ケース別転職対策
年齢、年収、求人の需要やおすすめのスクールも
AIやビッグデータの活用など、様々なIT技術が登場し、普及と進化が進む昨今では、IT人材の需要が供給を大きく上回る状況が続いています。この傾向は今後も大きく変わらないでしょう。つまり、実践的なプログラミングスキルを習得することができれば、エンジニアは性別を問わず未経験からでも転職しやすい職種の1つと言えます。実際に、プログラミング未経験の女性がエンジニアへの転職に成功した例は少なくありません。
その一方で、独学でのスキル習得は、学習の進め方やモチベーションの維持が困難です。また、実践的なプログラミングスキルを習得しても、スキルや経験、適性を上手くアピールできず、転職活動が難航するケースも。
女性が未経験からエンジニアを目指すのであれば、基礎から応用まで効率的にプログラミングスキルを習得できるプログラミングスクールに通うのがおすすめ。
また、未経験の女性がエンジニアの転職に成功するには、エンジニアの種類や業務内容を理解することに加え、エンジニアになるメリットとデメリットを把握し、自身が希望する働き方やキャリプランを実現できるのかどうか見極めることも重要です。
そこで今回は、女性エンジニアの割合や需要、エンジニアになるメリットとデメリットに加え、おすすめのプログラミングスクールを厳選してご紹介。未経験からエンジニアへの転職を考えている女性は、ぜひ最後までチェックしてください。
エンジニアには様々な職種がありますが、その中でも最も一般的なのは、システムエンジニアやプログラマーでしょう。本特集ではIT関連の職種にフォーカス。IT関連のエンジニア職種といってもさまざまな職種があり、それぞれ業務内容が異なります。
システムエンジニア(SE) | システムの設計や開発などを行う職種。クライアントの要望に基づいたシステムの設計書を作成します。クライアントが抱える課題や潜在ニーズをくみ取るヒアリング力、システムの設計書に反映するスキル、プログラマーへクライアントの要望を正しく伝えるコミュニケーション能力などが必要です。 |
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プログラマー | システムエンジニアが作成した設計書に基づいて、システムを構築する職種。Webプログラマーやゲームプログラマー、アプリケーションプログラマーなど、プログラミングの種類によって呼び方が異なります。JavaやJavaScript、PHP、Rubyといったプログラミング言語の習得が必要です。 |
ネットワークエンジニア | ネットワークシステムの設計、構築から運用、保守まで行う職種。サーバーやデータベース、セキュリティなどの知識が求められます。また、ネットワークトラブルの原因究明と再発防止策の立案には、論理的思考力と危機管理能力が必要です。 |
インフラエンジニア | ITの基盤および下部構造の設計と構築、運用、保守、監視を行う職種。障害の発生時は原因の特定と速やかな復旧を行います。基礎のプログラミングスキルに加え、ネットワークやサーバー、セキュリティなど幅広い知識が必要です。 |
Webエンジニア | コーポレートサイトやECサイト、アプリケーションなど、Web上で公開するシステムの設計・構築から運用、保守まで行う職種。システムエンジニアやインフラエンジニアよりも高度で幅広い知識が求められます。 |
サーバーエンジニア | サーバーの設計から構築、運用、保守まで行う職種。サーバーのインストールやクライアントの要望に基づいた設定、ネットワークケーブルの接続、サーバー障害が発生した際の復旧作業などを行います。 |
上記に加え、ビッグデータの解析・分析を行う「データサイエンティスト」、クライアントの要望に基づいた提案書の作製・見積もり、プレゼンなどを行う「セールスエンジニア」、海外のIT企業にシステム開発を依頼する際の取りまとめ役の「ブリッジSE」など、さまざまな職種があります。
女性エンジニアなんてほとんどいないのでは?と思われるかもしれませんが、実は女性のエンジニアの割合は増加傾向にあります。2012年1月1日から2013年3月31日までにtype転職エージェントサービスに登録したエンジニアの男女比は、男性78.7%、女性21.3%。その8年後の2020年1月1日~2021年3月31日では、男性64.7%、女性35.3%と女性のエンジニアが占める割合は、約14%も増加しているのです。
多様な働き方の実現や女性のキャリア形成への取り組みが推進されているため、今後も女性のエンジニアは増加していくでしょう。
女性エンジニアの需要増加は、転職決定率からも推定できます。リクルートキャリアが運営する「日進月報」によると、女性エンジニアの転職決定者数は、2009年から2018年の8年で4.75倍に増加。さらに、35歳以上の女性エンジニアの転職決定者数は約9.5倍も増加しています。
