美容クリニックへの転職。一般職と看護師、医師それぞれの志望動機、求人傾向は?

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美容クリニックに転職するには?一般職、看護師、医師の求人傾向と志望動機の考え方

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美容クリニックに転職するには?

一般職、看護師、医師の求人傾向と志望動機の考え方

美容クリニックに転職するには?一般職、看護師、医師の求人傾向と志望動機の考え方

好調を維持する美容クリニック。この期間だからこそ施術を受けたいユーザーも

新型コロナウイルスの影響で経済が悪化し、病院経営にも大きな影響が出ている中、景気に左右されない業界への転職ニーズが高まっています。
美容クリニックは、コロナ禍の現在でも好調な業界のひとつ。美容整形手術や脱毛といった美容医療全般をおこなうクリニックの総称です。
給与水準が高いだけではなく、医療業界でも新型コロナウイルスの治療とは無縁ということもあり、現在、美容クリニックへの転職を希望する方が急増しています。

美容

そこで今回の特集では、美容クリニックの転職に注目。医師、看護師、一般職の求人動向と志望動機の考え方、さらにおすすめの転職サイト、転職エージェントの情報もご紹介します。
美容クリニックへの転職を考えている一般職、看護師、医師の方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

美容クリニックへの転職 一般職の志望動機の考え方とおすすめの転職サイト

医療系の資格や医療業界での就労経験がない場合でも、一般職(受付、接客、院内サポートなど)であれば、未経験者採用を行っている美容クリニックも少なくありません
業務内容はおもに、受付業務や電話応対、患者へのヒアリング、パソコン事務など。
とくに、第二新卒など二十代の求職者は未経験派の採用率が高く、やる気や強みをアピールすることで内定を獲得しやすくなります。
前職での受付や接客の経験、語学力(英語、中国語etc.)も強みとなるため、応募書類や面接でアピールすると良いでしょう。

美容クリニック(一般職)の求人例:リクナビNEXT

募集職種 美容キャスト(院内のサポート・受付)
仕事の内容
  • 施術前の患者のケアやサポート
  • 医師・看護師のサポート
  • 器具の用意や洗浄
  • 電話対応(予約確認や質問への回答等)
  • 患者来院時の受付対応や案内、見送り
  • 書類整理や備品の管理
  • データ入力・カルテ作成
  • 契約時のローン審査の対応や会計
  • クリニック運営に関わる業務全般
雇用形態 正社員
【試用期間】3~6カ月(期間中は月給21万円)
賃金形態 月給:24万円以上
  • 年4回のプチボーナス(短期業績給)
  • 【手当】
    交通費支給(月3万円まで)
    残業代(1分単位で全額支給)
  • 【賞与】
    年2回

美容クリニック(一般職)の志望動機の考え方

応募先のクリニックを選んだ理由を説明できるようにしておく

クリニックのホームページを見て、企業理念・経営理念、院長の発言(ブログなど)をチェック。施術やサービスの内容、利用者の評判、美容業界におけるシェアや他社と比較した場合の強みなど、とくに注目した部分を書き出し、魅力を感じた点として伝えられるようにまとめておく。

自分のスキル・強みをリストアップする

自分が貢献できることを洗い出す。接客経験、営業経験、受付業務の経験、医療業界での就業経験、患者として美容クリニックを利用した経験などは強みになる。
その他、パソコン関連の資格(ITパスポートetc.)や美容関連の資格・検定(認定エステティシャン、美容師etc.)、語学関連の資格(TOEICスコアetc.)もあれば記載。

入社後にやりたいこと・実現したいことを話せるようにしておく

クリニックの業務内容をしっかりと調べたうえで、自分がやりたいこと、今後のビジョンを考えてみる
「営業だった前職の経験を活かして成約率を高めたい」「自分がエステを利用した経験をもとに、患者さんの疑問や不安に寄り添った接客がしたい」「ゆくゆくはカウンセラーやエステティシャンなど美容クリニックで役立つ資格を取りたい」etc.

