医師の転職市場の動向を分析。最適な転職時期は?

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医師の最適な転職時期

最新の医師転職の動向は?有効求人倍率から最適な医師の転職時期を算出

一般的な会社員の転職では、まず第一にリクナビNEXTやdodaといった転職サイトに登録しますが、医師の場合は(制度が崩壊しつつあるとはいえ)まだまだ医局ありき。近年利用者が急増している転職サイトの活用に関しても、一般的な転職サイトではなく、医師の求人を専門に取り扱う転職サイト(転職エージェント)を活用するケースがほとんどなど、何かと一般とは異なるのが医師の転職です

そこで今月の転職活動の歩きかたのニュースは、2019年度の医師の転職市場の動向を分析し、最適な転職時期について考えてみたいと思います。

まずは最新の医師転職の動向を見ていきましょう。以下は、医師専門の転職サイトを運営するメディウェルが、医師の転職について分析した2017年度発表の調査「意外と知られていない?医師の転職市場の規模・実態とは?」の中で公表しているデータを抜粋したものです。転職した医師の評価が高い転職サイト トップ5は、2019年1月に更新した医師転職サイト比較から、ランキング結果を抜粋しました。

医師の採用方法 トップ5

  • 大学(医局)への依頼
  • 民間職業紹介事業者
  • 直接採用(個人的に依頼、縁故)
  • インターネットの求人情報サイトへの掲載
  • 関連病院からの紹介

医師の転職市場の規模

  • 医師数 約31万人
  • 紹介事業者を通じた就職件数 2万157件(平成27年)

都道府県別の医師求人数 トップ5

  • 東京都
  • 大阪府
  • 埼玉県
  • 福岡県
  • 神奈川県

転職した医師の評価が高い転職サイト トップ5

このデータを見ると、医師の採用方法の1位はいまだに系列の医局への依頼となっていますが、2位と4位に民間事業者が食い込んできており、今や医師が転職する際、転職エージェントや転職サイトを活用するのは当たり前になってきていると言えます。ちなみにこれが2017年の数値であることを考えると、近い将来、民間事業者を介した転職が1位になりそうです。

医師の最適な転職時期・画像

また医師転職の市場規模を見ると、紹介事業者を通じ、転職した医師が7%以上となっており、これに医局経由や直接採用などを加えると年間10~15%程度の医師が転職していることが予想されます。

この数値を見ると、医師の転職市場は想像以上に活況であり、自分に合った働き方を求める医師が増えていると言って良いでしょう。

都道府県別の医師求人数を分析すると、大都市になるほど医師求人が多いということは間違いありませんが、地方都市でも人口との比率でみると、東京に負けない求人数があり、医師にとって売り手市場が続いていることは間違いありません。

これらのデータから言えることは、医師が本当に転職を成功させたいのであれば、いまだに医局が有力な選択肢であることは変わりないものの、条件を満たさない職場への異動になるくらいなら、民間事業者を活用し、転職したほうが良いということではないでしょうか。事実すでに7%前後の医師が民間事業者を活用し、転職を成功させており、この流れはさらに拡大していくと考えられます

また医師に関しては売り手市場が続いており、働く場所は自由に選ぶことができます。医局というしがらみに縛られることがなくなれば、さらに自由に自分が輝ける場所を選ぶことができるはずです。

それでは最後に医師の転職時期について考えてみます。

厚生労働省が2018年に発表した医師を含む医療従事者の有効求人倍率を見ると、医師一人あたりの有効求人数は6.5~7.25という非常に高い数値で推移(一般の有効求人倍率は1.5前後)しており、時期を問わず転職できる環境が整っていることは間違いありません。

その一方で有効求人倍率には一定の傾向があり、医師の場合、毎年11月から12月にかけて、求人数のピークが来ており、3月まで高い傾向が続くことから、この時期を目指し、転職活動をすることが、条件の良い求人を見つけるための最適な方法と言えるでしょう。

医師の最適な転職時期・画像

ちなみに医師の場合、日常業務との兼ね合いもあり、一般の転職と比較すると転職先の決定までに少し時間がかかる傾向があることから、3ヶ月~6か月は見ておく必要があります

2019年度中の転職を考えるのであれば、行動するのは早ければ早いほど良いでしょう。またどんなに遅くとも、8月から9月には転職活動を開始しなければ間に合いません。転職を検討している医師の方は、医師転職サイトに掲載している実際に転職に成功した医師の評判もチェックし、しっかりとしたサポートが期待できる民間事業者を選ぶことをおすすめします。

ちなみに11月、12月前後の次に、求人が多く、転職先が決まりやすいのは1月~3月です。4月から新しい期を迎えるにあたり、この時期に病院側も採用を強化する傾向があることから、良い待遇で転職できるケースも少なくありません。

2019年度中の転職にこだわるのであれば、2019年1~3月は、転職を目指す医師にとって、絶好の時期であることは間違いありません。

今回の転職活動のニュースは医師の転職市場の動向と最適な転職時期について、解説しました。医師の転職は売り手市場が続いており、その気になればいつでも転職すること自体は可能です。ただし、本当に良い条件で、自分の希望を満たす職場を探すのであれば、転職市場の動向と、転職に最適な時期も意識しておく必要があります

転職を検討している医師の方は、本ニュースでご紹介した内容を念頭に置き、2019年の転職活動に取り組んでみてはいかがでしょう。

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