女性エンジニアの需要は確実に増加していることを考えると、実践的なプログラミングスキルさえ習得していれば、未経験からでもエンジニアへ転職できるチャンスは十分あると言って良いでしょう。
実はエンジニアという職種は、働く女性にとって様々なメリットがあります。またエンジニアならではの大変さ、つまりデメリットも存在します。以下に女性エンジニアのメリットとデメリットをまとめているので、ご自身の考え方や理想の働き方の条件を満たしているかどうかチェックしてみてください。
メリット
デメリット
家事や育児、仕事と学習を両立し、未経験からエンジニアへの転職を目指すのであれば、プログラミングスクールの利用が最も有力な選択肢の1つ。なかでも転職先の紹介や履歴書の作成サポート、面接対策までサポートしてくれる転職支援つきのプログラミングスクールを利用する人が増えています。
以下はプログラミング未経験の女性におすすめのプログラミングスクールです。未経験からエンジニアへの転職を目指している方は是非チェックしてみてください。
SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)は、マンツーマン指導で学習に取り組めるプログラミングスクール。第三者機関「ゼネラルリサーチ」が2019年に実施した調査では、主要なプログラミングスクール10社の中でレッスン満足度No.1を獲得。さらに、28,000人以上を転職成功へ導いてきた実績はぜひチェックしておきたい。
SAMURAI ENGINEERの最大の特徴は、転職支援が付帯する「転職コース」で転職に成功すると受講料が無料になる点。転職成功率は94.1%と非常に高く、講師陣の指導力の高さも評価できる。転職コースは4週間プランと8週間プランがあり、仕事や家事、育児の都合に合わせて効率的に学習に取り組める点も嬉しい。
Tech Boostは、エンジニア特化のキャリア支援サービスを手がける「Branding Engineer」が運営する転職支援つきプログラミングスクール。数あるプログラミングスクールの中で初めて東証マザーズに上場。第三者機関「ゼネラルリサーチ」が2020年に実施した調査では、「エンジニアが選ぶプログラミングスクール」「利用満足度の高いプログラミングスクール」「キャリアサポート満足度の高いプログラミングスクール」の3項目で1位を獲得。プログラミング学習の質や転職支援のサポート力の高さに定評がある。
プロのカウンセラーが受講者の事情や希望を踏まえ、学習期間やメンタリング回数、学習コースなどを提案してくれる点も嬉しい。受講終了後は、複数の転職支援サービスを利用できるため、提携企業が限られているプログラミングスクールと比較すると、幅広い選択肢の中から理想の転職先を選ぶことができる。
DMM Web Camp COMMIT(ウェブキャンプコミット)
DMM Web Camp COMMITは、DMMのグループ会社「インフラトップ」が運営する転職支援つきプログラミングスクール。3ヶ月間の短期集中コースと4ヶ月間の専門技術コースの両方に転職支援サービスが付帯。受講終了後は、キャリアアドバイザーによるカウンセリングや書類添削、模擬面接などの転職支援を受け、転職活動に効率よく取り組むことができる。
転職成功率は98%(2020年1月時点)と非常に高い点も見逃せない。また、所定の条件を満たした上で転職に成功しなかった場合に、受講料の全額返金を受けられる点も要チェック。未経験から即戦力のエンジニアを目指せるカリキュラムを導入。現場で使用する実践的なプログラミングスキルや知識を習得できる。
受講料は、4ヶ月間の専門技術コース+転職支援を一括払いした場合、通常910,800円(税込)と決して安くはないが、厚生労働省指定の専門実践教育訓練給付金制度を利用すると、最大56万円のキャッシュバックを受けることができる。キャッシュバックを考慮すると、実質約35万円で実践的なプログラミングスキルを習得でき、充実した転職支援を受けられる点を考慮すると、費用対効果が高いプログラミングスクールといえるだろう。
女性エンジニアの割合と需要は増加傾向にあります。その一方で、未経験からエンジニアを目指す人が急増しているため、転職のハードルは徐々に上がっています。そのため、実践的なプログラミングスキルを習得すると共に、プロのキャリアアドバイザーの転職支援を受けることは必須といえるでしょう。
今回、ご紹介した未経験から女性エンジニアになるメリットとデメリットや転職支援つきプログラミングスクールの特徴、転職支援の内容をチェックし、エンジニアを目指したいと思うのであれば、まずは各社の無料キャリア相談会を利用してはいかがでしょう。