ケース別転職対策
パターン別の転職理由と、転職先としておすすめの業種。また転職の際、上手く活用したい転職エージェントの情報も、業種ごとにピックアップ!
商社は新卒の人気企業ランキングで常に上位にランクインする人気の就職先です。他の業種と比較すると、世界を舞台にグローバルに活躍できる仕事であり、待遇やブランドの面からも、依然として入社希望者が多い商社ですが、近年は若手を中心に、転職希望者が増加。商社から優秀な人材が流出する事例が増加していることを考えると、潜在転職希望者も相当数いるはずです。
そこで、今回の転職活動の歩きかたの特集は、商社からの転職に注目。
商社からの転職を考えている若手商社マンのために、転職理由別のおすすめ転職先や、商社からの転職が多い業種の特徴、実際に商社から他業種へ転職する上で、有利になるポイントを解説しました。また、商社からの転職を目指す方におすすめの転職エージェントの情報も、業界別にご紹介します。
商社からの転職を検討している若手商社マンは、本特集をぜひチェックしてみてください。
転職活動の歩きかたでは、商社からの転職を検討している若手の転職理由を、大きく以下の3パターンに分類しています。
1商社の仕事は下積み期間が長いため、もっと早くに活躍したいと考えている
商社の仕事の多くは、経験がものを言います。また商社は大きな金額を取り扱うことになるため、新人にいきなり重要な仕事を任せるケースはほとんどありません。たとえ商社マンと言えども、下積み期間は何年もあるのが普通です。
新卒からバリバリ活躍したい、会社のキーパーソンとして経験を積みたいと考え、商社に入社した場合、現実とのギャップに驚くことでしょう。
上昇志向が強ければ強いほど、ITベンチャーのように若くから活躍できる職場への転職を考える若手商社マンが多いようです。
2ものへの投資や流通させる仕事ではなく、ものづくりがしたいという思いが高まった
商社の仕事は、ものを流通させる仕事と、投資先の企業を組み合わせ、事業効率を高めることが仕事の大半を占めています。商社が仲介することで、日本どころか世界中の物が流通していることは間違いありませんが、商社自体が物を作っている訳ではありません。
商社で物の物流に携わっていると、自分が物を作る側に回りたいと思うのは自然の流れです。その思いが募ると、最終的にはメーカーを第一候補に、転職を目指すことになるでしょう。
3商社は高給だが仕事内容が単調でつまらないと感じ、もっと力を活かせる職場を希望している
商社も、以前は商社と人気を二分した銀行も、他の業種、他の職種と比較すると、高給取りで有名ですが、実際の業務を見ると、仕事内容が単調でつまらないという声があるのもまた事実。筆者は多くの銀行マン、商社マンを知っていますが、仕事がものすごく面白いという声を聞く機会はほとんどありません。
最近の若手商社マンは、高給であることに価値を求めず、自分がやりたいこと、力が活かせることを重視する傾向があるため、商社の仕事内容を単調でつまらないと感じると、転職したくなのは当然の結果と言えるでしょう。
この場合、常にアグレッシブに仕事にチャレンジすることを求められる、コンサル業界が転職先の有力な選択肢になるでしょう。
もちろんこれ以外の理由で転職を検討している若手商社マンもいると思います。どのような理由で転職するにせよ、それまでに培った経験を活かし、転職の成功を目指しましょう。
次のチャプターでは、商社マンが転職する際、有利になる点と注意すべき点を解説します。
以下に商社から他の業種、職種に転職する際、有利になるポイントと注意すべき点をまとめました。有利になるポイントは最大限活用し、注意すべきポイントに対しては、しっかり対策し、転職活動に臨みましょう。
それを徹底できれば、転職の成功がグッと近づくはずです。
1高い交渉力と調整力
商社の仕事は交渉の連続です。クライアントだけではなく、社内に根回しする力も自然と身に付きます。商社の仕事で培った高い交渉力と調整力は、どんな仕事でも役に立ちます。商社からの転職を目指すのであれば、具体例を示しつつ、上手くアピールしましょう。
2高い語学力
商社で当たり前のように使っていた英語力は、転職先でも高く評価されます。仕事によっては英語だけではなく、その他の外国語を使っているケースもあるでしょう。その場合、その外国語を使う地域で事業展開しているグローバルメーカーであれば、高い評価してもらえるはずです。
3高いポテンシャル
