ケース別転職対策
アメリカで働くための方法とは?就労ビザの取得や、求人の探し方をチェックして、アメリカ勤務を実現させよう!
世界経済の中心であり、世界中から様々な国の人たちが集まるアメリカ。
これまでのスキルや経験を活かし、海外で活躍することを希望する場合、「アメリカで働きたい!」と考える人は少なくありません。
しかし、就労ビザの問題等、アメリカで働くためのハードルは高く、単身アメリカに渡り、転職しようと思っても、実際のところ採用される可能性は極めて低いのが現状です。一方で、このような状況の中でも、高いハードルをクリアし、アメリカで働くことを実現している人が数多くいる事もまた事実です。そしてその多くの方が、日本で転職活動を行い、アメリカへの転職を成功しているという点も見逃せません。
そこで今回は、アメリカで働くことを希望する人向けに、日本でのアメリカの求人の探し方や、アメリカで働くための効率の良い方法をご紹介します。
本特集を参考に、アメリカで働くためのハードルを1つ1つクリアし、アメリカで働くという目標を実現させましょう!
アメリカで働く上での最大のハードルは、就労ビザの取得です。
外国人が海外で働く場合、その国の就労ビザが必要となりますが、アメリカの就労ビザは、以下の点から、他の国と比較しても、特に取得が難しいと言われています。
1就労ビザ取得の手続きが複雑
アメリカの就労ビザ取得の手続きはとても複雑で、個人で行うことは困難です。そのため、実際にアメリカでの就労のため、ビザを取得する際は、就労ビザ申請の専門家である移民弁護士に依頼するケースも少なくありません。
2就労ビザ取得に高額な費用がかかる
ビザの発行や就労許可証の費用、移民弁護士にビザ申請の依頼をした場合の諸々の手続き費用等を合わせると、就労ビザ取得には5,000ドル~6,000ドル程度のまとまった費用がかかることも。
3就労ビザ取得に時間がかかる
就労ビザは、申請後、すぐに取得できるわけではありません。例えば、4月1日にビザを申請しても、最短で働くことができるのは、その年の10月1日から。
ちなみに、毎年発行されるビザの枚数は上限が決まっており、その枠が埋まってしまった場合は抽選になってしまう点も注意しておきましょう。
それでは、就労ビザの問題をクリアし、アメリカで働くという目標を達成するためにはどうすれば良いのでしょうか?
アメリカの企業が実施するインターンシップを活用し実力を認めてもらい転職する方法や、アメリカの大学に留学し、良い成績を収めた上で転職先を探し、アメリカで働くという選択肢もありますが、時間的にも金銭的にも負担が大きく、現実的な方法とは言えません。
そこで、アメリカで働くための効率の良い方法としておすすめしたいのが、以下の2つの方法です。
アメリカに支店・支社のある日系グローバル企業に転職し、海外駐在員としてアメリカの現地法人へ出向する方法。アメリカ現地法人で数年勤務した後、帰国となるケースが一般的ですが、確実にキャリアを積むことができ、帰国する前に米国企業に転職することも可能です。また、日本で勤務する場合と比較すると、給与が高い点も魅力。
転職活動をする際、その会社がアメリカでどのような事業展開をしているのかをしっかり確認しておくと良いでしょう。
アメリカに本社がある外資系企業に転職し、そこで実績を挙げ、アメリカ本社での勤務を勝ち取る方法。
アメリカ本社での勤務は、日本のスタッフだけでなく、他国のスタッフとのグローバルな競争になるため、①の「アメリカに支社・支店のある日系グローバル企業に転職する方法」と比較すると、ハードルは上がります。
しかし、アメリカ本社での勤務を勝ち取り、グローバルでハイレベルな環境で働くことができれば、キャリアアップやスキルアップが期待できるのは大きな魅力。この方法で転職する際は、本社勤務の可能性があるグローバル採用となるかどうかをしっかり確認しましょう。日本勤務に限定されるローカル採用の場合、本社勤務を目指すのは困難です。
また、上記でご紹介した2つの方法には、共通して次のようなメリットもあります。
上記でご紹介した方法を上手く活用し、アメリカで働くという目標の達成を目指す場合、いかに求人情報を入手できるかがポイントになります。インターネット等を使い、自分で求人情報を見つけ、応募するという方法も可能ですが、該当する求人情報を効率良く探し、応募するためには、アメリカの求人に強い転職サイトや転職エージェントの利用がおすすめ。