おすすめの転職サイト

リクナビNEXT

リクナビNEXT画像

リクルートグループが運営する大手転職サイト。大手・中小・スタートアップ・外資系など多くの企業の求人を取り扱い、ほぼ全業界・全職種の仕事がそろう。
美容クリニックの求人は、院内サポート業務を中心に未経験者OKのものも取り扱う
自分の強みを発見する「グッドポイント診断」や、職務経歴などの基本情報を保存して応募書類作成に活かせるなど、求職者にうれしい機能が豊富。職務経歴や転職希望条件を公開することで企業からのオファーを受けられる「スカウトサービス」もおすすめ。

美容クリニックへの転職 看護師の志望動機の考え方とおすすめの転職エージェント

看護師資格を持つ方が美容クリニックに転職する場合、医療行為の補助も可能となるため、一般職と比較すると、さらに高待遇を期待できます
仕事内容はおもに手術の介助や診療・診察のサポート、医療機器(美顔器・脱毛器etc.)の操作など。
また、美容クリニックによってはカウンセラー業務との兼務となり、営業ノルマが課されるケースもあります。看護師の業務範囲は美容クリニックごとに異なるため、どこまでの業務を担当するかはあらかじめ確認しておきましょう。

看護師

病院勤務とは異なり、夜勤やオンコールはなく、残業も少ないのが美容クリニックの大きなメリット。ただし、土日のどちらかが出勤となる職場が多い点には注意しましょう。
また、一般病棟で積めるようなスキルや医療知識が身につきにくいため、転職する際には美容クリニックでの経験がキャリアとしてカウントされない可能性が高くなります。
応募に際しては、2~3年以上の臨床経験を求められるのが一般的。穿刺や採血等の経験が求められます。

美容クリニック(看護師)の求人例:マイナビ看護師

募集職種 看護師
仕事の内容 美容系(営業ノルマなし、カウンセラーと完全分業)
雇用形態 正社員
賃金形態
  • 【月収】35.0万円~38.0万円 程度 諸手当込
  • 【昇給】査定年1回
  • 【賞与】年2回(7月、12月)
  • 【短期業績手当】年4回(2月、5月、8月、11月)※本採用1年以上より対象

美容クリニック(看護師)の志望動機の考え方

現在のスキル・キャリアの棚卸しをしておく

現在の診療科と経験年数、持っている資格やスキルをまとめる。また、看護師として心がけていること、チーム医療の現場で行ってきたことなど、仕事における心がまえもあわせて整理しておくのがおすすめ。

応募先のクリニックを選んだ理由を説明できるようにしておく

クリニックの基本情報(業務内容、待遇、研修体制などの各種制度、経営規模、経営ポリシーetc.)を把握したうえで、惹かれた点をリストアップ。
クリニック内の雰囲気や構成メンバーなど、外部からわかりにくい情報は、転職エージェントを利用すると教えてもらえる場合があるので上手に活用したい。

クリニックでやりたいこと・目指したいことを整理する

看護師視点から、美容クリニックでなにを実現したいか、そのためにどのようなことをしていきたいかをまとめる。「病院勤務では経験しづらかった一人一人の患者さんに向き合う看護をしたい」「美容医療に興味があり、最新の美容医療の知識を吸収したい」etc.

おすすめの転職サイト

マイナビ看護師

マイナビ看護師

マイナビグループが運営する看護師の転職支援に特化した転職エージェント。4年連続で看護師の認知度No.1を誇る。全国にオフィスを展開し、都市部はもちろん地方の看護師求人も充実している。美容クリニックの案件も多いため、美容外科に転職したい看護師の方は要チェック。
新規登録者は、履歴書の書き方から退職の流れまでを記載した『看護師転職サポートブック』がもれなくもらえる。

美容クリニックへの転職 医師の志望動機の考え方とおすすめの転職エージェント

美容クリニックは自由診療となるため、医師の診療科のなかでも高年収の部類に入ります
形成外科や皮膚科・美容外科での勤務経験がある医師はもちろん、他の診療科からでも比較的容易に転向可能。
土日は診療となりますが、残業や夜勤、オンコールはほとんどないため、ワークライフバランスを重視したい場合におすすめです。

