MRへの転職を成功させるポイントを経験者がわかりやすく解説。まず取り組むべき対策とは?

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MRへの転職を成功させよう!MR経験者が教える未経験から転職するコツ

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MRへの転職を成功させよう

MR経験者が教える未経験から転職するコツ

MRへの転職を成功させよう!MR経験者が教える未経験から転職するコツ

著者
楚山星斗

著者 楚山星斗

フリーランスWebライター。大学時代まで10年間、アスリート(陸上競技)として活動。 医薬品メーカーのMR、IT系ベンチャー企業にてマーケターとして業務に従事。現在は、「読者の心を動かすコンテンツの執筆」をモットーに、大手・ベンチャー企業の経験を活かしたキャリア・転職関連のコンテンツの執筆を手がけている。

はじめに

高収入で安定しているイメージのある職業の一つが製薬会社のMR(営業職)。その一方で昨今は、新卒採用数の減少や早期退職の募集なども行われています。

「これからMR転職を考えている」
「新卒MRの未来は明るいのか?」
「コントラクトMRについて知りたい」

本記事では、未経験からMRに転職した経験を持つ筆者が、MR転職を成功させるためのポイントを解説しました。MRへの転職(就職)を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

MR転職(就職)を検討している人によくある疑問を解決!

実際に筆者もMRとして働いた経験があり、MRから転職したキャリアを歩んできました。現在、MRを仕事としている人やこれからMR転職を検討している人は次章で紹介する疑問や不安を抱えていることが多いため、本章で解説します。

未経験からMRに転職することは可能なのか?

未経験からMRに転職することが可能なのかという疑問がよくあります。結論としては、転職できる可能性は十分にありますが、求人数が限られるため、狭き門であることは間違いないでしょう。

また、未経験から製薬会社の営業以外のポジションに転職を目指すケースも、求人が転職市場に出回ることが少ないため、転職難易度は高いということを憶えておきましょう。

「MR不要論」をどう捉えるべきか?

医療業界で囁かれている「MR不要論」。医療従事者の中で、MRの存在意義や活動を否定する主張を意味します。MRの情報提供における信頼性や昨今のデジタル化による情報収集の多様化によりMRの必要性が問われているのです。

これからMRへ転職を検討している人は不安に思うこともあるかもしれませんが、MRに求められていることが日々変化していることを認識し、スキルのキャッチアップを怠らなければ、MRとして活躍できるでしょう。異業種からMRへキャリアチェンジした人の中には、これまで培ったスキルを活かし、活躍している人も多いので、安心してください。

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MRのキャリアパスの可能性とは?

MRのキャリアパスについて、MRになる前に知っておきたい人は多いでしょう。MRは、他の仕事と比較すると給料や待遇が良いため、長く続ける人が多い傾向があります。

MRとして成果を残すことでキャリアアップも見えてきます。転職先でMRのリーダーになり、営業所長やエリアマネージャー、支店長を目指すのも選択肢の1つです。他の製薬会社のMR職へのキャリアアップ転職や、営業での経験を活かし歩合要素の強い医療機器メーカーの営業職、マーケティング職を目指すのも良いでしょう。

業界としては、医療機器業界、金融業界、IT業界などが多い傾向にあります。MRの経験を活かす形で、待遇改善を目指すキャリアプランが理想です。

MR転職(就職)を考える際に知っておくべきこと

MR転職を考える際に、個人の視点で自分のスキルや経験の棚卸しをすることと並行して、少し視座を高く持ち、製薬業界やMRという職種について考えてみてみることが重要です。

昨今ではMRを取り巻く環境の変遷が激しく、現場で求められるスキルや人間性が変化してきているため、いざMRになった時に後悔してしまうケースもよくあります。そこで本章で、MR転職を検討する上でまず知っておくべきことを解説していきます。

中途採用は一定数、新卒の採用数は減少傾向

MRの採用数に焦点を当ててみると、中途採用は、以前と同様に新薬上市のタイミングでの人員補充や、新しい事業部の設立に伴い、求人が公開されています。

この場合、転職先では即戦力を求めているため、「大学病院の担当経験の有無」、「担当製品の領域経験の有無」などが応募条件に含まれる傾向があります。異業界からMRに挑戦するハードルは高いでしょう。

新卒採用は10年前と比較すると減少傾向にあり、中途採用と同様に採用難易度が高まっています。一方で、新卒は文系採用も行なっているため、選考対策次第で、MR就職を叶えられる可能性も十分あります。

「安泰・安定」の職種ではなくなってきている

MR全体の採用数の動向に注目すると、2022年度のMR数は4万9,682人(前年同期比2,166人減)となっており、5万人を割り込んでいます。直近5年間で約1万人減少しており、各製薬企業で早期退職を実施したことも理由の1つです。MRに転職したからといって、安泰と安定が待っている訳ではありません。むしろ転職後が勝負です。MRという仕事に真摯に向き合い、自分の手で未来を切り開いていきましょう。

MR転職を成功させる上で実践したい対策

MR転職で知っておくべき前提を理解した上で、転職を成功させるコツや対策を紹介します。

営業スキルを高める

MR転職に成功する方は、社外に発信できるだけの実績を残している場合が多いです。営業職としての側面は採用選考時の評価対象となるので、営業スキルを高め、成果を残し、どのような過程を経たのかが重要です。論的思考能力や問題解決能力を活かし、クライアントの課題を解決に導く提案力はMRになってから症例時応じてドクターの診療に有益な情報を提供する力に結び付きます。それが、MR転職を成功させる第一歩です。

また、昨今ではオンラインで営業活動を行う機会も増えてきています。デジタルツールを効果的に取り入れ、戦略を立てて行動を起こし、成果につなげる能力も磨いておくと良いでしょう。

