就職したら、ずっと同じ会社で働くーそんな終身雇用の時代は終わり、今や転職は当たり前です。ただ転職は、全てを解決する万能ツールと言う訳ではありません
転職に成功し、まさに「天職」に出会えたという人がいる一方、思っていた仕事内容ではなかった、人間関係が難しいなど、壁にぶつかる方も多くいます。

厚生労働省「令和2年 転職者実態調査の概況」の調査では、転職後の勤め先に不満があると答えた人の割合は、11.4%(※)。実は10人に1人以上が、「転職活動に失敗した」と感じているのです。

転職の失敗は、誰にでも起こり得ます。
筆者自身も初めての転職に失敗し、退職した経験があります。
そこで本記事では、筆者の実体験を踏まえ、「転職に失敗した」と感じた時の対処法と、再転職の際の注意点をまとめました
転職先が合わず悩んでいる方は、再転職を考える前に、この記事の内容を実践してみてください。

「転職に失敗した」と感じた時の対処法

再転職する前にやるべきこと【入社後1~2か月目】 意識的にストレス発散をする

入社後1~2か月の間で、「転職に失敗した」「こんなはずではなかった」と悩んでしまうのは、仕事に慣れていないだけかもしれません。
転職から間もない時期は、自分が思っている以上に、精神的な負荷がかかっているもの
もしかするとストレスが原因で、あなたの本来のパフォーマンスを発揮できていない可能性があります。

転職から1~2か月で物事を判断するのは時期尚早です。意識的にストレス発散に取り組み、本来のパフォーマンスを発揮できるようにすることが大切です。
趣味に没頭したり、外食や旅行に出かけたり、仕事終わりや休日は頭を切り替えて息抜きを。しっかりリフレッシュし、自分のコンディションを整えることで、仕事がうまく回りだすかもしれません。

再転職する前にやるべきこと【入社後3~5か月目】 仕事を続ける期限を決める

新しい仕事に慣れてくるのは、概ね3~5か月頃。その頃になっても「転職に失敗した」と感じている場合は、転職先の仕事があなたに合っていない可能性が高まります。
最終的な決断を下す前に、「この状態が続いた場合、いつまでこの仕事を続けるか?」という期限を決めましょう

ここで重要なのは、自分が「ここまでだったら頑張れる」期限を設定すること。
あなたのことを一番理解しているのは、自分自身です。
世の中には、「仕事は、最低3年は続けるべき」「1年以内に退職すると、その後のキャリアで不利になる」という意見もありますが、合わない仕事を我慢して続けていると、精神や身体に異常をきたすおそれがあります
周囲の意見を鵜呑みにせず、自分のメンタルや体を第一に考え、期限を設定しましょう。

実際に筆者は、転職先を1年2か月で退職しました。周囲に、半年や1年半で仕事を辞めた人間もいますが、皆、新たな仕事で充実した毎日を過ごしています。頑張った結果、その仕事が合わないと判断したのであれば、無理に続ける必要はないのです

再転職する前にやるべきこと【半年以降】 上司や人事部に相談する

自分で決めた期限を迎える前に、あなたが現在の仕事に悩んでいることを、会社の上司や人事部に相談しましょう
あなたがSOSを発信しているつもりでも、周りの上司や同僚が、その悩みに気づいていないケースも少なくありません。もしかすると今抱えている悩みは、あなた一人では解決が難しくても、周囲の力を借りれば、改善できるかもしれません。

この時、注意すべきことが2点あります。

1点目は、裁量権のある人に相談することです。
同僚や先輩に相談しても、状況が変わらなければ、ただの気晴らしで終わってしまいます。
本気で悩みを解決したいなら、人事権持つ人や、マネジメントする立場の人に相談することをおすすめします。

2点目は、あなたが望む解決策を、具体的に伝えることです。
漠然と「今の仕事がつらい」と相談しても、上司や人事部は、「仕事内容を変えたいのか」「仕事量を減らしたい」のか、判断がつきません。
「今の自分では、〇〇の仕事は荷が重いので、チームから抜けたい。代わりに、△△という仕事をさせてほしい」
「先輩の〇〇さんと仕事の仕方が合わず、ミスマッチが起こっている。業務効率のためにも、△△さんと組ませてほしい」

というように、具体的な解決策を考え、提案しましょう。

相談するのは勇気がいりますが、真剣に話をしても改善されない場合、その会社は合っていない可能性があります。在籍し続けても活躍するのは難しいのであれば、転職を考えるべきでしょう。

準備が整ったら再転職に取り組もう

自分で決めた期限を迎えても、状況が改善しない場合、再転職向け動き出すべきです。
転職には環境を変えるというリスクを伴いますが、転職活動だけならノーリスク。
再転職を迷っていても、まずは転職活動をスタートさせましょう。

既に転職を経験しているあなたは、転職の基本的なノウハウは理解しているはず。
ここでは、再転職だからこそ気をつけるべきポイントを伝えます。

転職に失敗した原因の追究と改善点を考える

「人間関係」「年収」「やりがい」など、今回の転職で失敗したと感じる点を、洗い出しましょう
これまでの転職経験を振り返り、その時の転職理由も掛け合わせることで、理想の職場を具体的にイメージできるはずです。
また、転職活動における失敗も整理しておくと良いでしょう。たとえば、「業界を絞って求人を探していたが、もっと広く求人を見ればよかった」「面接官の雰囲気が良く入社したが、上司は別の人間だった」など。自身の失敗を振り返ることで、「業界を広めにリサーチする」「逆質問を多くする」などの対策をとることができます。

