転職を繰り返す人の特徴は?ジョブホッパーのデメリット、一貫したキャリアを築くための対処法を解説。

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転職を繰り返す人の特徴とそのデメリットとは?ジョブホッパーから卒業しよう

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転職を繰り返す人の特徴とそのデメリットとは?

ジョブホッパーから卒業しよう

転職を繰り返す人の特徴とそのデメリットとは?ジョブホッパーから卒業しよう

転職を繰り返すことによるデメリットは大きい

やりがいのある仕事や良好な人間関係などを求めて転職を考える方は年々増えており、もはや転職は当たり前の選択肢になりつつあります。
現代社会において転職は、より自分に合った仕事や職場を見つけ、現在の待遇や働き方を改善する有効な方法の1つと言って良いでしょう。

転職を繰り返す人の特徴とそのデメリットとは?

しかし、1~3年ごとの短い間隔で転職を繰り返したり、次々と違う仕事に就いたりすると、転職の持つ本来のメリットが失われ、反対にデメリットのほうが強くなります。
転職を繰り返す人は、多くの会社や仕事を経験できる反面、仕事のスキルや経験が蓄積されにくい傾向があり、しっかりした実力が伴わない限り、企業からの評価も低くなりがちです。

転職を繰り返す人が受けるデメリット

  • 一貫したキャリアを形成しづらい(1つの業界・職種でじっくりとスキルや経験を得られない)
  • 選考時の心証が悪くなる(採用してもすぐに辞める可能性があると判断され、選考通過率が下がる)
  • 転職のたびに待遇が悪くなりがち(特に異業種への転職は、採用当初の給料が低くなる)

このようなデメリットを避けるために、転職の際は自分のキャリアや強みを整理して、ある程度のキャリアプランを立て、転職先の業界や企業の情報収集もしっかりと行っておく必要があります。

しかし、頭では理解していても、現実は、計画通りにはいかない、辞めたい訳ではないが、不測の事態が起き、辞めているだけと感じている方も多いでしょう。
特に、今現在、転職回数が4回、5回と増えてしまっている場合は、「次の転職こそは成功させたい」「自分の転職のどこに問題があるのか知りたい」という思いが強いはず。

そこで今回は、転職を繰り返す人の特徴(ありがちな行動パターン)と転職成功のための対処法について解説します。

転職を繰り返す人の特徴 その1自分のやりたいことや得意分野が不明

転職を繰り返す人の特徴として、もっとも一般的なのが、「自分のやりたいことがない(わからない)」「どんな仕事が向いているのかわからない」というパターンです。
いろいろな仕事に就いても、いまいちピンとこないと感じる場合は、転職が「天職探し」や「自分探し」の手段になっていないか、ふり返ってみましょう。

転職を繰り返す人の特徴とそのデメリットとは?

自分自身の可能性を追い求めて行動するのは、決して悪いことではありませんが、前述の通り、転職を繰り返すと、スキルやキャリアの面においてはマイナスです。
自分に合った仕事や会社を見つけるには、仕事を替えることではなく、自分自身を知ることからはじめる方法がおすすめです。

対処法

自分の興味や得意分野を再チェックする。今までの人生やキャリアをふり返って、「やっていて楽しかったこと」「人から感謝されたこと」「すんなりとできる(得意な)こと」などを探す。
一人でうまく整理できない場合は、転職のプロである転職エージェントのキャリアコンサルティングを受けてみると、自分のキャリアを客観視するうえで役立つ。
また自分のやりたい仕事を探すことも大事だが、転職を繰り返せばそれが見つかるわけではない。まずは目の前の仕事に一生懸命取り組み、一定の成果を挙げることも大切。その過程で「やっていて楽しかったこと」や「得意・不得意」がわかることもある。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

転職成功実績No.1を誇る転職エージェントの最大手。取り扱う求人は他を圧倒しており、ほぼすべての業界・職種を網羅している。
求職者の転職をフルサポートするキャリアアドバイザーにも経験豊富なベテランが多く、今までのキャリアの棚卸しや、転職後のキャリアプランなどについて無料で相談できる。次こそ長く働くことができる職場を見つけたいと考えている方は、登録すべきサービスの1つ。

パソナキャリア

パソナキャリア

派遣会社大手・パソナグループの転職エージェント。派遣事業で培った企業とのコネクションをもとに、オフィス勤務の正社員案件などを豊富に扱う。女性の転職にも強い点やキャリアアドバイザーのきめの細かいサポートにも定評がある。現在利用している転職エージェントの満足していない方は、登録する価値がある転職エージェントの1つ。

