社内SE向けに転職を成功させる方法を解説

転職活動の歩きかた

社内SEから 転職

キャンセル

社内SEからの転職を成功させる方法

ケース別転職対策

社内SEからの転職を成功させる方法

社内SEからの転職を成功させる上で押さえておきたい重要な3つのポイントをわかりやすく解説

社内SEからの転職を成功させる方法

はじめに

SEとして仕事をしている方のなかには、「現在の職場では、新しいスキルを身につける機会がない」「なかなかキャリアアップできない」「思うように年収が上がらない」といった悩みを抱えている方も少なくありません。
特に社内SEの場合、事業部門でなく管理部門に属するという性質上、新しいことに挑戦しにくい傾向があります。そのため、「同じ社内SEでも、より多くのことにチャレンジできる職場で働きたい」「社内SEではなくSIer(※)のエンジニアになりたい」といった希望を持つ社内SEも多いはずです。

  • SIer(エスアイヤー)…「System Integrator(システムインテグレーター)」の略。
    クライアントの要望に応じて、ソフトウェアの設計や運用、コンサルティングなど、さまざまな仕事を請け負う企業のこと。

そこで本記事では、転職を検討している社内SE向けに、社内SEからの転職を成功させる方法をご紹介します。

SE・画像

社内SEからの転職を成功させる方法 その1転職目的の整理

社内SEから転職する際、まず、転職の目的を整理することが大切です。以下では、転職の目的を整理する際のポイントを見ていきましょう。

ポイント①「社内SEからの転職を成功させ、何を叶えたいか」を定める

まずは社内SEから転職することで、「何を叶えたいのか」を明確にしましょう。「何を叶えたいのか」という目標は、大きく、「スキルアップ」「キャリアアップ」「年収アップ」の3つに分けられます。

スキルアップの例としては、「未経験のプログラミング言語に関する知識やスキルを習得したい」「情報システム部門以外の管理部門としてのスキル(経理・法務など)を身につけたい」といった内容が挙げられます。ここでは、「どんなスキルを身につけたいか」がポイントです。
具体的な言語や関連する資格など、今後身につけたいスキルを洗い出してみましょう。

転職目的の整理・画像

また、キャリアアップの場合は、「上流工程に関わりたい」「マネジメントに携わりたい」といった内容が考えられます。
キャリアアップを目指すにあたり重要となるのは、今後の自分のキャリアプラン。その際、「長期的→中期的→短期的」の順番で目標を立てていくことが大切です。
例えば、長期的な目標を「経営層として組織の意思決定に携わりたい」「現場に近いところでマネジメントをしたい」といった形で設定し、そのためには20年後にどうなっている必要があるのか、10年後は……と逆算していきます。そして、短期的な目標まで定められれば、転職先に求めるものも明確になります。

年収アップに関しては、わかりやすく「月収を○万円上げたい」「年収を○万円にしたい」といった数値的な目標を設定しましょう。具体的な数値、特に最低限の数値を自分のなかで決めておくことが大切です

ポイント②社内SEから転職するうえでの「希望条件」「優先順位」を定める

上記の内容に加え、社内SEから転職するうえでの「希望条件」や「優先順位」を明確にしておくことも大切です
例えば、最優先の目標がスキルアップの場合でも、その他の条件に関しては「年収は今と同程度または、今よりも高いほうが良い」「年収は下がっても構わない」というように、重視するポイントは人によって異なります。そのため、自分のなかで「希望条件」や「優先順位」を決めておきましょう。

ちなみに「希望条件」や「優先順位」は、まず現在の職場での勤務条件(※年収、勤務時間、勤務地など)や職場の雰囲気、勤務外でのコミュニケーションといった項目をリストアップし、そこから決めていくのがおすすめです。

自分のなかで希望条件や優先順位が固まっていれば、その分、求人も選びやすく、明確な意思を持って応募できます。また採用選考において、志望動機や自分の理想像を聞かれた際にも、説得力のある回答ができます。

社内SEから転職するうえでの「希望条件」「優先順位」を定める・画像

社内SEからの転職を成功させる方法 その2希望する業種・職種の検討

次に、社内SEからどういった業種・職種へ転職したいのかを検討します。
社内SEからの転職に関しては、大きく、「社内SEから社内SEへの転職」「社内SEからSEへの転職」「社内SEから異業種・異職種への転職」と3つの選択肢が考えられます。 それぞれの選択肢について、詳しく見ていきましょう。

選択肢①社内SEから社内SEへの転職

まず考えられるのは、社内SEから別の会社の社内SEへの転職です。同じ職種への転職は異なる業種・職種への転職と比較し、難易度が低い傾向にあり、「社内SEの経験が○年あります」といったアピールも採用選考において非常に有効です。

ただ、ひと口に社内SEといっても企業・組織によって、その性質は様々です。例えば、開発をメインに行う社内SEもいれば、社員向けのシステムサポートの側面が強い社内SEもいます。
そのため、これまでの業務内容と、転職先の企業が社内SEに求める業務内容によっては、異職種への転職に近くなる可能性もあります。

選択肢②社内SEからSEへの転職

管理部門で社内SEとして勤務するのではなく、事業部門のSEに転職するのも選択肢の一つです。社内SEからSEへの転職は、スキルアップやキャリアアップ、年収アップに繋がる可能性が高くなります

また、これまで社内とのやり取りが多かった社内SEの場合は、SIer(エスアイヤー)などへ転職することで「社外とのコミュニケーションの機会を増やし、経験の幅を広げられる」「新しい技術に触れられる」といったメリットも。

社内SEからSEへの転職は、社内SEから社内SEへの転職と比較すると、難易度はやや上がりますが、求人によっては、叶えたい目標・希望条件によりマッチした職場へ転職することが可能です。

