ケース別転職対策
就職・転職に強い資格は?
ITエンジニアとして既に活躍されている方、就活されている方に関わらず、ITエンジニアに資格は必要なのかと悩む方は多いでしょう。システムエンジニア含め、ITエンジニアになるだけなら、資格は不要です。
しかし、ITエンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば、資格は大きな助けとなります。自身の昇進や給料のアップ、さらには転職する際の選択肢が増えるなど、心強い味方になってくれるのは間違いありません。
そこで本特集では、元SEの筆者が、SEにおすすめする資格をベンダー・国家資格に分けてご紹介します。各資格の概要に加え、おすすめする人物像についても掲載しているので、キャリアアップ・自己研鑽のために資格取得を目指している方は、ぜひチェックしてみてください。
基本情報技術者試験
国家資格を狙うのであれば、まずは「基本情報技術者試験」への挑戦がベスト。文字通りIT資格の基本となる資格で、後述するさらに難易度の高い試験の足掛かりとしても最適。難易度もそれほど高くないため、過去問題集や参考書を利用し、計画的に勉強すればITに今まで触れてこなかった方でも十分合格できる。
試験日 | CBT方式により随時 |
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受験地 | 全国 |
受験料(税込) | 7,500円 |
公式サイト | 基本情報技術者試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 |
応用情報技術者試験
「基本情報技術者試験」の次に目指すならこの資格がおすすめ。3年以上勤務経験のあるITエンジニアを対象としているため、出題範囲が広い。IT開発に関する問題以外に、マネジメントやストラテジ等の分野でも相応に高度な知識が要求される。この試験に合格できれば、より高度な資格試験を目指す際の学習効率が格段にアップするだろう。まずは本資格の合格を目指し、専門的な試験へチャレンジするのがおすすめ。合格率は20%程と難易度は高いが、しっかり計画を立て学習に励めば合格は十分可能。資格対策の講座や、参考書等を利用し万全の準備で臨みたい。
試験日 | 年2回春季(4月)秋季(10月) 実施 |
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受験地 | 全国 |
受験料(税込) | 7,500円 |
公式サイト | 応用情報技術者試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 |
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャとしての実力を証明したい方は、この資格を取得すれば間違いない。その名の通り、プロジェクトの計画の立案からプロジェクトメンバーの育成・人員管理など、プロジェクトの責任者としての能力を問われる試験になっている。ITの知識は勿論、責任者としての知識を要求されるため、合格率は15%程度と数あるIT資格の中でも難易度が高く、その分評価も高い。プロジェクトマネージャを目指しており、その実力があることを証明したい方はもちろん、現在プロジェクトマネージャとして働いている方も目指す価値が資格の1つある。
試験日 | 年1回秋季(10月)実施 |
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受験地 | 全国 |
受験料(税込) | 7,500円 |
公式サイト | プロジェクトマネージャ試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 |
データベーススペシャリスト試験
データベースを取り扱う業務についている方や目指している方にとって、価値の高い資格。合格率は15%前後とITの資格の中でもトップクラスの難易度を誇る。その分取得者は高い評価を得られることから、メリットも大きい。要求されるスキルは、データベースの企画・開発から運用・保守、正確なデータモデルの作成など多岐にわたる。どのような企業でもデータベースは、業務に欠かすことができない重要なツールになっていることを考えると、データベーススペシャリスト資格取得者は今後も重宝されるだろう。
試験日 | 年1回秋季(10月)実施 |
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受験地 | 全国 |
受験料(税込) | 7,500円 |
公式サイト | データベーススペシャリスト試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 |
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークに対する豊富な知識を証明したい方は、ネットワークスペシャリスト資格がおすすめ。数あるIT資格の中でも難易度の高い国家試験の一つとして、広く認知されており、取得者に対する評価も高い。試験では、ネットワーク技術の専門家として、目的に合わせたネットワーク構築スキルが要求される。また、セキュリティに関する知識が求められる点も特徴の1つ。参考書による自主的な学習、資格取得講座の利用、過去問対策など、事前準備を怠らずに試験に挑めば合格が見えてくる。需要の高い資格なので、挑戦する価値は大いにある。
試験日 | 年1回春季(4月)実施 |
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受験地 | 全国 |
受験料(税込) | 7,500円 |
公式サイト | ネットワークスペシャリスト試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 |
システムアーキテクト試験
SEとしての実力を証明したいなら「システムアーキテクト試験」は有力な候補の一つ。資格を取得することで、システム開発において、上流工程と呼ばれる要件定義・設計などの工程をリードする専門家としての実力を証明できる。ITに関する幅広い知識が求められることから難易度は高い。合格すれば上級職のエンジニアとして評価され、活躍のフィールドが拡がることから、キャリアアップを目指すSEは取得を目指す価値がある。
試験日 | 年1回春季(4月)実施 |
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受験地 | 全国 |