転職を繰り返す人の特徴 その2うまくいかないことの原因を他人や環境に求めがち

転職を繰り返す人の特徴としては、できないことやうまくいかないことの原因を「○○のせい」など、自分以外のなにかに求める傾向も見られます。
本来、なにか問題があった場合に、原因をつきとめようとすることは、解決のための重要なステップです。
しかし、常に外部にばかり原因を求めていると、自分自身の気づきや成長の機会が奪われるだけではなく、ちょっとしたことで周囲に不満を抱きやすくなり、転職回数のみが増える結果にも繋がりかねません。
特に、「自分に対する評価が高い」「認めてほしい気持ちが強い」ときに、上記のような他罰(他責)傾向が強まるため、このような思考に捉われていると感じたら、一度自分自身の思考パターン(考え方のクセ)を整理してみると良いでしょう。

対処法

仕事や人間関係でのつまづきは誰にでも起こること、と一旦割り切ってみる
すぐに転職を考えるのではなく、状況改善のために具体的に行動できることはないかをまずは考える。仕事に関する問題であれば、上司や先輩・同僚に相談する。自分の仕事のやり方を見直す、なども選択肢の1つ。
ハラスメントなど人間関係の深刻な問題の場合は、第三者(社内の信頼できる相手、社内相談窓口、外部の専門機関etc.)に相談し、間に入ってもらう方法がおすすめ。

転職を繰り返す人の特徴 その3飽きっぽい

転職を繰り返す人の特徴として、「ずっと同じ仕事を続けることが苦手」「仕事へのモチベーションを維持しにくい」という傾向も挙げられます。
ひと通りの業務を体験したところで、「大体わかった」と満足する人は、2~3年ほど働いたあとで別の仕事を求めて転職を繰り返しがちです。
一定のスキルを身に着けたあとの転職が悪い訳ではありませんが、仕事を通してキャリアを形成していく、という大局的なものの見方をしていない場合、業界や職種に一貫性のない転職歴を増やしてしまうことになります。

対処法

「飽きっぽい」「モチベーションが続かない」原因が、自分と仕事のミスマッチなのであれば、こちらのケースも「自分のやりたいことや得意分野が不明」のパターンの亜流と言える。
自己分析やキャリア相談などを通じて自己理解を深め、次の転職に活かすのも対処法のひとつ。
ただし、飽きっぽい人の場合、目の前の業務に集中することで、徐々に仕事が面白くなってくるケースも。
「仕事が面白くない」「モチベーションが上がらない」と感じたときは、日々の仕事で「越えられるかどうかわからない高いハードルを自分に課してみる」など、工夫次第で仕事を面白くできないかどうかチャレンジしてみるのもおすすめ。

LHH転職エージェント

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アデコが運営する転職エージェント。キャリアアドバイザーが企業の人事と直接やり取りを行い、各企業の詳細な情報を把握しているため、企業と求職者のミスマッチが起こりにくい。求人紹介に加え、応募書類のチェック、面接対策、将来を見すえたキャリアプランの設計も相談可能。

doda(デューダ)

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パーソルキャリアが運営する転職エージェント。業界第2位の求人規模を誇る。登録者は転職エージェントと転職サイトのサービスを利用でき、キャリアアドバイザーからの求人紹介だけでなく、気になる企業求人への自己応募も可能。営業職と、エンジニアなど技術職の転職に強い。

転職は長期的視野が求められる時代に。ジョブホッパーを卒業してキャリアを積める転職を目指そう!

現在は、大企業で働いていれば安心、という時代ではありません。
国内の多くの企業では、日本型の終身雇用制度が崩壊しつつあり、初めて就職した会社で定年まで働くキャリアプランは、現実にそぐわないものとなっています。

労働市場の人手不足感が強まっていることもあって、今は転職時の給与水準も上昇傾向
特に20代や30代の転職者は売り手市場であり、良い条件で転職が決まるケースも少なくありません。また、以前は転職が難しいと言われていた40代・50代に関しても、転職に成功するケースが増えています。
より良い働き口を求めて転職をすることは、決して悪い選択肢ではありません

転職を繰り返す人の特徴とそのデメリットとは?

しかし、このように転職が一般的になったことで、長期的視野を持ってキャリアを積める転職と、そうでない転職との格差が広がりつつあることも事実。
キャリアに一貫性のない転職を繰り返す人は、俗に「ジョブホッパー」と呼ばれ、1つの会社に地道に務めることが美徳とされた旧来の日本企業はもちろん、キャリアを自己形成できるビジネスパーソンを重んじるこれからの労働市場においても、高く評価されることは難しいのが現実です。

目標もないまま転職を繰り返し、転職回数が増えてしまった、という方は、今回の特集も参考に、ぜひ一度、ご自身の「やりたいこと」にしっかりと向き合い、今後のキャリア形成と満足度の高い転職の両方を実現させましょう!

著者
長尾 尚子

著者 長尾 尚子

フリーランスライター。得意分野は、育児・教育、住宅ローン、保険、金融、エンタメ等、幅広い。子ども2人を育児中のママでもある。
【資格】消費生活アドバイザー、FP2級

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