自分のスキルと経験をどのように活かせるか整理する・画像

選択肢③社内SEから異業種・異職種への転職

転職を検討している社内SEの方の中には、異業種・異職種への転職を希望される方もいるでしょう。
異業種・異職種への転職は、社内SEから社内SEへの転職、社内SEからSEへの転職と比較して、難易度は上がります。

ただ、異業種・異職種であっても、コミュニケーションスキルや業務改善スキルなど、これまでの社内SEとしての経験やスキルを何らかの形で活かすことは可能です。異業種・異職種への転職を希望する際は、社内SEとして培った経験やスキルを、どういった形で役立てられるのかを考えてみましょう。

社内SEからの転職を成功させる方法 その3業務経験の棚卸し・求人への応募

業種や職種など、転職先の方向性を決めたら、業務経験の棚卸しを行いましょう。これまでの社内SEとしての経験や身につけたスキルなどを振り返ることで、転職活動時にアピールすべき自分の強みを見つけられます。

ポイント①業務経験・年数、資格を書き出す

まずはこれまでの社内SEとしての業務経験とその年数、取得した資格などを、時系列に沿って抜け漏れのないよう書き出しましょう。現在の職場の前に勤めていた会社があれば、その職歴も記載します。
また、学生時代の経験や業務外のプライベートなことも合わせて書き出しておくと、自分の強みを見つける際に役立ちます。

自分のスキルと経験をどのように活かせるか整理する・画像

ポイント②アピールできるポイントを探し、やるべきことを明確にする

次に、自分が書き出したものと、希望する求人で求められている条件を比較してみましょう。比較することで、応募したい求人に対する自分の強み・弱みが見えてきます。

そして、強みにあたる部分はアピールポイントとして、応募書類や面接の際に積極的にアピールしましょう。

Memoこれまでの経験から十分にアピールできるポイントがない場合は?

現在、社内SEとして働いている方のなかには、これまでの経験やスキル、現時点で自分が強みとするポイントでは、希望の求人に上手くアピールできない…といったケースもあるでしょう。

そうした場合でも、自分の強みと希望する求人の条件を比較することで、自分の目標や、希望条件と現在の自分の立ち位置との距離を知ることができます
例えば、希望する求人に特定の資格が求められている場合は、まず、その資格の取得を目標に設定するのもおすすめです。特定の業務経験が求められている場合は、現在の職場で部署異動ができないか、相談してみるのも良いでしょう。

「未経験だから」「スキルがないから」と早い段階で諦めるのではなく、自分が理想とする働き方や待遇を現実のものとするために「今の自分にできることは何か」を考え、一つ一つ行動に移していくことが大切です

また、社内SEからの転職を成功させるためには、業務経験の棚卸しをすると同時に、自分の希望にマッチした求人を見つけ、その求人に応募していくことも重要です。

より効率よく転職活動を進めたい場合は、転職エージェントを利用するのも方法です。
転職エージェントを利用すれば、自分に合った求人の紹介や、履歴書・職務経歴書の添削、面接の練習、転職に関する相談など、転職のプロ(キャリアアドバイザー)によるさまざまな転職サポートが受けられます
「自分の転職活動に不安がある」「今の仕事を続けながら転職活動をするため、負担をできるだけ軽減したい」といった場合は、転職エージェントを活用し、効率よく転職活動を進めましょう。

社内SEからの転職におすすめの転職エージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント

求人サイト大手「リクナビNEXT」を運営するリクルートの転職エージェント。業界トップクラスの圧倒的な求人数を誇り、2022年12月現在、約59万5,829件以上(内、非公開求人は約28万2,668件以上)の求人を取り扱っている。
リクルートエージェントでは、幅広い業種・職種の求人情報を取り扱っているほか、全国各地に拠点を持っているため首都圏以外の地方への転職サポートも手厚い。また、業種ごとに専門性の高いキャリアアドバイザーを配置しており、各業界への転職に特化したアドバイスが受けられるのも大きな魅力
独占求人も豊富に取り扱っており、第二新卒からミドル世代まで、幅広い世代にも対応している。リクルートエージェントは、転職を検討している社内SEであれば、まず登録しておきたい転職エージェントの一つ。

マイナビエージェント

マイナビエージェント

「マイナビ転職」を運営するマイナビの転職エージェント。幅広い業界の求人情報を取り扱っているが、特にIT業界への転職に強みを持つ
マイナビエージェントでは、豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが求職者の転職をサポート。ヒアリングをもとに希望の求人や適した求人を提供してくれる等、さまざまな転職サポートが受けられる。
また、大手企業の求人だけではなく、中小企業やベンチャー企業の求人も豊富に取り扱っており、第二新卒や未経験者向けの求人情報も多数提供している。特に、20代~30代で転職を考えている社内SEであれば、転職エージェントの利用を検討する際、マイナビエージェントをぜひ候補に入れておきたい。

まとめ

まとめ・画像

本記事では、社内SEからの転職を成功させる方法について解説しました。「転職にあたっての目標」や「希望条件」を設定するところからスタートし、必要なことを一つ一つ丁寧に分析したり、自分の希望にマッチした求人に応募したりすることで、社内SEからの転職を成功させることができます。

転職を考えている社内SEの方は、本特集を参考に、転職を成功させる方法をチェックし、自身の転職活動に役立てましょう。

著者
佐倉晃次郎

著者 佐倉晃次郎

フリーランスライター。PCのテクニカルサポート、社内SEを経験。得意ジャンルは転職、IT。「誰かの明日を少しでもより良くしたい」という想いで執筆に取り組んでいる。

本サイトにはプロモーションが含まれます。