ケース別転職対策
未経験OKの求人の傾向と志望動機の考え方
新型コロナウイルスの影響によって、世界中の経済が減速しつつあります。
多くの業界・企業が、新型コロナによって大きなダメージを受けるなか、業績を伸ばし注目を集めている業界のひとつがEC業界です。
ECとは、Electronic Commerceの頭文字を取ったもので、「電子商取引」とも呼ばれており、インターネット上で商品やサービスの売買を行うビジネスモデル全般を指します。
昨今の外出自粛中は、Amazon・楽天などのショッピングサイト、Uber Eats(ウーバーイーツ)といった外食宅配の利用率が高まり、インフラに次ぐ生活サービスとして大きな存在感を発揮しました。
現在、転職を検討している方にとって、コロナ禍の影響を受けにくい業界・職種を見きわめることは、転職の成功・失敗を左右する重要な問題。
不況に強いEC業界を、転職先のひとつとして検討している求職者の方も多いでしょう。
そこで今回は、「EC業界への転職」をテーマに、EC業界の主な職種や仕事内容、未経験からEC業界に転職するためのノウハウを解説します。
ひとくちにEC業界といっても、個々の企業がインターネットを介して提供する商品・サービスはさまざまです。
EC業界に転職する際は、応募先企業が、どのような商材をどのような経路で提供しているかという点や、EC業界の主な職種・仕事内容を押さえておきましょう。
自社サイト型EC企業
自社で商品・サービスを開発&提供している企業が、ECサイトを通じて顧客と直接取り引きをするケース。アパレル・化粧品・家具・旅行会社など、メーカーが直接運営する公式通販サイトがその代表例。
メーカー以外では、百貨店、スーパーマーケット、ドラッグストア、家電量販店などの流通系企業が、実店舗と並行して運用するECサイトも含まれる。
ECサイトの運営業務に加え、商品開発、ブランディング、自社システム管理・セキュリティ管理などが業務に加わるケースも多い。
プラットフォーム型EC企業
Amazon、楽天市場、ヤフーショッピング、ZOZOTOWN、メルカリに代表される大規模なECサイトの集合体。自社開発の商品を販売するケースもあるが(Amazonなど)、出店企業と消費者を仲介するインターネット上の「場」としての役割も担う。
実店舗は持たず、ほとんどのサービスがオンライン上で完結する企業が多い。そのぶん、マーケティングや宣伝などWebにおける活動比重が高くなる。出店企業と消費者双方の利便性を追求するため、技術職(ITエンジニア、Webデザイナーetc.)が活躍するフィールドも多い。
ショッピングモール型EC企業
上述のプラットフォーム型を利用して、自社の商品・サービスなどの提供を行うECサイト。
プラットフォーム上にネットショップとして参加する「出店型」と、自社商品の販売を委託する「卸売型」に分かれる。(Amazonのように両方の利用方法が可能なケースも有り。)
利用時はプラットフォームに手数料を支払うが、自社サイトや実店舗を運営するより低コストでの営業が可能。
商品の受注確認・発送処理・在庫管理、カスタマーサポートといったECサイトにおける基本業務が発生する。
Webマーケティング | ユーザーの属性や競合サイトなどを調査。ECサイトの運用で得られたデータを分析し集客に活用する。 自社サイト型ではブランディングや集客、プラットフォーム型ではポイント施策やキャンペーンの立案など、業務の内容はそれぞれ異なるが、広告サービス・広告媒体についての幅広い知識が不可欠。 |
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ECサイトの管理 (商品管理、売上管理etc.) |
オンラインショップにおいては商品の入荷、出荷、在庫管理。商品写真の撮影・説明文の作成など。入金確認、売上集計などの金銭回りが含まれる場合もある。 |
プロモーション | 広告による販売促進、特設サイトやLPの制作、セールやキャンペーンの企画・開催など。商材に応じた季節ごとの戦略が求められる。SEOの知識も必要。 |
技術職 | サイトの設計、Webデザイン、セキュリティ管理など、ECサイトの制作・管理・運用などを行う。自社サイト型やプラットフォーム型のEC企業のほうが、より高度な技術を求められる傾向がある。 おもな職種は、フロントエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニア、Webディレクター、Webデザイナーなど。 |
カスタマーサポート・アフターフォロー | 消費者・顧客からの問い合わせ対応、クレーム処理など。企業規模によって専門の職種が設けられている場合もあれば、規模の小さなEC企業ではサイト管理業務に組み込まれているケースもある |
商品企画・MD(マーチャンダイジング) | 新商品の企画・開発などは、おもに自社サイト型のメーカー企業で求められる。その他においては、市場のニーズを意識した商品の仕入れやサービスの提供、新ブランドの発掘などマーチャンダイジングの比重が高い傾向。 |
EC業界には、インターネット特有のビジネスモデルがあり、SEOやマーケティングなどの専門知識も求められます。
EC業界の経験者と未経験者では、当然ながら未経験者がは不利になるのは否めません。
ただし、ECサイトの運営やEC系の技術職(エンジニア、デザイナー)は求人数が多く、人手も不足しているため、未経験者であっても、やる気とEC業界への適性をアピールすることで、内定獲得は決して難しくありません。
