ケース別転職対策
正社員になるための3つの方法や、メリットとデメリットについて、わかりやすく説明しています。
「労働時間・労働内容が同じなら、パートより給与がはるかに高い正社員になりたい」「子どもが成長して手間がかからなくなったので、やりがいのある仕事に取り組める正社員として働きたい」と考える方は、少なくありません。
厚生労働省が発表した、「一般職業紹介状況」によると、2018年8月の有効求人倍率は1.63倍、正社員有効求人倍率は1.13倍となっており、求人倍率は平成21年から一貫して上昇し続けています。また、正社員の月間有効求人数は、2017年8月と比較すると、約5%増加しており、現在は1年前と比較しても、正社員への転職が成功しやすい状況にあると言えるでしょう。
そこで今回の特集は、パートから正社員へ転職する方法に注目。転職活動の歩きかた編集部が厳選した3つの方法をご紹介します。また、正社員になるメリットだけではなく、デメリットについても、わかりやすく説明。
パートから正社員への転職を検討している方は、本特集を参考に、転職を成功させましょう!
パートから正社員への転職を考える際、重要なのは、メリットだけではなく、デメリットもあるということを知っておくこと。そしてその両方をしっかりと把握しておくことです。
まず、パートから正社員に転職するメリットを考えます。一番のメリットは、ほとんどのケースで給与がアップするという点が挙げられます。同じ労働時間でも、パートと比較すると正社員は給与が高く、ボーナスも含めると年100万円近く差が出るケースも少なくありません。また、正社員はパートと比較すると、仕事の幅が広く、裁量が大きいため、これまで挑戦できなかった様々なタスクに取り組めます。自分で工夫をしながら仕事にチャレンジできるので、やりがいも大きくなるはずです。その他にも、社会保険や健康保険など、各種保険が適用される点や、雇用が安定する点も、正社員に転職するメリットと言えるでしょう。
その一方で正社員になると、労働時間や労働日数が固定され、パートのときのように労働時間を自由に調整することは難しくなります。また、仕事に対する責任が大きくなるため、精神面の負担が大きくなる点もデメリットと言えるかもしれません。特に家庭がある方は、パートから正社員への転職を実現した後、どのように家庭と仕事を両立させていくか、事前によく家族と話し合っておくことが重要でしょう。
パートから正社員に転職する5つのメリット
パートから正社員に転職する3つのデメリット
現在パートとして働いている職場で、正社員として働きたいと考えている場合は、パート先に「正社員登用制度」があるかどうかを、まず確認しましょう。
正社員登用制度とは、所定の条件を満たすと、アルバイトやパートといった非正規雇用から、正社員に職種転換できる制度のこと。職種転換するための条件は、勤続年数や業務の成果など、企業により異なるため、条件についても併せて確認しておきましょう。
またもう1点注意したいのが、正社員登用制度をこれまでに利用した実績があるかどうかです。企業によっては正社員登用制度があるだけで、これまでに利用実績がない場合も少なくありません。そういう場合は、制度自体が形骸化している可能性が高く、そのまま働き続けても正社員になれる可能性は低いでしょう。その場合は職場を移るなど、異なる方法で正社員への転職を目指すことをおすすめします。
正社員登用制度のチェックポイント
紹介予定派遣とは、派遣社員として最長6ヵ月働いたあと、企業と労働者双方の合意のもと、直接雇用の契約ができる制度のこと。実際に仕事内容や職場の雰囲気などを確認したあと、正社員になるかどうかを選べるため、ミスマッチが起きにくい点が、大きな魅力です。また、未経験の業種や職種に挑戦する場合、派遣期間中、自分にその適性があるかどうかを業務を通して判断できるため、新しいことに挑戦したいと考えている方にとっても、利用する価値がある制度と言えるでしょう。
ただし注意したいのは、直接契約をする際、雇用期間に定めがない正社員ではなく、1年契約の契約社員としての契約を打診される可能性がある点です。正社員として採用されるためには、派遣社員として働いている間に、しっかりと成果を残し、仕事への意欲と実力をアピールする必要があると言えます。
