老健と特養はどちらが働きやすい?それぞれのメリット・デメリット、転職を成功させる方法を解説

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老健と特養、どちらが働きやすい?働き方の違いと労働環境が良い職場に転職する方法

老健と特養、2つの仕事の働き方の違いやメリット・デメリットを比較

老健と特養、どちらが働きやすい?働き方の違いと労働環境が良い職場に転職する方法

現在、介護職として現役で働いている方や、異業種から介護職への転職を考えている方の多くが、労働環境が良い職場に転職したいと考えているはず。

介護職として長く働ける職場を考えたとき、まず候補に挙がるのが老健(介護老人保健施設)と特養(特別養護老人ホーム/介護老人福祉施設)。どちらも介護職が活躍する職場の代表格として高い人気を誇っていますが、どちらが働きやすいのか、労働環境や給与、施設の特徴など、働き方には大きな違いがあります。

そこで、今回の転職活動の歩き方では、老健と特養の違いに注目。それぞれの働き方の違いや、メリット・デメリット、老健・特養に向いている人の特徴等を比較しました。また、労働環境が良い職場に転職する方法も解説。老健・特養への転職に強いおすすめの転職エージェントも厳選し、ご紹介します。

老健と特養のどちらに転職するか悩んでいる方や、介護業界で労働環境の良い職場に転職したいと考えている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

老健と特養はどっちが大変?働きやすさや給与、労働環境をチェック

老健と特養のどちらが働きやすいか、どちらが自分に合っているかを検討するためには、両施設の違いをしっかり理解しておくことが大切です。まずは各施設の特徴を簡単に確認しましょう。

FAQ老健(介護老人保健施設)とは?

老健とは、正式名称を「介護老人保健施設」と言います。老健は、高齢者の方が在宅復帰を目標に入所する施設のこと。医療法人が運営しているケースが多く、医療的なケアやリハビリを中心とした介護サービスを提供しています。

FAQ特養(特別養護老人ホーム/介護老人福祉施設)とは?

特養とは、「特別養護老人ホーム」または「介護老人福祉施設」のこと。要介護度が高い方に対し、日常生活での身体介助サービスを提供する施設です。看取りまで行うケースも多いため、終身利用を前提としています。社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設で、入居希望者の数が多く、待機者が多い施設です。

老健と特養には、施設の特徴のほか、入所者や入居期間、給与などに細かな違いがあります。どちらの職場を選ぶか考える上で、老健と特養の違いをしっかりと把握しておくことは重要なポイント。以下では、老健と特養の違いを比較し、まとめました。

老健

老健画像

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施設の特徴
  • 高齢者の方が在宅復帰を目標に入所
  • 医療ケア・リハビリをメインに介護サービスを提供
  • 特養と比較し入居しやすい
  • 医療法人が運営しているケースが多い
入所者の特徴
  • 原則65歳以上、要介護度1以上の方
  • 医療ケアとリハビリがメイン
入居期間 原則3か月(※延長することも多い)
給与 平均 350,430円 …介護施設の中でもっとも給与が高い

特養

特養画像

特養画像

施設の特徴
  • 介護度が高い方に日常世界での身体介助サービスを提供
  • 看取りまで行う
  • 入居希望の方が多く、待機者も多い
  • 社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設
入所者の特徴
  • 原則65歳以上、要介護度3~5で自宅での生活が困難な方
入居期間 終身利用を前提
給与 平均 338,920円 …介護施設の中で2番目に給与が高い

老健で働くメリットとデメリット

老健で働く際は、メリットとデメリットの両面を理解しておくことが重要です。以下では、メリットとデメリットに加え、老健での仕事が向いている人の傾向についても解説します。

老健で働くメリット

老健で働くメリットは、大きく3つ。リハビリの知識や医療ケアの技術を習得できる点、身体的な負担は特養と比較して軽めである点、医師や看護師、リハビリ職など各領域の専門スタッフが多く所属している点です。

老健で働くメリット 1 リハビリの知識や医療ケアの技術を習得できる

老健で働く最も大きなメリットは、リハビリに関する知識や、医療ケアの技術を学び、習得することができる点です。老健は、リハビリ施設が充実しており、医療的なケアやリハビリをメインに介護サービスを提供しています。リハビリや医療ケアに関する実践的な知識・技術を身につけたい方にとって、このような職場環境で働けることは大きなメリットと言えるでしょう。

