転職に有利なのはどれ?SEにおすすめの資格5つを紹介

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SEにおすすめの資格5選 転職に有利なのは?

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SEにおすすめの資格5選 転職に有利なのは?

転職に有利なのはどれ?SEにおすすめの資格5つを紹介

SEにおすすめの資格5選 転職に有利なのは?

著者
佐倉晃次郎

著者 佐倉晃次郎

フリーランスライター。PCのテクニカルサポート、社内SEを経験。得意ジャンルは転職、IT。「誰かの明日を少しでもより良くしたい」という想いで執筆に取り組んでいる。

はじめに

SEとして働いている人のなかには、「日々の業務で経験は積んでいるけれど、資格も取っておいたほうが良いのか」と疑問を感じる方もいるはずです。もし勤務先での評価基準として特定の資格が設定されている場合は、その資格を取っておいた方が良いでしょう。
その一方で、特定の資格が設定されていない場合、SEはどういった資格を取得しておくと、転職やキャリアアップに有利になるのでしょうか?

本記事では、「SEにおすすめの資格」に注目。SEが資格を取得するメリットを解説するとともに、取得することで、転職やキャリアアップに有利になるおすすめの資格5つを紹介していきます

SE・プログラマー・画像

SEが資格を取得する3つのメリット

「SEは資格を取得したほうが良いのか?」
その疑問に対して、多くの人が「Yes」と答えるでしょう。はじめに、SEが資格を取得する3つのメリットをご紹介します。

SEが資格を取得するメリット その1 どの企業に対してもスキルを証明できる

一口に「SE職」と言っても、所属している企業によってスキル評価の基準は異なります。扱っている案件や業務の進め方も異なるため、「~のようなプロジェクトに従事してきました」と具体的に説明しても、他の企業では通じないケースが少なくありません。

資格を取得していれば、資格を一つの基準・目安に、どのような企業に対してもわかりやすくスキルを証明することが可能です。資格によっては、国内の企業だけではなく、海外の企業にも自分のスキルをアピールできます

また、特定の企業で業務に従事していると、どうしてもスキルや知識に偏りが出てきます。そうした場合に、業務では獲得できないスキルに関して、資格試験対策に取り組むことで該当領域の知識を身につけられます。広範囲かつ体系的なスキル・知識を身につけられる点は、SEが資格を取得する大きなメリットといえるでしょう。

さらに、業務としては経験していなくても、資格を取得していることで、未経験の領域に関わるチャンスが得られるケースもあります。資格の取得を起点に、エンジニアとして多様な経験を積む第一歩にできるのもチェックしておきたいポイントです。

SEが資格を取得するメリット その2 「努力してきたこと」を評価してもらえる

企業によっては金銭的な補助や勉強会の開催など、資格取得の支援制度を設けています。
ただ、支援制度があったとしても、SEが資格を取得するためには、資格試験を受ける本人の努力が必須です。そのため、資格を取得していることは、日々の業務を遂行しながら試験対策の勉強時間を作り、なおかつ目標を達成できたことの証明にもなります

SE・プログラマー・画像

SEとしての専門的なスキル・知識を証明できるだけではなく、「自分で目標を設定する」「目標に向かって計画を立てて取り組む」「目標を達成する」といった、社会人一般に求められる技能を証明できる点も、SEが資格を取得するメリットの一つ。
もし将来的にSEから別の職種へキャリアチェンジする場合にも、SEとして資格取得に取り組んできた経験を「他の職種でも、スキル・知識獲得のために熱心に取り組む力があります」とアピールできます。

SEが資格を取得するメリット その3 企業によっては「プラスアルファ」の手当を受けられる

モチベーション向上のため、従業員の保有している資格に応じて給料に手当をつけている企業もあります
こうした手当を上手く活用すれば、スキルアップだけではなく、報酬アップも期待できます。
資格の難易度に応じて手当の金額が上がるケースも多いため、報酬アップをモチベーションに資格取得に取り組み、スキルアップしていける点も、SEが資格を取得するメリットです。

SEにおすすめの資格5選

SEが資格を取得するメリットを説明してきましたが、それでは実際にSEはどの資格を取得すると転職やキャリアアップに有利になるのでしょうか?
以下では、SEにおすすめの資格を5つ、挙げていきます。

SEにおすすめの資格 その1 オラクルマスター

資格の基本情報

試験の実施時期 随時
おすすめのレベル 中級(Silver)
身につけられるスキル SQL、データベースの知識
こんなSEにおすすめ
  • Oracleデータベースをメインで使用している
  • データベースについて学び、業務の幅を広げたい