無職期間を設けるのもひとつ

転職活動を、現職を退社する前に行うか、退社後に行うかは、よく議論される点です。
リクナビNEXTの調査(「仕事を辞めたい」と思ったら…転職活動は退職前?退職後?)では、「働きながら転職活動した」という方が76%を占めています。
中には、前回働きながら転職活動に取り組み、時間が十分取れなかったと感じている方もいるでしょう。その場合、再転職の際は、退職後にスタートするのも選択肢の1つです。面接の日程調整もしやすく、リサーチや自己分析に時間がかけられるので、しっかり自分と向き合った転職活動ができるでしょう。
ただし退職後の転職活動は、収入面での不安が出てくる点に注意が必要です。転職活動の長期化に備え、生活費3か月以上の貯蓄を用意する、失業保険の申請を行っておくなど、準備をしておきましょう。

自分に合った転職支援サービスを使う

求人は、会社HP・転職サイト・エージェント・スカウト・ハローワークなど、さまざまな形で探すことができます。前回の転職時に使ったサービスに満足している方は、同じものでも構いません。「転職サイトで首都圏の求人が多く、地方の求人が少なかった」「求人内容で、ライフワークバランスにかかわる部分が不明瞭だった」など、自分の要望とマッチしていなかった場合、他の転職支援サービスも検討しましょう。

以下では筆者が実際に使った、おすすめの転職サイトを紹介します。

リクナビNEXT

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リクナビNEXTは、日本最大級の求人数と登録者数を誇る転職サイトです。
全国の求人情報を勤務地や職種から検索でき、首都圏以外の求人も充実しています。リクルートが持つ独自のノウハウを活かして開発した、グッドポイント診断もおすすめ。約30分質問に答えるだけで、自分の強みや特性を調べることができます。

女の転職@type

女の転職@type画像

女性の転職typeは、女性を積極採用する求人に特化した転職サイトです。「残業の有無」や「産育休活用例の有無」など、家庭と仕事の両立を考える女性が気にするポイントを求人ごとに紹介しています。登録情報にマッチしたオススメの求人情報が届く、レコメンド機能も便利。

「転職に失敗した」と感じた時に読むべき書籍3選

「転職に失敗した」と感じると、視野が狭くなり、自分を追い詰めてしまいがち。
そういうときは、書籍を読み、客観的な視点を取り入れると良いでしょう。
以下で紹介するのは、筆者が実際に「転職に失敗した」と感じた時に読み、役立った書籍です。是非参考にしてみてください。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール・画像

著者 ビル・パーキンス
翻訳 児島修

直訳すると、「ゼロで死ね」。自分の資産をどのように使い、豊かになるかを説いた本だが、お金のだけではなく、時間の使い方にも言及されている。我慢ばかりして、あなたが「満たされた時間」を過ごすのはいつなのか?―収入や経済面を気にして、転職に踏み切れない人におすすめ。仕事だけでなく、プライベートを含めたキャリアプランを考えるきっかけになるはず。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)・画像

著者 リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット
翻訳 池村千秋

人生100年時代と言われるようになった現代社会。これまでの「教育⇒仕事⇒引退」という3つのステージを歩むデフォルトの人生から、いくつものステージを経験する「マルチステージ」の人生へと変化した。その中で、私たちが幸せに生きていくためには、「変化」し続ける覚悟が大切、と説いた本。再転職を躊躇する理由が、「転職を繰り返したくない」という人も多いだろう。しかし、あなたの再転職も、「ステージ」を変える一つの方法と捉えなおすことが出来る一冊。手軽に読める漫画版もおすすめ。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド・画像

著者 八木仁平

中田敦彦氏のYouTubeで紹介され、25万部を突破する大ベストセラーになった一冊。
運命という言葉で片づけるのではなく、やりたいことの見つけ方を論理的且つ具体的に解説している。[価値観][才能][情熱]の3STEPで、あなたが本当にやりたいことが見つかるはず。「やりたい仕事がない」「やりたかった仕事なのにうまく行かない」と悩んでいる方は、見つけ方が間違っているのかも。再転職し、どんな仕事がしたいのか考える際におすすめの一冊

まとめ

本記事では、「転職に失敗した」と思った方が、再転職のアクションを起こす前にすべきことをまとめました。
すぐに退職することが、必ずしも正しい訳ではありません。必要以上に自分を追い詰めてしまうのも悪手です。大切なことは、その仕事が本当に自分に合っていないのかを見極めること。その上で転職すべきと判断したなら、再転職に踏み切りましょう。

筆者は、これまで、2回転職をしています。
1度目の転職の際に、「転職に失敗した」と思いながらも、無理して合わない仕事を続けた結果、体を壊し、退職せざるを得ない経験をしました。
一度体を壊すと、回復には時間がかかります。傷が浅いうちに方向転換をすることも、人生において重要です。

もし、あなたが「転職に失敗した」と感じている場合は、本特集を参考に、「この仕事が本当に自分に合っていないのか」「再転職すべきか」を真剣に考え、次のアクションを起こしましょう!

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