コロナ禍におけるIT業界の転職市場の動向

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コロナ禍におけるIT業界の転職市場の動向と今後の見通し

コロナ禍におけるIT業界の転職市場を解説

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コロナ禍におけるIT業界の転職市場

新型コロナウイルスは、他の業界ほどではないとはいえ、IT業界の転職市場にも大きな影響を与えています。リモートワーク支援やクラウド関連の求人が増加する一方で、即戦力重視の傾向が明確になり、第二新卒や未経験者採用は鈍化。二極化が進んでいると言って良いでしょう。

今月の転職活動の歩きかたのニュースは、最新のデータをもとにコロナ禍におけるIT業界の転職市場の動向と、今後の見通しを解説します。

これからIT業界に転職しようと考えている方は、是非最後までチェックしてみてください。

リクルートエージェントが分析!コロナ禍におけるIT業界の転職市場

転職エージェント最大手「リクルートエージェント」が、IT通信業界の新型コロナウイルス禍の転職市場動向を公表。本レポートはIT業界・企業側の動き、求職者側(ITエンジニア)の動きを分析しています。

以下に内容を要約しているので、IT業界への転職を検討している方は、チェックしておきましょう。

1IT業界・企業側の動き

データサイエンティスト・画像

新型コロナウイルス禍で通信キャリア系やネットワーク系に強みがある企業の求人が増加。また働き方改革に合わせて、セキュリティ関連企業や、物流システムの開発を担う企業の求人も増えています。

職種に関しては、データサイエンティスト、ITコンサルタント、DXに知見のあるコンサルタント、クラウドに強いインフラエンジニア、セキュリティエンジニア、システム監査の引き合いが強く、昨年までは引き合いがあった第二新卒や未経験者の採用は落ち着いています。

またほぼ全ての求人企業がWeb面接を導入。転職面接はスムーズに行われる状況にあります。

2求職者側(ITエンジニア)の動き

IT企業がWeb面接を導入し、在宅勤務に取り組む企業も増えていることから、求職者の求人への応募数は増加しています。またフリーランスとして活躍していたITエンジニアが、正社員としての就業を希望するケースも増加。転職を検討している方は、これから伸びる領域や職種を見極める力が、今後さらに求められるでしょう。

レバテックキャリアが分析!コロナ禍におけるIT業界の転職市場

転職理由・画像

IT専業の転職エージェントとして、高い評価を獲得している「レバテックキャリア」が、2019年から2020年にかけて新規登録した求職者のデータを分析。コロナ禍におけるITエンジニアの転職市場の動向として、2020年12月17日にレポートを公表しました。

レポートは登録者の年齢データとメインスキル、転職回数、転職理由、転職時に優先したい項目で構成されています。

以下はその内容の要約です。

1登録者の年齢データとメインスキル

レバテックキャリアによると、登録者の中で最も多いのは、25歳から29歳、次に30歳から34歳、20歳から24歳の順になっています。年齢層を分析すると、20代が55.8%を占めており、昨年対比でも増加しています

30代の転職は減少しており、コロナ禍で経済の先行きが不透明であることが影響していると考えられます。

ITエンジニアのメインスキルはJavaが圧倒的で6割を占めており、次はPHP、C#、C言語、Javascriptの順ですが、Javaが6割を超えており、その他のスキルはどれも10%以下に収まっています。

また将来に不安を感じ、転職エージェントに登録するITエンジニアが増加。これも新型コロナウイルスの影響と言えるでしょう。

2ITエンジニアの転職回数と転職理由

レバテックキャリアに登録したITエンジニアの転職回数は1回が圧倒的に多く、半数を超えています。次いで多いのが2回目、3回目。4回目と5回目というITエンジニアは5%以下ですが、数はほとんど変わりません。

転職理由のトップは「キャリアアップ」が圧倒的で約4割。他の職種と比較すると、ITエンジニアは収入よりもキャリアアップを重視する傾向があります。その次は仕事内容への不満、収入が少なかった、労働条件が悪かったという順です。2020年に入り、倒産やリストラ等のやむ得ない理由で転職するITエンジニアが増えているのも新型コロナウイルスの影響でしょう。

3転職時に優先したい項目

スキルアップ・画像

転職時に優先したい項目に関しては、スキルアップが58.4%と圧倒的。転職理由にキャリアアップを挙げているITエンジニアが多いことを考えると、この結果は順当と言えるでしょう。

2位は収入アップ、3位は業務内容の変更となっていますが、いずれも2割を下回っています。

スキルアップを求める傾向は昨年対比でも増加しており、コロナ禍を機に再度自身のキャリアを見直し、スキルアップを図るITエンジニアが増えていると言えるでしょう。

ITエンジニアの転職市場、今後の見通しは?

新型コロナウイルスが終息したとしても、IT業界の求人が減る事はないでしょう。今や全ての業界がIT技術を基盤に成り立っており、AI、DX、IoT、ビックデータ解析等、IT業界では新たなテーマが常に生まれています。

これからのITエンジニアは、自分自身が持つITスキルのレベルアップはもちろんのこと、新しい技術を見極め、今後の需要が見込める技術については、自分自身で積極的にキャッチアップする姿勢が求められるでしょう

それができるITエンジニアは、キャリアアップはもちろん、年収アップも決して難しくありません。

転職を検討している方は、ITエンジニアの転職支援に精通したIT転職エージェントを上手く活用し、転職を成功させましょう

著者・監修
早川 聡

著者・監修 早川 聡

転職に関する様々な記事を執筆する専門ライター。他の転職関連メディアで数百名を超える求職者の転職相談に回答した実績あり。自身も2度の転職・起業を経験しており、転職する人間の立場、求職者を採用する立場も熟知している。

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