老健で働くメリット 2 身体的な負担は特養と比較して軽め

老健は、要介護度1以上の高齢者の方が、在宅復帰を目標に入所する施設。特養と比較すると、介護度が低い利用者が多いため、介護に際しての身体的な負担が軽い点も、老健で働くメリットと言えます。

老健で働くメリット 3 医師、看護師、リハビリ職等、専門領域を持つスタッフが多い

リハビリや医療ケアをメインとした施設という特徴から、老健では様々な専門スタッフが働いています。医師や看護師、理学療法士など、さまざまな職種のメンバーとチームを組み、仕事に取り組む点も老健の仕事の特徴です。専門領域を持つ他のスタッフと協力しながら、チーム医療に携わる経験を積むことができるのは、老健で働く大きなメリットです。

また、老健は介護施設の中でも平均給与が高い傾向があります。保有資格や職種によって給与は異なりますが、平均給与が高い水準にある点も老健で働くメリットの1つでしょう。

老健で働くデメリット

老健の働きやすさを検討する際は、老健で働くデメリットも理解しておきましょう。
老健で働くデメリットは、大きく以下の3つ。

老健で働くデメリット 1 医療職の発言権が強い場合も

老健は、医療法人が運営しているケースが多いため、必然的に医療やリハビリ職のスタッフ比率が高くなります。特養や他の高齢者施設と比較すると、介護よりも「医療」を重視し、サービスを提供している施設が多い傾向があります。そのため、施設内では医療職の発言権が強い場合も。他の高齢者施設を経験してから老健に転職する場合、施設の方針や介護観の違い等に戸惑うケースがあります。老健の仕事に転職する際は、介護に対する施設方針を確認しておきましょう

老健で働くデメリット 2 利用者の入れ替わりが激しい

利用者の入れ替わりが激しい点も老健のデメリットの一つ。老健の入居期間は原則3か月となっており、在宅復帰を前提とした介護サービスを提供しています。終身入所が可能な特養とは異なり、短期間で人が入れ替わるため、利用者とじっくり関係性を築きたいと考えている方にとってはデメリットと言えるでしょう。老健での仕事は、さまざまな利用者に臨機応変に対応するスキルが求められます

老健で働くデメリット 3 交流イベントやレクリエーションが少ない

老健には、他の高齢者施設と比較し、イベントやレクリエーションなどの娯楽が少ない傾向があります。施設内でイベントを企画するのが好きな方や、入居者とレクリエーションを通したコミュニケーションも取りたいと考えている方にとっては、デメリットと言えるでしょう。

老健で働くのに向いている人とは?

老健で働くメリットとデメリットを踏まえ、老健で働くのに向いている人の特徴について解説します。 老健で働くのに向いている人の特徴は、以下の3項目に該当する方です。

  • 多くの人と臨機応変にコミュニケーションを取れる人
  • リハビリの知識や技術を学びたい人
  • 介護士としてスキルアップしたい人

利用者の入れ替わりが激しく、医療・看護・介護・リハビリ等のさまざまな専門スタッフと協力して介護を行う老健の仕事は、多くの人と臨機応変にコミュニケーションを取れる人に向いている職場と言えるでしょう。また、リハビリや医療ケアの知識や技術を学び、介護士としてスキルアップしたいと考えている人にも向いています。

特養で働くメリットとデメリット

老健と特養のどちらが働きやすいか、どちらが自分に合っているか比較するためには、特養で働くメリットとデメリットもしっかりと把握しておきましょう。

特養で働くメリット

老健で働くメリットは、大きく3つ。身体介護や認知症のケアなどの介護技術を身につけられる点、経験を積んだベテランスタッフが多い点、長期的な介護や終末ケアに携われる点です。

特養で働くメリット 1 身体介護や認知症の方のケアなど介護技術の向上につながる

特養で働く最も大きなメリットは、身体介護や認知症の方のケアなどの介護技術を身につけることができる点。特養の利用者は、介護度が高く、自宅での生活が困難な高齢者の方が多く、身体介護をメインに行っています。認知症の利用者も多いため、認知症ケアの介護技術を学ぶことができるでしょう。

特養で働くメリット 2 経験を積んだベテラン職員も多い

特養には、介護職として豊富な経験を積んだベテラン職員が多数在籍しています。熟練の先輩スタッフから、日々の業務を通して介護に関する知識や技術をしっかりと学ぶことができる点も、特養で働く大きなメリットと言えるでしょう。