資格の特徴

「オラクルマスター」は、オラクル社の「Oracle Database」の管理・運用の知識を証明する資格です
難易度に応じて「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum(※2023年6月頃リリース予定)」の4つの区分に分かれており、求められる知識の種類に応じて「DBA」「SQL」の区分があります。

まずは入門として「Bronze」の取得を目指すのも良いですが、ある程度データベースの知識や業務での経験があれば、中級のレベルに当たる「Silver」の取得を目指すと良いでしょう。ちなみに、「Bronze」と「Silver」にはいずれも受験に必要な資格がないため、第一歩として「Silver」から受験することも可能です。

また、バージョンによって存在していた有効期限がなくなったため、一度取得すれば、資格が失効することもなくなりました。ただし、資格の名称に年次(例:「ORACLE MASTER Gold Silver 2019」など)が入るため、都度新しい年次がリリースされることを考えると、定期的に受験し、最新の知識を持っていることをアピールする必要があります。

SEにおすすめの資格 その2 AWS認定資格

資格の基本情報

試験の実施時期 随時
おすすめのレベル 中級(ASSOCIATE)
身につけられるスキル 「AWS(Amazon Web Services)」の専門知識
こんなSEにおすすめ
  • AWSを利用したサービスの開発に従事している
  • 海外の企業にもスキルを証明したい

資格の特徴

クラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」のスキルを証明する資格です
難易度に応じて「FOUNDATIONAL(基礎 ※初級レベル)」「ASSOCIATE(アソシエイト ※中級レベル)」「PROFESSIONAL(プロフェッショナル ※上級レベル)」「SPECIALTY(スペシャリティ ※上級レベル・専門分野)」の4つの区分(レベル)があります。

「FOUNDATIONAL」「ASSOCIATE」「PROFESSIONAL」では、AWSの基礎的な知識や、アプリケーションの設計等、運用・構築のためのスキルがレベル別に問われます。「FOUNDATIONAL」の場合、事前の経験は必要ありませんが、「ASSOCIATE」「PROFESSIONAL」の受験には、それぞれのレベルに応じた経験を持っていることが望ましいとされています
また、「SPECIALTY」は「セキュリティ」「データベース」「機械学習」「ネットワーク」「データ分析」の5つの区分に分かれており、それぞれの専門分野に特化した知識が問われます。

「AWS認定資格」の有効期限は3年間。定期的に受験して最新の知識を持っていることを証明する必要があります。「AWS認定資格」にチャレンジする際は、継続的に資格を取得し、最新の知識・スキルのアップデートをしておくことが大切です。

SEにおすすめの資格 その3 基本情報技術者試験

資格の基本情報

試験の実施時期 随時
おすすめのレベル — ※初級レベルの資格
身につけられるスキル ITを活用したサービス等に関わるための基本的な知識・技能
こんなSEにおすすめ
  • 初めて資格試験に取り組みたい
  • 特定の分野ではなく広範囲なIT関連の知識を証明したい

資格の特徴

基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が運営する国家試験です。以前は年2回の実施でしたが、令和5年度よりCBT方式となったため、随時受験可能となりました。

基本情報技術者試験では、IT技術の基礎となる2進数などの数学的な原理、セキュリティやプロジェクトマネジメントの基礎といった技術的な知識はもちろん、企業でIT業種に従事するために必要な経営戦略や法務の知識も問われます

また、社会人だけではなく、情報系の学生が受験することもあるため、「何から受験したら良いかわからない」というSEにおすすめの資格です。

基本情報技術者試験の知識をベースに、もう一段階レベルの高い「応用情報技術者試験」や、より特定分野に特化した「プロジェクトマネージャ試験」などの資格もあるので、まずは基本情報技術者試験の資格を取得し、応用情報技術者試験を経て、特に深めたい専門分野の試験にチャレンジするのも良いでしょう。

SEにおすすめの資格 その4 応用情報技術者試験

資格の基本情報

試験の実施時期 春期・秋期(4月・10月)
おすすめのレベル — ※初級レベルの資格
身につけられるスキル ITを活用したサービス等に関わるための応用的な知識・技能
こんなSEにおすすめ
  • 基本情報技術者の資格からもう一段階レベルアップしたい
  • 特定の分野ではなく、より広範囲なIT関連の知識を証明したい