募集職種 | カスタマーサポート ※マーケターへの挑戦も可 |
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仕事の内容 | 女性向け日用商品のカスタマーサポート。
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雇用形態 | 正社員 |
賃金形態 | 月給¥250,000~(基本給¥187,500~、固定残業代¥62,500~等を含む) 【賞与実績】支給有(1月、5月、9月) 【諸手当】通勤手当(会社規定に基づき支給)、残業手当(固定残業代制 超過分別途支給) |
※参考 https://www.r-agent.com/kensaku/kyujin/20191022-013-01-006.html
志望動機のポイント(EC業界未経験の場合)
一方、EC業界の経験者であれば、前職の経験を活かして、キャリアアップを目指すことも可能です。
新規のサービスが次々とスタートするEC業界では、オープン予定のECサービスをまとめるマネジメント職の求人も多く、給与も比較的高め。
将来的に独立を考えている場合や、ECを通じて事業を成長させることに興味のあるビジネスパーソンには、特におすすめです。
募集職種 | Business Development(マネージャー候補) |
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仕事の内容 | ECサービス『au PAY マーケット』を運営する当社にて、BizDev(事業開発)全般を担当。グループ戦略、全社戦略、事業戦略に基づき発生する、部門横断的なプロジェクトのプロジェクトマネジメント業務と、今後会社を牽引するメンバーの指導及び育成。
【必須スキル】
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雇用形態 | 正社員 |
賃金形態 | 月給¥325,500~(基本給¥204,600~、固定残業代¥85,900~等を含む) 【賞与実績】年2回支給、昇給年2回 【諸手当】通勤手当(会社規定に基づき支給) |
※参考 https://www.r-agent.com/kensaku/kyujin/20200110-102-01-149.html
志望動機のポイント(EC業界経験者の場合)
EC業界は、企業規模や、取り扱う商品・サービス、顧客が消費者か企業か、などによって転職の傾向と対策が大きく異なります。
とくに未経験からEC業界に転職する場合は、EC業界全体の転職事情や、個々の企業の情報をひとつひとつ調べるのは大変です。
転職活動を効率よく進めるのであれば、最新の業界情報や企業情報を把握している転職エージェントを活用してみると良いでしょう。
転職エージェントの多くは、キャリアアドバイザーによるマンツーマンの転職サポートを提供しており、「EC業界でのキャリアパス」といったキャリア相談に乗ってもらうことや、企業選びについてのアドバイスをもらうことができます。
EC業界のどのような分野の仕事をやりたいのか、自分の希望を伝えて転職に役立ててみましょう。
リクルートキャリアが運営する最大手の転職エージェント。職種・業種を問わず、大手、中小ベンチャー、スタートアップ、外資系など多くの企業の求人を取り扱う。
EC業界の転職も、未経験者OKの求人から、キャリアアップをめざす経験者向けの求人まで幅広い。キャリアアドバイザーは業種ごとに専門の担当分野が決まっており、業界経験者が多い。
はじめての転職や、未経験でEC業界への転職を希望している場合はとくに、充実したサポートを上手に活用したい転職エージェントのひとつ。
レバレジーズが運営するエンジニアの転職に特化した転職エージェント。フロントエンドエンジニアやWebデザイナーはもちろん、Webディレクター、社内SE、アプリケーションエンジニアなど、ECに関わる技術職の求人を幅広く扱っている。
登録から内定獲得まで最短1週間というスピーディーな転職サポートも特徴。転職支援を行うキャリアアドバイザーは、企業の採用担当者や、開発現場のプロジェクトマネージャーをこまめに訪問し、企業の社風や労働条件、業務内容を把握することでミスマッチが起こりにくくしている。
新型コロナウイルスの流行を機に、国内でもオンライン化の流れが加速し、インターネットをおもな活動エリアとするEC業界の重要性も今まで以上に高まっています。
EC業界の仕事には、「業界ならでは」の知識・スキルが求められることが少なくありません。
しかし、オンラインでの経済活動が規模を拡大しつつある現在、WebマーケティングやSEO、サイト運営などの知識は、ビジネスパーソン必須のスキルとして、今後いっそう重視されていくことが予想されます。
今後もECは、安定的に成長を見込める数少ない分野のひとつとなっていくでしょう。
ひととくちにEC業界といっても、仕事の内容や求められる適正はそれぞれに異なります。
つねに世の中の最新の情報に触れることが好きな方や、SNSでの発信・情報収集が得意な方にとって、EC業界はおすすめの転職先。
今回ご紹介したEC企業の種類や志望動機のポイントも参考に、ご自身に合った分野をみきわめて、EC業界への転職を成功させましょう!
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