特養で働くメリット 3 長期的な介護や終末ケアができる

特養は、終身入所を希望する利用者が多く、長期的な介護を行います。また、看取りまで行うため、終末ケアに関する知識を身につけることもできます。利用者の方とじっくりコミュニケーションを取り、長期的に深くかかわりたい方にとって、特養で働くことには大きな価値があるはずです。

特養で働くデメリット

特養という仕事にはデメリットもあります。特養で働くことを考えている方は、デメリットもしっかりとチェックしておきましょう。特養で働くデメリットは、大きく分けると以下の3つです。

特養で働くデメリット 1 身体的な負担が大きい

特養では、介護度の高い利用者の方が多いため、身体的な負担が大きい点がデメリットの一つ。体力に自信があり、タフな人が向いている職場と言えるでしょう。

特養で働くデメリット 2 看取りもおこなうため、精神的な負担も

看取りを行うことも多い特養では、人の死に向き合うシーンが多く、精神的な負担を感じる人も。介護経験が少ない場合、終末ケアや看取りが大きな負担となってしまうことがあります。これは特養で働くデメリットの1つと言えるでしょう。

特養で働くデメリット 3 大規模施設の場合はルーティンワークも多い

特養は、入所希望者や待機者が多く、需要も高いため、大規模な施設が数多く存在しています。大規模施設の場合、介護やケアが機械的になりやすく、画一的なルーティンワークが多いという点も。一人一人に寄り添った介護を行いたいと考えている方は、施設の規模や利用者の人数、施設の介護方針を確認した上で、転職先を選ぶのがおすすめです。

特養で働くのに向いている人とは?

特養で働くメリットとデメリットを踏まえ、特養で働くのに向いている人の特徴について解説します。 特養で働くのに向いている人の特徴は、以下の3項目に該当する方です。

  • 体力がある
  • 精神的にタフ
  • 認知症のケアや終末ケアの知識を身につけたい

特養は、介護度の高い利用者が多く、看取りを行うこともあるため、身体・精神ともにタフな人が向いています。特に、身体介護がメインのサービスとなるため、体力があることは大前提と言えるでしょう。また、認知症の方のケアや、終末ケアの知識や経験を身につけたい人、利用者と深く関わりながら、介護技術を身につけたいと考えている人にも向いています。

労働環境が良い老健・特養に転職する方法とは?

老健、特養どちらにしても、転職するのであれば労働環境が良い職場で働きたいと考えるのは当然のこと。労働環境が良い職場に転職するには、ポイントをしっかりと押さえ、転職活動に取り組むことが重要です。
以下では、労働環境が良い老健・特養に転職するためのポイントを解説します。

なぜ老健/特養で働きたいかを明確化する

老健・特養どちらの施設で働くにしても、なぜそちらを選んだのか、そこで働きたい理由を明確にすることが重要です。
老健と特養は、施設の特徴やメリット・デメリット、働くことで身につけられるスキルが異なります。どちらで働きたいのか、そしてなぜその施設を選んだのか理由を明確にすることで、転職活動の軸が生まれ、キャリアプランや将来のビジョンなどにも発展させやすいでしょう。

転職の条件を明確にし、優先順位をつける

介護職に限らず、転職を成功させるには、転職にあたって叶えたい条件を明確にすることが大切です。要求する条件が多すぎるあまり、応募できる求人が少なすぎる状態では、転職がなかなか決まらず、転職活動が長期化してしまうことも。
何が一番実現したい条件なのか、譲れないものをはっきりとさせたうえで、我慢できるものは何なのかを見極め、条件に優先順位をつけると良いでしょう。

情報収集に手を抜かない

介護施設への転職を成功させるには、施設内の人間関係や仕事内容の詳細もしっかりと把握しておくべきです。転職活動の際には、介護職の転職に強い転職サイトや転職エージェントを活用し、求人票には載っていない情報もしっかりとリサーチしておきましょう。
特に、転職エージェントを利用すると、現場の人間関係や労働環境、実際の仕事内容や福利厚生などの詳細を教えてもらうことができます。求人票でだけでは得られない情報も把握し、転職活動を進めたい方は、介護職の転職に強い転職エージェントの活用がおすすめです。

