30代の異業種転職のポイント 年収は上がる?下がる?

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30代の異業種転職のポイントとは?

年収は上がる?下がる?

30代の異業種転職・グラフ画像

以前は35才で転職は限界という説がありましたが、それも今や遠い昔の話。今は35才転職限界説等という説自体がなくなり、転職は当たり前の時代になっています。
ただ、これはあくまで自身のキャリアアップに繋がる転職の話。転職の中でもハードルが高いと言われる異業種転職となるとどうなのでしょうか?

今回の転職活動の歩き方のニュースは、転職サイト大手「エン・ジャパン」が2020年2月14日に公表した「ミドル層の異業種転職」の調査結果をもとに、30代の異業種転職のポイントを分析して解説。年収が上がる人、下がる人の比率など、様々な情報をご紹介します。

2020年の「ミドル層の異業種転職」の実態とは?

2020年2月14日、転職サイト大手の「エン・ジャパン」が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』において、102名の転職コンサルタントを対象に調査を実施。「異業種転職」についてアンケートを行いました。
調査では、担当した転職者の中で、異業種転職をしたミドル世代がいると答えたコンサルタントは48%と回答。30代~40代の異業種転職が増加していることがわかります。

それでは、異業種転職をした転職者のデータはどうなっているのでしょうか?調査結果を詳しく見てみましょう。

異業種転職をしたミドル世代の転職者の業種は?

1位 メーカー 47%
2位 商社 33%
2位 流通・小売・サービス 33%
4位 IT・インターネット 29%
5位 コンサルティング 27%

異業種転職をしたミドル世代の転職者の職種は?

1位 営業・マーケティング系 71%
2位 経営・経営企画・事業企画系 49%
3位 管理部門系 33%
4位 コンサルタント系 27%
4位 技術系(IT・Web・通信) 27%

上記の調査結果では、異業種転職を成功させたミドル世代は、メーカー、商社、流通・小売・サービスの方が多くなっています。
このデータからは、幅広い業務内容を通して応用性のあるスキルを身に付けた転職者が、異業種転職を成功させていることがわかります。異業界・異業種にも通じるビジネススキルや業務経験を積んできた方、さまざまなクライアントとの折衝を通してコミュニケーションスキルや独自の人脈を持っている方は、30代~40代でも企業に求められる人材です。
また、ミドル世代の転職の場合、マネジメント経験も重要。組織マネジメントやプロジェクト進行経験、管理経験のある30代~40代の人材は、中途採用を行っている企業にとっても需要があると言えるでしょう。

異業種転職で歓迎されるミドル世代とは?

異業種からの転職者に企業が期待しているものは、何なのでしょうか?
『ミドルの転職』における異業種転職に関する調査では、コンサルタントに「異業種からのミドルの転職者に対して、採用企業が期待するものは何か」というアンケートを行いました。

異業種からのミドルの転職者に対して、”採用企業が期待するもの”

  • 経験職種での専門知識・専門スキル
  • 新しい環境でも主体的に動ける行動力
  • 経験業種での専門知識・専門スキル
  • 経験業種でのスキル・ノウハウの転職先企業への汎用化
  • マネジメント力

30~40代のミドル世代の転職で求められるのは、経験職種で得た専門知識や専門スキルを持ち、高い水準で問題解決ができる人材。企業は、異業種からの転職者に対して、現状解決できていない問題を解決する突破口となることや、新しい領域への参入、グローバル展開の推進等において戦力となることを期待しています。前職で得た知識やスキル、成果を異なる環境に応用して活かすことができれば、異業種の転職先でも活躍し、年収を上げていくことは充分可能です。
また、どの業界にも共通して言えるのは、新しい環境でも柔軟に思考し主体的に行動できる人材が求められるという点。特に異業種転職の場合はそれが重要です。また、過去の成功経験にとらわれすぎず、転職先の業務のやり方を受け容れ対応する「素直さ」も大切であると言えるでしょう。

30代の異業種転職で年収は上がる?下がる?

異業界・異業種の転職者を積極的に採用する企業が増えています。
30代の異業種転職では、年収はどうなるのでしょうか?
異業種転職後の年収についても『ミドルの転職』の調査結果をもとに見ていきましょう。

ミドル世代の異業種転職 転職後の年収傾向

転職後の年収傾向・グラフ画像

30代〜40代、50代のミドル世代の異業種転職では、転職後の年収が「変わらない」と答えた方が最も多く51%。次点では「〜50万円減少する」が31%、続いて「〜50万円増加する」が29%となっています。
異業種、つまり未経験職への転職の場合、ある程度年収や待遇が下がってしまう可能性がある点には注意が必要です。未経験者が戦力となるにはある程度時間がかかるため、全くの未経験職種に転職する場合、経験者と同等の待遇を最初から受けるのは難しいということを理解しておく必要があるでしょう。
その一方で、異業種だとしても、経験職種で得た専門スキルや専門知識を活かし、即戦力として働ける職種・企業に転職した場合はそのスキルや成果によって年収アップを狙うことも可能です。

異業種転職をする際は目先の年収ではなく、将来的な年収の伸びややりがい、キャリアプランなどをしっかりと見極めることが重要になってきます。異業種に転職する以上、一旦は年収が下がってしまう可能性も念頭に入れつつ、その後年収が上がっていき、前職よりも年収がアップすることを見込めるかどうかという点を重視しましょう。
30代以上のミドル世代でも、異業種転職は充分可能です。30代以上のミドル世代は、転職先の企業に求められるスキルや経験をしっかりと理解し把握した上で、転職活動を進めていくことが重要。30代・40代ならではの強みを活かし、異業種転職を成功させましょう!

著者
西山 さき

著者 西山さき

Hayakawa所属のライター・編集者。
主な執筆ジャンルは金融、エンタメ・カルチャー、教育、転職・就職等。カルチャーに関心があり、休日は音楽と美術鑑賞、読書に明け暮れている。

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