資格の特徴

応用情報技術者試験は、IPAが運営する国家試験。「基本情報技術者試験」からもう一段階レベルアップした知識を問われる試験です。
選択式の問題のみが出題される基本情報技術者試験とは異なり、応用情報技術者試験では記述式の問題も出題されます。そのため、CBT方式にはなっておらず、受験のチャンスは4月と10月の年2回。難易度も高いため、合格率は、基本情報技術者試験に比べると低くなっています。

また、応用情報技術者試験は、IT関連の業種で数年従事した人や、経験豊富な上級エンジニアも受験することが多い資格です。そのため、資格を取得することでキャリアアップや転職でかなり有利になり、携われる業務の幅もぐっと広がります。

さらに、応用情報技術者試験に合格すると、「プロジェクトマネージャ試験」など高度な専門知識を問われる試験が一部免除となります。その後、特定分野のスキルを高めていくのにも有利な資格といえるでしょう。

SEにおすすめの資格 その5 プロジェクトマネージャ試験

資格の基本情報

試験の実施時期 秋期(10月)
おすすめのレベル — ※上級レベルの資格
身につけられるスキル システム開発におけるプロジェクトマネジメントのスキル
こんなSEにおすすめ
  • プロジェクトマネジメント業務に携わりたい
  • PM(プロジェクトマネージャ)にキャリアアップしたい

資格の特徴

プロジェクトマネージャ試験は、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」と同様に、IPAが運営する国家試験
特定の分野に特化した、IT関連の高度な知識・技能を問われる資格のひとつです。試験には、選択式、記述式の問題に加え、論述式の問題も含まれています。

プロジェクトマネージャ試験は名称の通り、システム開発におけるプロジェクトマネジメントの知識を問われる資格。この資格を取得していれば、システム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトの目的を実現するために必要な計画やチーム編成、リスク管理等ができることを証明できます
SEとして経験を積み、PM(プロジェクトマネージャ)を目指す人におすすめの資格といえるでしょう。

2022年度の合格率は14.1%。難易度が高いことに加え、年に1回しか受験できないため、取得のハードルが高い資格です。ただ、その分、取得していることで有利になる資格でもあります。
ちなみに、PM職は多忙になる傾向があり、実際にPMになった後で資格の取得を目指す場合、思うように勉強時間が作れない…といった可能性も考えられます。
例え資格取得に至らなくても、SEのうちに資格の勉強をした経験は決して無駄になりません。将来のキャリアとしてPMを視野に入れている人はチャレンジしてみるのがおすすめです。

PickUp! SEの転職におすすめの転職エージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント画像

リクルートが運営する転職エージェント。業界トップクラスの圧倒的な求人数を誇り、2023年3月現在、約36万939件(内、非公開求人は約27万6,730件)の求人を取り扱っている。
IT業界の求人も豊富に用意しており、2023年3月現在のITエンジニア求人件数は、約9万1,631件(うち、非公開求人は約9万596件)。
リクルートエージェントにはIT業界専門のアドバイザーが在籍。IT業界に特化したさまざまな転職サポートを受けることができる。キャリアアドバイザーの紹介ページには、各アドバイザーのプロフィールとして略歴が記載されているため、サービスを利用する際は、ぜひチェックしておきたい。

レバテックキャリア

レバテックキャリア

IT・Webエンジニアの転職に特化した転職エージェント2023年3月現在、約2万477件の求人を取り扱っている。
レバテックキャリアでは、職種や勤務地に加え、スキルのあるツールや言語からも求人検索が可能。正社員・フリーランス・派遣と様々な勤務形態の求人があり、個々の働き方によりマッチした求人情報が得られる。
また、年7,000回以上の企業へのヒアリングも実施しており、応募先企業について、最新の情報を得られる点も魅力
その他にも、レバテックキャリアではITエンジニアのための年収診断も提供しており、登録不要で利用できる。キャリアアドバイザーへの相談と併せて、上手く活用するのがおすすめ。

まとめ

SE・プログラマー・画像

本記事では、SEの転職やキャリアアップにおいて有利になるおすすめの資格を5つご紹介しました。

今回ご紹介したもの以外にも、特定のプログラミング言語に関する資格や、ベンダー資格など、SEのスキル証明に有効な資格は多々あります
また、SEになったばかりの人や、SEを目指す人の場合はIPAの基本情報技術者試験の前に、さらに難易度の低いITパスポートから始めても良いでしょう。

資格を取得し、転職やキャリアアップに役立てたいと考えているSEの方は、ぜひ本記事を参考にして、自分の転職やキャリアアップにマッチした資格の取得にチャレンジしてみてください。

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