美容診療

美容診療に興味がある場合や、年収の高い診療科を希望する医師の方にとっては、有力な選択肢と言えるでしょう。
ただし、自由診療のクリニックでは、患者に施術を勧める「営業活動」も医師の業務の一環となります。一定のノルマがある場合は、その達成も求められるため、診療や施術に専念したい場合は注意が必要です。転職する前に、各種条件を確認しておきましょう。
また、医師としてのキャリアが美容外科・皮膚科に限定される傾向があるため、今後、再度の転職を考えた場合に応募先が限られる可能性もあります。

美容クリニック(看護師)の求人例:エムスリーキャリアエージェント

募集職種 美容外科
  • 以下の科目の医師(形成外科、美容外科)
仕事の内容 美容外科の診察、治療・施術、美容皮膚科診療
(脂肪注入、上眼瞼除皺術、美肌再生、鼻翼縮小完全内側法、フェイスリフト、二重まぶた切開法・埋没法、豊胸術、ボトックス治療、AGA治療、BNLS注射など)
雇用形態 常勤
賃金形態 年収:1700万~2500万円(応相談)+業績によるインセンティブ(週5日勤務の場合)
  • 試用期間:3~6ヶ月(期間変動あり)給与変動なし、職務内容変動なし

美容クリニック(医師)の志望動機の考え方

応募先のクリニックを選んだ理由を説明できるようにする

美容クリニックの企業情報(経営理念、医療技術・医療設備、研修体制etc.)をチェックし、魅力に感じた点をピックアップ。クリニックホームページの在籍医師情報などをもとにデータを集めても。
転職エージェントを通した求人の場合は、働き方や雰囲気といったクリニック内の情報をキャリアアドバイザーに確認できることが多いので聞いてみると良い。面接の際、見学することで実際の職場環境を確認しておく。

現在のスキル・経験の棚卸し

過去・現在の診療科、在籍病院、担当した診療内容などの基本データをまとめる。応募書類には「医師免許取得年月」と「医籍番号」も記載
美容クリニックで働く医師として、患者の話を聞く「傾聴力」や、相手の不安を取り除くための「インフォームドコンセント」がとくに重要になるため、患者とのコミュニケーションで心がけていることをまとめておくと良い。

今後のキャリアプランをまとめる

応募先クリニックでやりたいこと。他の診療科から転向する場合は、美容外科・美容皮膚科でのスキルを積んでいくため具体的に行っていくことを説明できると良い(皮膚科専門医の資格を目指すetc.)。

おすすめの転職エージェント

エムスリーキャリアエージェント

エムスリーキャリアエージェント

医療・福祉業界の転職支援を手がけるエムスリーが運営する医師専門の転職エージェント。転職を希望する医師の登録実績は8年連続No.1と医療関係者間の知名度はトップクラス
常勤医師の求人数は、公開求人のみで14,000件以上(2018年5月1日時点)。美容クリニックの求人も豊富に取り扱う。
転職をサポートするキャリアアドバイザーは、求人の紹介や面接日程の調整、年収交渉、雇用契約の締結まで、転職に関する手続きの多くを代行してくれる。

不況の影響を受けにくい美容クリニック。キャリアプランを明確にして転職を成功させよう

美容医療は、コロナ禍の現在も好調な業績を維持している業界のひとつです。
美容クリニックのニーズが衰えないのは、将来が見通せない今だからこそ、自分らしい自分になりたい、という人々の願望のあらわれと読むこともできるでしょう。
一般職・看護師・医師、それぞれの立場によって転職のポイントは異なりますが、美容クリニックでは、このような患者の願いや不安に寄り添い、「きれいになりたい」という一人一人の願いに誠実であることが求められます
看護師・医師は、美容クリニックに転職することで最新の美容医療と医療機器についての知識も求められ、一般病院やクリニックから転職する場合は、新しい環境に慣れる必要があります。

年収・待遇の良さだけではなく、美容クリニックに転職したあとのご自身のキャリアプラン(やりたいこと、実現したいこと)を明確にしておくことが、後悔のない転職の第一歩となります。

今回ご紹介した「美容クリニックの転職のポイント」「志望動機の考え方」も参考に、ご自身のキャリアに沿った転職を成功させてください。

著者
長尾 尚子

著者 長尾 尚子

フリーランスライター。得意分野は、育児・教育、住宅ローン、保険、金融、エンタメ等、幅広い。子ども2人を育児中のママでもある。
【資格】消費生活アドバイザー、FP2級

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