受験料(税込) | 7,500円 |
公式サイト | システムアーキテクト試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 |
ITストラテジスト試験
「ITストラテジスト試験」はIT国家資格の中でも最高峰の一つ。ビジネスモデルやIT業界の動向分析、事業のシステム化の構想などを担い、企業経営に合わせた戦略を立案・遂行する能力が求められる。SEはもちろん、ITコンサルタントやCIOなどの職種へのステップアップを目指す方におすすめの資格だ。
試験日 | 年1回春季(4月)実施 |
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受験地 | 全国 |
受験料(税込) | 7,500円 |
公式サイト | ITストラテジスト試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 |
C言語プログラミング能力認定試験
プログラミング言語の中でもシェア率の高いC言語。「C言語プログラミング能力認定試験」は、C言語のスキルを証明する上で最適な資格の1つ。3級・2級・1級があり、比較的難易度は低いので、3級からチャレンジし、スキルアップを目指すのがおすすめだ。1級は実際にPCを利用し、実技試験を行うので、合格すれば現場で活かせるスキルが身についていることを証明できる。本資格の保有者は、就職・転職が有利になる企業も多いので、目指す価値のある資格の1つ。
試験日 | 1級のみ会場集合、2級・3級は「リモートWebテスト」による在宅・在社試験 1級・2級(6月下旬・1月下旬実施) 3級(6月下旬・9月中旬・1月下旬実施) |
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受験地 | 【東京会場】株式会社JSシステムズ 本郷アカデミー 【大阪会場】創造社リカレントスクール大阪校(江戸堀校舎) |
受験料(税込) |
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公式サイト | C言語プログラミング能力認定試験 |
ORACLE MASTER
データベースソフトの中でもトップシェアを誇っているOracle。「ORACLE MASTER」はその認定試験として、ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナが存在している。その中でも最も難易度が高いプラチナを取得すればデータベースの専門家であることを証明できる。試験は随時実施しているので、自身にあった学習ペースで進め、受験できる。受験料は高いが会社が負担してくれるケースも多い。個人で受ける場合は、再受験無料キャンペーンを行っているので、上手く活用すると良いだろう。SEの中でもデータベースの業務に携わっている方は、取得を目指す価値がある。
試験日 | 自由 |
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受験地 | 全国各地のピアソンVUEテストセンターより |
受験料(税込) | ブロンズ・シルバー・ゴールド(34,300円) プラチナ
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公式サイト | オラクル認定資格 | Oracle University |
AWS 認定
業務でクラウドコンピューティングを使用しているなら「AWS認定資格」がおすすめだ。その中でもAWS認定クラウドプラクティショナー・AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトは知名度も高く、挑戦しやすい。クラウドコンピューティングのスキルを求めている企業であれば、これらの資格を有しているだけで就職・転職が有利になるだろう。
試験日 | 自由 |
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受験地 | 自由 |
受験料(税込) |
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公式サイト | AWS トレーニングと認定 | AWS |
Linux技術者認定試験(LinuC)
OSにLinuxを採用している機器を業務利用している方におすすめの資格。Linuxは主にサーバ環境で使用されていることが多く、関連業務で高い需要がある。LinuCには4つの分類があり、レベル1からレベル3とシステムアーキテクトが存在している。レベル3にはさらに専門に応じて3つの分野が存在するので、自身の業務や興味にあったものから受験していくと良いだろう。
試験日 | 自由 |
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受験地 | 全国各地のピアソンVUEテストセンターより |
受験料(税込) | LinuCレベル1からレベル3まで(16,500円)LinuCシステムアーキテクト(27,500円) |
公式サイト | IT資格といえば LinuC(リナック) |
IT企業への就職・転職を目指すのであれば、取得した資格に関してはしっかりアピールするべきです。企業は求職者を判断する際、人柄や学歴と同等、もしくはそれ以上にこれまでの経験・努力を評価します。IT企業において、資格がなければ就職できない・従事できない仕事はありませんが、多くの応募があった場合、資格はその人の実力や努力を証明する指標として、有利に働くことに疑う余地はありません。
自分の有している資格を整理し、何のために資格を取得したのか?そこから得られた経験や今後活かせるスキルを踏まえ、自己PRや面接の場で説明できるようにしましょう。
SEにおすすめの資格を解説した本特集はいかがでしたか?
今回ご紹介した資格は、取得すればどれも現場で役に立つものばかりです。自身の従事している業務や目指す業務に合わせて、是非チャレンジしてみてください。
ITの資格は自身の努力をアピールする上でも大きな強みになります。SEとしてキャリアアップを目指す上でも大いに役立ちます。国家資格を目指す方は、基本情報技術者試験から確実にステップアップしていくのがおすすめです。試験によっては午前試験が一部免除を受けられるので、学習効率がアップします。本特集を参考に、資格試験にチャレンジし、ワンランク上のエンジニアを目指しましょう!
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