ケース別転職対策
転職支援つきプログラミングスクールや、転職エージェントなどを活用して、転職を成功させよう!
IT技術の進歩とともに、プログラミングの知識を持つエンジニアの需要が高まっています。
特に、近年はAI技術の進展が目覚ましく、将来的には人の仕事の多くがコンピュータに置き換わるとも言われています。
ところが現実には、これらのAI技術やWeb関連技術を担うエンジニアの数が圧倒的に足りていないのが実情です。
AIによって人間の仕事がなくなると言われる一方で、当のAIやWebシステムなどの構築に関わるエンジニアには高いニーズがあるのが、現在の産業界の特徴と言えるでしょう。
このような時代の流れを受けて、「将来性のあるIT業界やWeb業界に転職したい」「専門知識を身につけてエンジニアとして活躍したい」と、感じている方も多いのではないでしょうか。
特に30代は、未経験の業種にもチャレンジできる最後の年代。プログラミングの知識を身につけてエンジニアとして転職することも、30代であれば十分に可能です。
そこで本特集では、30代かつ未経験からのエンジニア転職をテーマに、未経験からエンジニアを目指す場合に知っておきたいポイントや、エンジニアに転職したい30代におすすめのプログラミングスクールや転職支援サービスについて解説します。
ひとくちにエンジニアと言っても、活躍する分野や使用するプログラミング言語などは非常に幅広く、ひとくくりにすることは困難です。
まったくの未経験からエンジニアを目指す場合には、まずエンジニアとしての基礎を身につけ、自分がどの分野のエンジニアを目指すか(習得する言語やスキル)を決める足がかりとしましょう。
エンジニアとしての基礎を固めるために、最初にチャレンジしたいのが、情報処理関連の資格の取得です。エンジニアに必要な情報処理全般の知識や、業務で利用するソフトウェア・サーバー・機器類などの知識を身につけられるうえ、それぞれの分野において体系的な知識を持っていることの証明にもなります。
これらの資格の多くは、提供元の団体が過去問やテキストなどの学習コンテンツを、無料または安価で提供しています。また資格試験合格のための書籍が多数出版されているので、しっかり勉強すれば、独学で資格を取得することも可能です。
国家資格
IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理資格。FEはエンジニアとしてのキャリアのスタート地点となる資格で、情報技術を利用した戦略立案や、システムの設計・開発・運用に関する知識を学ぶ。APは、FEのワンランク上の資格となり、経営戦略の評価やプロジェクトの予算・工程・品質管理など、より応用的な知識を学ぶ。
民間資格(ベンダー資格)
マイクロソフト等、各種ソフトウェア・ネットワーク機器などの提供元企業(ベンダー)が独自に認定している資格試験。各ベンダーが提供する製品を使いこなすスキルがあることを証明できる。
マイクロソフトの製品・テクノロジー・ソリューション等を幅広く学ぶ資格の総称。エントリーレベルの「MTA」、アソシエイトレベルの「MCSA」、プロフェッショナルレベルの「MCSE」「MCSD」がある。未経験からエンジニア転職を目指す場合は「MCSA」の取得がおすすめ。分野ごとに十数種類の「MCSA」があり、各「MCSA」認定を受けるために2~3の試験に合格する必要がある。
Linuxに関する知識と技術を証明する資格。主にネットワークエンジニア、インフラエンジニア向け。未経験からエンジニアへの転職を目指す場合は、Linuxシステムの構築、運用・保守の実務で必要なLinuxの基本操作や、システム管理についてのスキルが身につくLPIC-1(LPICレベル1)の取得がおすすめ。
Cisco製品に加え、ネットワークに関する基礎知識を証明する資格。主にネットワークエンジニア、インフラエンジニア向け。未経験からエンジニアへの転職を目指す場合は、アソシエイトレベルのCCNAを目指すのがおすすめ。資格は3年ごとに更新する必要がある。
情報処理資格の取得と並行して進めたいのがプログラミングの学習です。
資格取得と同様、プログラミング言語や開発ツールの使い方についても、独学で身につけることは不可能ではありません。
ただし、時間を効率的に使いたい30代の場合は、プログラミングスクール等を利用して体系だった学習をしたほうが、基礎固めを終えて転職に移るまでの時間をはるかに短縮することができます。時間は無限ではなく、有限です。プログラミングスクールは時間を買う上で大いに役立ちます。
ちなみにプログラミングスクールの中には、言語や開発ツールの習得レッスンに加え、実務に活かせるチーム開発などのカリキュラムを導入しているところも。また、ほとんどのスクールで、講師である現役のエンジニアに直接(またはチャットを利用してマンツーマンで)指導を受けられる等、多くのメリットがあります。
オンライン型のプログラミングスクール。「Webアプリケーション」「iPhoneアプリ開発」などの目的別に多数のプログラミングコースを用意している。すべてのコースにオンライン教材とメンター(講師)によるサポートが付帯。どのコースも一週間無料で学習システムやカリキュラムを体験できるほか、無料のプログラミング体験会(1時間)も随時開催している。
料金例 | 4週間プラン:社会人129,000円(税抜)、学生89,000円(税抜)
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通学型のプログラミングスクール。「Webサービス開発」「AI(人工知能)入門」などのプログラミングコース6種類のほか、「ロジカルシンキング」「プレゼンテーション」などのビジネス関連カリキュラムも提供。都内や大阪・名古屋に8ヶ所の教室があるほか、オンライン受講も可能となっている。各コースとも説明会や無料体験会を経て受講の有無を決められる。