業界動向や領域ごとのニーズを把握する

各製薬企業の求人数や求めるMR像は日々変化しています。会社ごとの医薬品の開発状況、採用求人、トレンドはもちろん、業界全体の動向もキャッチアップしておきましょう。

転職活動を始めるタイミングや今後のキャリア形成のために、常に新しい情報を収集する習慣を身に付けることが大切です。医療業界向けのオウンドメディアや転職支援サービスを利用し、毎日チェックしていきましょう。

語学能力を高める

製薬業界内でキャリアアップを目指す場合、語学能力は必須です。MRの業務で英語を使用する機会は少ないものの 、本社のマーケティングや企画系の部署に移動する場合でも、語学能力を身につけておくことで、チャンスを掴める可能性が高まります。

また、外資系企業や大手企業へ転職する場合は、語学能力を問われることが多いため、現在の業務と並行して勉強しておくことをおすすめします。

コントラクトMRも選択肢に入れましょう

ここまで、MRへの転職の様々な側面 をご紹介しました。実はMRにはもう一つの選択肢があります。それがコントラクトMRです。コントラクトMRとは、CSO(医薬品販売業務受託機関)の社員として活動するMRです。CSOは、製薬企業の販売やマーケティングを支援する企業のことを指します。コントラクトMRは製薬企業に派遣という形で担当製品別のプロジェクトに参画する流れでMR活動を行います。異業種からMRを目指す場合は、コントラクトMRに転職し、成果を残したのちに正社員MRにキャリアアップする方が、現実的な選択肢といえるでしょう。

本章では、コントラクトMRのメリットおよびデメリットを解説していきます。製薬会社のMRを目指して転職活動を開始したけれど、中々上手くいかない人も含めて必見の内容です。

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コントラクトMRのメリット

コントラクトMRの主なメリットを以下にまとめました。

  • 幅広い領域に携われる
  • 短期間でプロジェクトを完了できる
  • 転勤がない

コントラクトMRは 、プロジェクト単位で派遣される形式を採用しているため、幅広い領域でMR経験を積むことができます。プロジェクトも1〜2年で変わることが多いため、派遣先の人間関係や雰囲気が合わなかった場合でも短期間で終わることが分かっていれば、過度なストレスを抱えこまずに済む点もメリットの1つ。

そしてコントラクトMRには、基本的に転勤が ありません。採用時の勤務地希望が通りやすい点もメリットでしょう。

コントラクトMRのデメリット

コントラクトMRの主なデメリットを以下にまとめます。

  • 製薬会社のMRよりも給与水準が低い傾向がある
  • 派遣先に気を遣う場面が多い
  • 派遣先の仕事に慣れる必要がある

コントラクトMRは、製薬会社のMRと比較すると給与や福利厚生が見劣りする傾向があります。ただし希少疾患やオンコロジーなど、伸びている領域でキャリアを積むことで、製薬会社のMRと同等、もしくはそれ以上の高待遇を目指せる可能性もあります。

また、コントラクトMRは製薬会社に派遣されるため、プロジェクトごとに製薬会社の社員や上司に気を遣いながら仕事を遂行することも求められます。また、派遣先によって仕事の進め方や利用ツールも異なるため、プロジェクトに参画して間もない時期は苦労することが多いでしょう。

おすすめ転職支援サービス会社3選

MRの転職を叶えるために、転職支援サービスの利用をおすすめします。また、MRは営業職の中でも専門職に分類されるため、大手の転職サービスと合わせてMR転職に特化した転職支援サービスを登録し、業界や求人に関する有益な情報を収集しながら戦略的に転職活動することが転職の成功につながります。

MR転職の際に、必ず登録しておきたい転職支援サービスを3社ご紹介します。

MR BiZ

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「MR BiZ」は、株式会社クイックが運営するMR転職専門の支援サービスです。医療・製薬業界の情報の量や質が秀逸で、専門スタッフとの無料相談が無料で利用可能。利用者満足度も高く、お役立ちコンテンツや製薬業界の動向をリアルタイムでチェックすることができます。
MRの転職意思の強い転職者はまず情報収集も兼ねて登録してみることをおすすめします。

リクルートエージェント(MR・メディカル専門職)

リクルートエージェント・画像

人材業界のリーディングカンパニーである株式会社リクルートが運営する「リクルートエージェント」。MRやメディカル専門職において30年以上の実績があり、豊富な経験を持つ専任アドバイザーが転職をサポートしてくれます。
MRのみならず、医療に関わる仕事を幅広く転職先として検討したい場合は、自身のキャリアの棚卸しや選考対策を包括的に支援してもらえるため、登録しておくことをおすすめします。

JAC Recruitment

JAC Recruitment画像

ハイクラス・ミドル層向けの求人を取り扱っている「JACリクルートメント」。求人ごとに専任の担当者が在籍しており、希望に合わせた求人の案内や選考対策をサポートしてくれます。
MRを含めた製薬会社への転職において、大手企業や外資系企業の求人情報が豊富で、MRで成果を残し、更なるキャリアアップを図りたい人に登録必須のサービスです。

まとめ

本記事では、MR転職を成功させる上で、知っておくべきことやどんな対策をすべきなのかを解説しました。MR転職において、これまでの経験・成果はもちろん、製薬業界の動向や転職活動を開始するタイミングなどが、転職の成否を左右します。

未経験から製薬会社のMRへの転職は、ハードルが高いのは事実ですが 、不可能ではありません。まずはコントラクトMRに転職をしたのちに、製薬会社のMRを目指すのも選択肢の1つ。長期的な視点を持ち、戦略的に自分のキャリアを形成していけば、きっと新たな道が開けるはずです。

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