老健・特養の求人が豊富で、転職支援に定評がある転職エージェントを活用する

老健・特養の労働環境が良い職場に転職するには、老健・特養の求人が豊富で、介護職の転職支援に定評がある転職エージェントを活用するのがキーポイント。転職エージェントを活用することで、介護転職のプロであるキャリアアドバイザーに今後のキャリアプランを相談しながら、転職活動をサポートしてもらうことができます。また、一般には公開されていない非公開求人の紹介や、応募書類の添削や模擬面接等の対策を受けることも可能。さらに、施設の介護方針や離職率、内定者の傾向等、求人票には公開されていない職場の情報などを教えてもらうこともできます。
ちなみに、介護職の転職に強い転職エージェントを活用し、老健や特養への転職を目指す際は、登録の段階で施設や働き方に対する要望をしっかりと伝えることが大切です。転職エージェントは、転職に求める条件や要望を配慮した上で、公開・非公開含め、求人を絞り込んでくれるため、自分の希望の条件を満たす労働環境を見つけられる可能性がぐっとアップします。

おすすめの転職支援サービス

ミラクス介護

ミラクス介護

ミラクス介護(旧スマイルSUPPORT介護)は、介護職の転職に特化した人材サービスを手がける「HITOWAキャリアサポート」が運営する、介護職専門の転職エージェント。
全国の介護関連職の求人を幅広く取り扱い、老健や特養の求人も豊富。求人は、施設形態や条件を設定し、絞り込んで検索することができる。また、転職をサポートするキャリアアドバイザーも、介護業界に精通した転職のプロがそろっている点が魅力。
利用の際は、無料会員登録を行い、希望条件を伝えることで求人紹介を受けることが可能。ちなみに、登録時のヒアリングは電話・メールでも行えるため、事務所に出向く必要はない点も嬉しい。
会員登録後は、求人の紹介はもちろん、応募書類の添削や面接日程の調整、内定先との条件交渉などのサポートも受けられる。
ミラクス介護は、老健や特養への転職が初めての場合や、転職先の詳しい情報を把握して転職したい場合に、まず利用したい転職エージェントだろう。

求人数 11万8,516件(非公開求人72,816件)※2021年8月
対応エリア 全国

介護ワーク

介護ワーク

介護ワークは、介護分野の人材サービスを手がける「ウィルオブ・ワーク」が運営する介護職専門の転職エージェント。対応エリアは広く、主要都道府県に拠点を持っている。
介護ワークのキャリアアドバイザーは、経歴10年を超えるスタッフも多く、介護業界に精通している点が魅力。長年のキャリアを生かして、多くの介護現場の雰囲気や採用傾向など転職のポイントを把握しており、転職先の応募書類の添削や面接日程の調整、年収交渉などを任せられるほか、 利用の際は、Webから簡単な質問に答えて無料会員登録を行い、その後電話でキャリアアドバイザーが希望の条件や経験・保有資格などを詳しくヒアリング。ヒアリング内容にそって、介護転職のプロが求人を紹介してくれる。ちなみに、基本的なやりとりは電話となるので事務所等への出向は不要だが、希望すれば、担当のアドバイザーと面談することもできる
介護ワークは、介護業界に精通したキャリアアドバイザーからサポートを受けながら転職活動を進めることができる。老健や特養への転職を目指す場合、登録しておいて損のない転職エージェントだろう。

求人数 4万3,684件(非公開求人10,200件)※2021年8月
対応エリア 全国

まとめ

老健・特養は、それぞれ独自の特徴があり、そこで働くメリットとデメリットが異なります。老健・特養への転職を考えている場合は、各施設の特徴と違いをしっかりと理解するところからスタートしましょう。また自身が持つスキルや今後身につけていきたいスキルや転職理由を明確にし、どちらの働き方が自分に合っているかを検討しましょう。

労働環境の良い職場への転職を目指すのであれば、転職のポイントを押さえ、しっかりと準備することが大切です。本特集でも解説した転職のポイントも参考に、老健・特養の求人を豊富に取り扱う転職エージェントを上手く活用することで、転職を成功させましょう!

著者
西山 さき

著者 西山さき

Hayakawa所属のライター・編集者。
主な執筆ジャンルは金融、エンタメ・カルチャー、教育、転職・就職等。カルチャーに関心があり、休日は音楽と美術鑑賞、読書に明け暮れている。