ケース別転職対策
保育士の転職をわかりやすく解説!給料や労働環境を改善させる転職を実現するポイントは?
保育士は求人ニーズが高い一方で、労働市場のなかでも離職率が高い職種の一つであり、転職する方は後を絶ちません。その背景には、保育の現場の長時間労働や低賃金の問題があります。
また日本の保育の現場は、慢性的な待機児童の問題を抱えており、政府は保育所の増設や待遇の改善を、急ピッチで進めていますが、解決の目途は立っていません。
保育士求人サイト大手「保育士バンク」が実施した退職保育士へのアンケート調査によると、保育士の退職理由は、「給料が安い」「職場の人間関係」が上位にランクインしており、職場での待遇や人間関係含む、労働環境に不満を抱き、転職する保育士が大半を占めています。
現状の保育士をとりまく労働環境が厳しいことは事実ですが、退職した保育士のじつに91%は保育士の仕事にやりがいを感じていたと回答しており、「子供が好き」「人の役に立つ仕事がしたい」など、保護者と二人三脚で子供の養育を担う保育士という仕事への高い意欲と満足度がうかがえます。
できれば保育士の仕事を続けたいが、給料面や人間関係の問題などで働き続けることが難しいという場合は、労働条件の良い保育所や、一度人間関係をリセットできる保育所に転職するのも選択肢の一つです。
そこで今回は、保育士が転職する際のポイント、保育士向けの転職サービスなどを解説していきます。
保育士の転職が最も活発になる時期は、例年2月頃と言われています。保育士はニーズが高いため、一年を通じて求人がありますが、とくに2月は、年度末に退職する保育士が数多くいる一方で、新卒の保育士はすでに就職先が決まっていることが多く、豊富な求人に対してライバルが少ない、狙い目のシーズンと言えます。
常勤の保育士は勤務時間が長く、行事の前は残業や持ち帰り仕事もあり、とにかく多忙です。そのため、今の保育所を辞めた後、じっくり次の職場を探そうと考える方も少なくありません。
ただし、仕事を辞めるタイミングが転職のシーズンからずれると、良い条件の求人が少なくなり、収入が途絶え、生活の面でも厳しい状況に直面することになるなど、様々なデメリットがあります。
転職することを決めた方は、できる限り今の保育所で働きつつ、転職活動を行い、より良い職場の内定獲得を目指しましょう。
保育士の転職を専門に支援する保育士求人サイトの中には、仕事のない週末に転職サポートを実施しているケースも少なくありません。これらのサービスも上手く活用し、転職の成功を目指しましょう。
転職を決意した方は、まずは履歴書・職務経歴書を作成しましょう。これは自分自身で転職先を探す場合も、保育士求人サイトを利用する場合も必要です。
履歴書、職務経歴書共に市販のもので問題ありません。履歴書はB4が主流ですが、A4を選ぶ方もいらっしゃいます。職務経歴書に関してはB4ではスペースが足りなくなるため、A4を選ぶ方が大半です。
また手書きかPCでの作成かで悩む方もいらっしゃると思いますが、きれいにミスなく書けるのであれば手書きで、文字が読みにくいなど不安がある方は、PCで作成すると良いでしょう。
以下は履歴書・職務経歴書を作成する際、チェックしておくべき3つのポイントです。
1履歴書の中でしっかり自己PR
履歴書は、自分のありのままを書くためのものではありません。例えば趣味・特技の項目は、採用担当者が必ず見ています。もしピアノが趣味・特技であれば、園での仕事に活かせることからプラスの評価を得られるはずです。嘘を書いてはいけませんが、一つ一つの項目を自己PRに繋げることができるよう意識しましょう。
2志望動機は転職を希望する園の方針に沿ってカスタマイズする
志望動機の使い回しは辞めましょう。応募する園のホームページをしっかり確認し、一つ一つ丁寧に、熱意を込めて書くことが転職の成功につながります。
3務経歴は箇条書きでわかりやすく
職務経歴は、「雇用形態」「担当業務」「職務内容」「身についたスキル」を項目ごとに箇条書きでわかりやすく記述することが大切です。
履歴書・職務経歴書に自信がないという方は、次のチャプターでご紹介する保育士求人サイトに登録することで、無料添削サービスが利用することができるので、上手く活用すると良いでしょう。
保育士が効率よく転職を行うためには、保育士の転職支援に特化した求人サイトの利用がおすすめです。保育士求人サイトでは、保育所の所在地や労働条件など、様々な希望条件を選択し、保育士求人を絞り込むことができ、応募できる他、一部の保育士求人サイトは、プロのキャリアコンサルタントによる求人の絞り込みや履歴書・職務経歴書の添削、面接の支援などもおこなっています。
これらのサービスを上手く活用することで、忙しい仕事の合間にも転職活動を効率よく進めることができるはずです。
保育士求人サイトの大手。業界トップクラスの求人数を誇る。コンサルタントは元保育士が多数在籍しており、保育士目線での求人提案を受けられる。厚生労働大臣認可取得。
対象地域 | 全国 |
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求人数 | 非公開 |
一都三県の求人を扱う保育士求人サイト。人間関係で退職することが多い保育士のために保育所を厳選し、厳しい上下関係がないなど雰囲気の良い園に絞って紹介している。
対象地域 | 東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県(横浜・川崎ほか) |
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求人数 | 非公開 |
関東1都6県の求人を扱う保育士求人サイト。電話でコンサルタントとの登録面談が完了するため来社が不要。関東県内の求人数はトップクラス。保育所運営を手掛けており自社求人も多い。
対象地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木を中心に全国対応 |
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求人数 ※2022年3月時点 | 3万7,646件 ※保育士の合計案件数 |
保育士は国家資格を持つ保育のプロであり、子供の健康と成長を見守るかけがえのない仕事です。
保育士の給料を上げ、働きやすい環境を作ることは、社会全体で取り組むべき課題であり、今後は給料面・待遇面ともに条件の良い保育所が増えていくでしょう。
保育士という仕事にやりがいを持っているにもかかわらず、給料や人間関係が原因で、働き続けるかどうか、悩んでいる方は、転職によって、その問題を解決できる可能性が十分あります。
上記でご紹介した保育士求人サイトなどの転職サービスを上手く利用し、保育士としてのキャリアをもう一度考えてみていただけると幸いです。
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