転職支援サービス大手「doda」、アルバイト求人サイト「an」などの求人サービスを提供する、パーソルキャリア運営の派遣会社。数ある派遣会社の中でもトップクラスの求人数と、高い満足度を誇り、第三者機関が調査した「人材ビジネス業績ランキング」で、7年連続1位を獲得している。
テンプスタッフでは、約3,000件の紹介予定派遣の求人を所持しており(※2019年4月時点)、大手保険会社やメーカー、建設会社など様々な業種のなかから、自分の希望の条件を満たす求人に応募することができる。実際にテンプスタッフへ来社した上で、キャリアアドバイザーに相談しつつ求人を探すこともできるので、自身の適性に合った求人を選ぶのが難しい場合、上手く活用すると良いだろう。テンプスタッフは、紹介予定派遣の求人を探す際、必ずチェックしておきたい派遣会社の1つ。
パソナは数ある派遣会社の中で、トップクラスの規模と実績を誇る大手派遣会社。月刊人材ビジネスの「派遣スタッフ満足度調査」において、7回連続で派遣社員のクチコミ評価1位を獲得している。
パソナでは、2019年4月時点で紹介予定派遣の求人を約1,250件所持。気になる求人は、お気に入りに追加することで、いつでもチェックすることができる。また、パソナは派遣社員の福利厚生に力を入れており、就業中の派遣社員は育児サポート、家事代行サービスなど、様々なサービスを割引価格で利用できるので、家庭と仕事の両立がしやすい点も嬉しい。そのほかにも仕事に関する悩みがある場合、相談窓口からいつでも相談できる。
紹介予定派遣の求人が充実し、福利厚生にも力を入れているパソナは、正社員転職を目指すうえで、有力な選択肢になる派遣会社の1つだろう。
パートから正社員に転職する場合、転職サイトを活用するのも有力な選択肢の1つです。転職サイトは、「正社員採用」「未経験歓迎」「学歴不問」など様々な条件で、自分の希望を満たす求人を絞り込むことができます。最近の転職サイトは、スマホでの利用にも対応しているので、移動中や家事の合間、就寝前といったスキマ時間を活用し、効率良く転職活動を行うことが可能です。
また転職サイトの多くは、自身の経歴を記入することで、企業からオファーが届く「スカウトサービス」を利用可能。スカウトサービスに登録することで、自己応募に加え、企業からのアプローチを受けることもできるので、自己応募のみの場合と比較すると、転職に成功する確率がぐっと高くなります。
パートから正社員への転職を検討している場合、転職サイトは必ず利用すべきサービスと言えるでしょう。
リクルートが運営する国内最大級の規模と実績を誇る転職サイト。転職者の約8割が利用しており、1万1,000件を超える正社員求人を所持している。リクナビNEXTでは、毎週約4,709件の新着求人を掲載しているので、いつでも新しい情報にアクセス可能。また、スカウト機能を利用することで、企業からのオファーを受けることもできる。正社員への転職を検討している場合、まず登録しておきたい転職サイトの1つだろう。
総合人材サービス大手のパーソルキャリアが運営する、転職サイト。dodaでは、営業、事務、エンジニア、企画職など、幅広い職種の正社員求人を、約6万件取り扱う。求人は勤務地や年収、福利厚生など、様々な条件で絞り込むことができるので、自分の希望の条件を満たすものを見つけやすい。また、スカウトサービスを利用することで、企業から面接確約オファーが届くことも。転職サイトを利用するのであれば、登録しておいて損はない。
パートから正社員へ転職する方法を解説した本特集は、いかがでしたでしょうか?
パートから正社員になるのは、誰でも簡単になれる訳ではありませんが、決して不可能ではありません。
大切なのは自分に合った方法を選び、ステップアップしていくこと。そして万一不採用が続いたとしても決してあきらめないことです。
しっかりと対策を行い、1つ1つのステップを着実に進んでいけば、必ず道は開けます。
また「正社員であればどの会社でも良い」と適当に転職活動を行うのではなく、長く働くことができる企業を、根気よく探し続けることも重要です。
本特集を参考に、正社員への転職を成功させ、新しい人生(キャリア)の第一歩を踏み出しましょう!
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