料金例 | 通常コース:入会金128,000円(税抜)、月額12,800円(税抜・初月無料)
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30代未経験でエンジニアとして転職するのであれば、上記の①②のステップを経て、しっかりと基礎固めをしてから実際の転職活動を始めたほうが、はるかにスムーズに転職をすることができます。
なお、資格の取得やプログラミングスクールでの学習が修了したあとも、ベンダー系の製品情報やプログラミング言語のバージョンなどは、定期的にアップデートされ、新機能が追加されることや仕様が変更になることもあるため、日々の勉強が欠かせません。
エンジニアとして働く際には、つねに勉強を続け、自分の知識を最新に保つことが仕事の一部になるということも意識しておきましょう。
エンジニアの求人を探すうえで、もっとも手間が少なく簡単なのは、転職サイトを活用する方法です。慢性的に人手不足状態にあるエンジニアの求人は、大手の転職サイトであれば、どこも一定数、見つけることができます。転職サイトのフリーワード検索機能を活用し、希望する業種や職務内容に「未経験者OK(歓迎)」などの条件をつけ加え、検索してみると良いでしょう。
転職サイトの中には、求人を検索し応募するだけではなく、Web履歴書を公開して企業側からのオファーを待つ「スカウト機能」を備えているものも多いので、あわせて活用するのがおすすめです。
日本最大級の会員数を誇る転職サイト。企業の知名度も高く、未経験歓迎のエンジニア求人を多数取り扱っている。Web系はもちろん、ゲーム系やアプリ開発等の未経験求人も豊富。未経験からエンジニアへの転職を希望する場合は、必ず登録しておきたい。
プログラミングスクールの中には、修了後に受講生の転職サポートを実施しているところ(転職支援つきプログラミングスクール)があります。
転職支援つきのプログラミングスクールでは、専任のキャリアアドバイザーが受講の前後に希望条件(給料や勤務地など)をヒアリングし、企業の求人紹介や独立のためのキャリア相談などを行います。なかには、転職保証制度を設け、高い確率で企業からの内定を獲得しているプログラミングスクールもあるため、このような保証制度を持つスクールを活用するのも1つの方法です。
転職保証制度を持つ通学型のプログラミングスクール。転職成功率98%の高い実績を誇る。3ヶ月間の受講でサイト制作やアプリ開発に必要なプログラミング知識を身につけ、転職支援を受けることが可能。HTMLやjQueryなどの言語習得に加え、チーム開発やオリジナルサービス開発などの実務に即したカリキュラムを受講できる。渋谷にある教室は11時から22時まで通い放題で、働きながらの学習にもおすすめ。
料金例 | 3ヶ月プログラム:400,000円(税抜)
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転職エージェントは、転職サポートを専門とするキャリアアドバイザーが、企業と転職希望者を仲介するサービスです。求人の紹介に加えて、キャリア相談、応募書類や面接に関するアドバイス、業界や個別企業の情報なども提供しています。
エンジニアの求人を専門で扱う転職エージェントも複数あり、全業種網羅型の転職エージェントと比較すると、エンジニア出身のアドバイザーが転職支援を担当してくれる他、より専門的なサポートを期待できます。特に、エンジニアの場合は、業界特有の下請け構造に加え、研修などのフォロー制度が企業により大幅に異なるなど、他業種と異なる面が多いため、専門知識や業界知識の豊富な転職エージェントを上手く活用し、リサーチを怠らないようにすると良いでしょう。
エンジニアの求人を専門に扱う転職エージェント。年間3000回以上の企業訪問などにより個別企業の情報を収集し、エンジニアの採用傾向や開発現場の様子などを把握。登録から内定獲得まで最短9日という即時対応と、内定率の高さに強みがある。求人数も業界トップクラスで、独自の高収入案件や非公開求人を多数取り扱っている。
一般的には、それまで働いていた仕事から未経験の業界・業種へと転職する際には、多くの苦労が伴います。
特に、多方面の専門知識が求められるエンジニアでは、学習内容が多岐にわたるだけではなく、学習した内容の鮮度も短い(定期的に新しい学習が必要になる)等、まったくの未経験から目指すには、ややハードルが高いことは否めません。
「コンピュータやガジェットなどの機械類に興味がある」「手を動かしてなにかを作ることが好き」といった、もともとの興味や適正が、ある程度、求められることも事実です。
しかし、日常的にインターネットやスマートフォン、ソフトウェア等を利用している方であれば、これらの便利さや必然性、将来性などを実感することも多いでしょう。
AIに代表される技術の進展によって、今後、社会の構造に大きな変化が訪れることは間違いありません。
数年後、十数年後にも仕事を失わず、バリバリ働き続けるために、あるいは、今後も需要が高まるであろうWebサービスやソフトウェアの世界で、「作り手」として満足度の高い仕事をするために、30代からのエンジニアへの転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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