ケース別転職対策
介護福祉士・社会福祉士・ケアマネの資格を活かし、転職する方法
高齢化社会が進む日本において、介護関連の職種に対するニーズが急速に高まっています。
一方で、介護の仕事は労働条件の厳しい会社(事業所)も多く、ブラックな職場に入職してしまうと、離職率が高い傾向があるのもまた事実。しかし、介護業界のマーケットは高齢化社会の進展と共に急拡大しており、なかには、条件の良い求人もたくさんあります。また国も介護職の待遇改善に取り組むことを表明しており、2017年は現在よりもさらに待遇が良くなる可能性が高いでしょう。このような状況から考えると、介護の資格や経験がある方にとって、現在の職場以上に条件がよく、働きやすい職場へ転職することは、決して難しいことではありません。
そこで、今回の特集では、数ある介護の資格の中から、「介護福祉士」「ケアマネージャー(ケアマネ)」「社会福祉士」の3つの職種に注目。介護資格別に、転職のポイントとおすすめの転職エージェントをご紹介します。 介護の資格を活かして転職したいと考えている方は、本特集を参考に、介護職の転職を成功させましょう。
まずはじめに、介護職から介護職へ転職するメリットや、介護職の転職を成功させるうえで、注意すべきポイントをチェックしましょう。
介護職から介護職へ転職するメリット
転職理由を明確にする
なぜ転職しようと思ったのかをしっかり確認しましょう。転職理由を明確にすることで、今後、どういった環境で働きたいのか、どのような仕事をしたいのかを明確にできます。
転職先の労働条件を確認する
勤務時間、給与待遇、福利厚生、休日休暇など、労働条件が自分の希望と合ってるかを確認しておきましょう。
転職先の事業者が優良事業者である
労働環境の改善など、職員に長く働いてもらうために、様々な取り組みを積極的に行っている介護事業者を選ぶことが大切です。
ちなみに、実際に介護職の求人を探す際は、自分で求人を探すよりも、介護職専門の転職エージェントを活用し、自分に合った求人を紹介してもらうのがおすすめ。転職エージェントを利用することで、専門のキャリアコンサルタントが求職者と介護事業者の間に入り、職場の雰囲気・離職率・研修制度など、働く上で重要な部分に関する情報を入手することができます。また、介護事業者に直接聞きにくいことも、キャリアコンサルタントを通じてヒアリングしてもらえるというメリットも。
以降のチャプターで、介護職の職種(資格)別におすすめ転職エージェントを紹介しますので、しっかりチェックしておきましょう。
高齢者の食事や入浴、車いすでの移動補助などの身体介護や、周囲で介護をする家族に対して、相談に乗ったり助言を行うなど、介護サービスの中心業務を担うのが介護福祉士。介護福祉士の活躍の場は、社会福祉施設や有料老人ホーム、訪問介護など、多岐に渡ります。
また、介護福祉士の資格は、3年以上の実務経験が必要とされる国家資格であり、介護福祉士の資格を活かして、介護の現場で管理職として働いている人も少なくありません。
本チャプターでは、介護福祉士の転職に関して解説します。
介護福祉士 転職のポイント
職種 | 介護職 |
---|---|
雇用形態 | 正社員 |
仕事内容 |
介護業務
|
施設形態 | 介護付き有料老人ホーム |
応募資格 | 介護福祉士 |
給与 | 月給:231,000円~302,000円 |
賞与 | 年2回 ※業績による |
勤務時間 | 7:00~16:00/9:00~18:00/12:00~21:00/16:30~翌9:30 |
休日 | 週休2日、有給休暇、産前・産後休暇、育児休暇、介護休暇、慶弔休暇、特別休暇、その他 |
福利厚生 | 再雇用制度、住宅補助、寮、託児所、奨学金制度、資格取得支援制度、内部研修制度 他 |
ミラクス介護(旧スマイルSUPPORT介護)は、医療・介護の人材サービスを手掛ける長谷川キャリアサポートが運営する介護専門の転職エージェント。東京、神奈川、埼玉、千葉など首都圏を中心に、豊富な介護求人を取り扱う。また、ミラクス介護(旧スマイルSUPPORT介護)では、介護分野に特化したキャリアコンサルタントが多数在籍。求人紹介や面接の調整等、丁寧に転職をサポートしてくれる。さらに、キャリアコンサルタントに給与や休暇等の待遇面の交渉を依頼することも可能。
介護福祉士の資格を活かし、首都圏での転職を考えている人におすすめの転職エージェント。
介護福祉士の資格取得を目指す