アメリカの求人に強い転職サイトや転職エージェントでは、グローバル企業の求人を多数取り扱っているだけではなく、企業からのスカウトや一般には非公開となっている求人情報も多数取り扱っており、アメリカ勤務がある求人に、効率よく応募することができます。
ここでは、アメリカの求人に強いおすすめの転職サイト・転職エージェントと、実際に掲載されている求人例(※2016年7月24日現在。求人情報は随時変更されるため、アメリカ求人の例としてご確認ください)をご紹介します。
リクルートが運営する転職成功実績No.1を誇る転職エージェント。日本に進出している外資系企業や、世界に拠点を持つ日系グローバル企業の求人を豊富に取り扱う。また、各業界・各業種に精通したグローバル専門のキャリアアドバイザーによる転職サポートを受けることができるため、アメリカでの勤務を希望する場合は、ぜひ登録しておきたい。
職種 | データアナリスト(日本・北米・独 横断プロジェクト) |
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仕事内容 | 次世代のシステムの根幹となるIoTを用いたモノづくり |
予定勤務地 | 東京、北米、欧州 |
年収 | 800万~1,500万円 |
応募資格 | 学歴大学院卒、大学卒、高専卒 業務経験回路設計等のプログラム設計を行った経験 他 |
就業時間 | 8:40~17:40 |
総合人材サービス大手「パーソルキャリア」が運営する転職支援サービス。dodaに登録すると、転職サイトとしての機能に加え、転職エージェントとしてのサービスも利用できる。dodaでは、約3万7,204件以上の非公開求人を取扱い、外資系企業や海外勤務の求人も用意。気になる求人に自ら応募できるのはもちろん、キャリアアドバイザーによる転職サポートを受けることもできる。またサイト内には、海外勤務・外資系企業の転職に特化したページ(dodaグローバル)もあるので、アメリカの求人への応募及び転職を考えている方は上手く活用したい。
職種 | 物流企画職 |
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仕事内容 | データ分析、オペレーション設計、提案資料作成 他 |
予定勤務地 | 国内または海外(※中長期的な海外転勤の可能性あり。アメリカでは、シカゴ・アトランタに拠点) |
年収 | 350万~800万円 |
応募資格 | 学歴大学院卒、大学卒 語学英語(中級レベル)※任意 業務経験コンサルティング会社での経験者、新規物流センターの立ち上げ・企画経験者 他 |
就業時間 | 9:00~17:50 |
リクルートが運営する国内最大級の転職サイト。業界トップクラスの求人数を誇り、毎週約5,345件以上の新着・更新求人を掲載。また、海外勤務がある求人も多数取り扱っている。ちなみに、アメリカの求人は海外の勤務地(アメリカの場合は「北米」を選択)を選ぶことで簡単に検索できる。また、経歴やスキルを登録しておくことで、企業側から連絡が来るスカウトサービスも利用可能。スカウトメールの配信数も国内トップクラスを誇っているので、アメリカで働くために転職を検討する際は、登録しておくと良いだろう。
職種 | ITエンジニア |
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仕事内容 | 日本企業の海外進出サポート、海外製品の導入によるコストダウンンの実現 他 |
予定勤務地 | 国内(東京、神奈川、千葉、愛知など)、海外(アメリカ、カナダ、中国、東南アジアなど) |
年収 | 420万円(※27歳) |
応募資格 | 学歴不問 業務経験未経験OK |
就業時間 | 10:00~19:00※勤務先による |
アメリカで働くという目標を達成するためには、英語力だけではなく、仕事面でのスキルアップが必要です。つまり、日ごろから仕事と英語、両方のスキルをしっかりと磨き、いつチャンスが来てもそのチャンスを掴めるように、最善を尽くしておくこともアメリカで働くための大切なポイント。
アメリカで働くことは、決して叶えられない目標ではありません。その目標を叶えるためにも、これらの点をしっかりと押さえつつ、アメリカの求人に強い転職サイト・転職エージェントを活用し、アメリカ勤務のある企業への転職を必ず成功させましょう!