商社マンは、就職難易度が最も高い仕事の一つ。激しい就職戦線を勝ち抜いた時点で、そのポテンシャルは相当なものと企業は評価してくれます。他業種、他職種への転職を目指す際、真摯な姿勢で転職活動に臨むだけでも、一定の評価を得られるはずです。
特に20代前半の若手商社マンであれば、第二新卒枠で優先して採用してくれる企業もあるでしょう。
1年収が下がるケースが多い
商社は他の業種・職種と比較すると年収が高い傾向があります。どのような業種・職種に転職するにせよ、年収がダウンするケースが多い点は覚悟しておきましょう。
2理想と現実とのギャップに注意する
商社から転職する以上、新しい仕事には大きな理想を抱いているはずです。ただメーカーだろうと、コンサルだろうと、ITベンチャーだろうと、全てが面白い仕事というのは存在しません。メーカーの仕事は保守的で面白みを感じないものもあれば、コンサルの仕事も資料作りと根回しが中心で、理想と現実は異なります。ITベンチャーは、自由度が高い反面、何でもやらされる傾向があり、本業以外の仕事に取り組まなければいけないこともあります。
理想を抱きすぎないこと。これは商社からの転職に限らず、転職を成功させるポイントの1つです。
本チャプターでは商社からの転職を目指す商社マンのために、業種別のおすすめ転職エージェントの情報をご紹介します。
転職を検討している商社マンは、是非チェックしてみてください。
勢いのあるIT企業、ユニコーンと呼ばれるベンチャー企業はもちろん、あらゆる業種・職種の求人を取り扱う転職エージェントの最大手。他の転職エージェントと比較しても求人の数と質は突出しており、転職を検討している商社マンであれば、まず登録しておくべきサービスと言えるだろう。またキャリアアドバイザーの質の高さにも定評があるので、転職が初めてという商社マンにもおすすめできる。
パーソルキャリアが運営する転職支援サービス。メーカーはもちろん、大手企業の求人に強みがある。プロのキャリアアドバイザーが求職者をサポートする転職エージェントとしての機能に加え、気になる求人に自分自身で応募できる転職サイトとしての機能をワンブランドで提供。また不定期で様々な企業が集まる転職フェアを全国で開催しているので、タイミングが合えば、上手く活用すると良いだろう。
総合人材サービス企業「パソナ」が運営する転職エージェント。パソナと聞くと人材派遣のイメージを持つ人も多いが、正社員への転職支援でもトップ3に入る規模と実績を誇っている。またメーカーは派遣社員を数多く受け入れていることから、パソナキャリアとの結びつきが強く、パソナキャリア限定の求人を取り扱っているケースも少なくない。商社からメーカーへの転職を目指すのであれば、パソナキャリアはチェックしておくべき転職エージェントだろう。
世界最大級の総合人材サービス企業「アデコ」が運営する転職エージェント。親会社が外資系ということもあり、日系の転職エージェントにはない外資系企業の求人を多数取り扱う。またアデコはコンサルティング会社に派遣社員を多数送り込んでいることから、コンサル業界の求人にも強い。またLHH転職エージェントのキャリアアドバイザーは、起業の採用担当者と求職者と直接つながっており、採用担当者の意向がダイレクトに伝わる他、求職者を売り込む力も強い。コンサル業界、外資系企業への転職を目指す商社マンは、必ずチェックしておきたい転職エージェントの一つだろう。
今回の転職活動の歩きかたの特集は、商社から転職する方法に注目、転職理由の背景にあるものとおすすめの転職先、商社から転職する強み、転職先の業種別におすすめの転職エージェントの情報をご紹介しました。
商社から転職しようとすると、周囲は「なんて馬鹿なことを」「辞めといたほうが良いよ」と言うでしょう。きっと親も大反対するはずです。
その際あなたはどう思うのか?どうしたいのか?それが重要です。
ちなみに筆者は就職難易度が高く、日本トップクラスの高給を受け取れるコンサル企業からライターに転じました。前職を退職する前は、同僚の反対や親の強い反対を経験し、転職後ギャップに苦しむこともありましたが、それを乗り越え、今では反対していた周囲から自由に生きていて羨ましいという声までもらえるようになっています。
大切なのは「商社から転職したい!」「自分の人生にチャレンジしたい!」と思う強い気持ちです。それがあるなら迷う必要はありません。人はあなたの人生の全てを補償してくれるわけではないのですから。
自分を信じ、自分の満足いく人生を歩いていきましょう!
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