ケアマネージャー(ケアマネ)は、介護を必要とする人に対して、介護プランを作成し、介護状況の管理を行う介護職のスペシャリスト。
ケアマネージャーの資格を取得するためには、5年の実務経験が必要となり、介護福祉士やホームヘルパーから、ケアマネージャーの資格を取得し、キャリアアップ転職するケースも増えています。
それではケアマネージャーの転職についてチェックしていきましょう。
ケアマネージャー(ケアマネ) 転職のポイント
職種 | ケアマネージャー |
---|---|
雇用形態 | 正社員 |
仕事内容 |
ケアプランの作成および介護業務
|
施設形態 | グループホーム |
応募資格 | ケアマネージャー |
給与 | 月給:275,000円~325,000円 ※夜勤5回含む |
賞与 | 記載なし |
勤務時間 | 8:00~17:00/9:00~18:00/10:30~19:30/17:00~翌10:00 |
休日 | 週休2日 |
福利厚生 | 各種保険完備、交通費支給 |
かいご畑は介護・福祉分野に特化した人材サービス・教育事業を行うニッソーネットが運営する転職エージェント。かいご畑の最大の特徴は、豊富な求人数に加えて、介護の資格取得制度を用意している点。初級から上級まで8種類の介護資格を取得することができ、働きながら介護の資格を無料で取得することができる。また、キャリアコンサルタントが全員有資格者であるため、介護職の立場を十分理解しており、安心して相談できる点も嬉しい。
ケアマネージャーの資格を取得している人はもちろん、ケアマネージャーの資格取得を目指し、キャリアアップ転職を考えている人も要チェック。
ケアマネージャーの資格取得を目指す
社会福祉士は、高齢者福祉に加え、児童福祉や家庭福祉、障害福祉、生活保護など、幅広い分野で相談業務を行い、社会福祉を支えるスペシャリスト。
福祉に関する幅広い知識が求められ、社会福祉士の資格を取得するためには、福祉系の大学・短大で指定科目を修了した後、社会福祉士国家試験に合格する必要があり、他の介護関連の資格と比較すると、ややハードルの高い資格になっています。
一方で有資格者は、介護の現場だけではなく、それ以外の分野でも幅広く活躍することが可能です。
本チャプターでは、社会福祉士の転職を、わかりやすく解説します。
社会福祉士 転職のポイント
職種 | 生活相談員 |
---|---|
雇用形態 | 正社員(常勤) |
仕事内容 |
相談員業務
|
施設形態 | サービス付き高齢者住宅 |
応募資格 | 社会福祉士、介護福祉士 |
給与 | 月給:220,000円~306,000円 |
賞与 | 年2回 |
勤務時間 | 9:00~18:00/17:00~翌9:00 |
休日 | 4週8休、夏季休暇、年末年始 |
福利厚生 | 住宅手当、通勤手当、家族手当 |
医療・介護従事者専門の人材紹介事業を手掛けるゲンテンリンクスが運営する転職エージェント。介護の職種はもちろん、介護に関わる医療業界の求人まで幅広い求人を豊富に取り扱う。また、メドフィットでは、職種ごとに専門のキャリアコンサルタントが転職をフルサポート。求人情報のピックアップはもちろん、面接対策や入社後の継続的なフォローまで、きめ細かなサポートを受けることができる点は大きな魅力と言えるだろう。
社会福祉士の資格を活かし、転職を考えている方は、ぜひ登録しておきたい。
介護職の転職はいかがでしたでしょうか?
介護職の求人の中には、実は条件の良い求人がたくさんあり、資格はもちろん介護職としてしっかり経験を積むことで、さらに良い条件を引き出すことも可能です。また近年はワークライフバランスを意識し、働きやすさを追求した職場も増えており、転職には大きなチャンスが拡がっています。介護職は肉体的、精神的な負担が大きいことは間違いありませんが、資格や経験を活かし、働くことによって、介護サービスを利用する高齢者やその家族、周囲のスタッフに安心感や信頼を与えることができる素晴らしい仕事です。現在の環境に問題がある場合は、介護の仕事から離れる前に転職での待遇改善を目指してみてはいかがでしょう。
介護の現場で努力した経験をもとに、自分の能力を最大限生かし、且つ自分自身も満足できる環境に転職することができれば、介護職の転職は成功と言えるはずです。
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