ケース別転職対策
40代で転職に成功する人の特徴とは?
少し前まで、転職は35歳を過ぎると成功しない、という「35歳転職限界説」が常識でした。
しかし、企業の経済活動が多様化しており、2016年に続き2017年も人材に対する需要が供給を大きく上回る状況が継続するなかで流れは大きく変わっています。最新の求人動向を見ても、ビジネスの現場で即戦力となる40代へのニーズは高く、40代の転職は決して珍しいものではなくなってきています。
今回は「40代の転職」にスポットを当て、20代や30代とは異なる、40代ならではの転職ノウハウ、転職成功のポイントを解説します。
40代のビジネスパーソンの多くは、20年におよぶ社会人生活の中で、成功、失敗含め様々な経験を積み重ねているはずです。仕事を通じて自分の得意・不得意を把握しており、得意分野(専門領域)においては、若い世代と比較しても高いパフォーマンスを出せるケースは少なくありません。このように経験の積み上げがものをいう得意分野を持っている点は、転職における40代の最大の強みと言えるでしょう。
そのため、40代の転職では、自分自身の「専門性」を把握し、それを求める企業に対してアプローチすることがポイントです。まずは、今までのスキルと経験を棚卸ししてみましょう。応募にあたっては、その企業が求めている人材(ニーズ)と、自分自身の「強み」が一致しているかどうか見極めることが大切です。
40代での転職を目指す場合、現職での給与水準が転職先と比較すると高かったり、現在すでに役職についていることも多いですが、転職先でも同様の待遇を受けられるとは限りません。実際に40代の転職の決定状況を転職エージェントにヒアリングすると、現在の給料やポジションにこだわりすぎることで、転職が難しくなるケースが多いという回答を得ており、条件面に関しては「柔軟性」を持つ必要があると言えるでしょう。転職で一から新しい会社でスタートする以上、給料等がダウンする可能性は考慮しておきましょう。大切なのは転職後、自分が役に立つ人材であることを証明することであり、目先の給与や待遇ではないはずです。
40代が転職を成功させるポイント
ひとくちに「キャリアの棚卸し」や「専門性の把握」といっても、なにから手を付けて良いかわからないという方は多いでしょう。
また、40代に対する企業のニーズも、特定の専門スキルを重視するケースから、マネジメントや経営者視点を求めるケースまで、企業によって大きく異なります。
このような転職関連の情報を整理する際に活用したいのが転職エージェント。求人紹介を行うキャリアアドバイザーは、転職者1人1人のスキルや経験をもとに、強みや得意分野を見出すプロでもあります。
また、転職エージェントは、企業の採用担当者と直接、欲しい人材について話をするため、企業側の採用方針を正確に把握しています。業務の内容や社風、給料といった聞きにくいことも、キャリアアドバイザー経由で知ることが可能。条件交渉や面接のセッティングも任せられるため、特に在職しながらの転職では欠かすことのできない存在でしょう。
きめ細かい転職サポートに定評のある転職エージェント。40代や女性の転職にも積極的で、特にオフィスワーク案件が充実している。利用者の年収アップ率と転職満足度が高い。
業界最大手の転職エージェント。業界トップクラスの求人数と転職実績を誇る。取り扱い業種も幅広く、40代の転職も積極的にサポート。キャリアアドバイザーにベテランが多い。
IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェント。SEやプログラマーなどエンジニア分野の転職を専門に手がけており、10年以上の実績を持つ。キャリアアドバイザーの質も高い。
40代で転職に成功しやすいのは、高い専門性を持ったうえで、柔軟な考え方や多面的なものの見方ができる人です。企業によっては、現場の改善や後進指導などのリーダーシップが求められる場合もあるでしょう。
転職活動を行ううえで、すぐにでも取り組めるものとしては、転職チャネルを増やす方法が挙げられます。転職エージェントに加えて、転職サイトや新聞の求人欄、企業の採用ページなども求人媒体として有効なので、しっかりと活用しましょう。
また、「大企業にしか応募しない」「一定以上の待遇以外は承諾しない」等、応募の際に条件を設けてしまうと、転職の成功率は下がります。転職エージェントを利用するのであれば、キャリアアドバイザーの提案にも耳を傾けるようにするなど、柔軟な姿勢で臨むことが転職成功のポイントです。
40代は女性にとってもターニングポイントとなる年代です。「子育てが落ち着いてきたので再就職したい」「今までのスキルを活かしてキャリアアップしたい」「親の介護で働きやすい会社に移りたい」など、動機はそれぞれでも、転職を考える女性は少なくありません。
社会人としてのブランクが長い場合、正社員からのスタートはハードルが高くなります。ハローワーク等でブランクを埋めるための研修を受ける、パートやアルバイトなどの非正規雇用から正社員を目指す等、長期計画でキャリアを形成していくと良いでしょう。
特定の資格やスキルを持っている場合(看護師、保育士等)は、それらを活かすことで正社員への道が早まります。民間の人材紹介会社でも有資格者向けの復帰研修を実施しているところがあるため、上手に活用するとよいでしょう。
正社員から正社員へ転職する場合は、男性と同じく、自身の強みが企業のニーズと合致していることが必要です。
親の介護や育児などに伴うキャリアチェンジでは、労働時間や緊急時の対応などについて、どのような対策を検討しているかを企業側にしっかりと説明できるようにしておきましょう。
働き方改革や女性の活躍がクローズアップされている現在、社員の働きやすさを重視したり、女性の社員登用に積極的な企業は増えています。しかし、そのような企業を志望する場合でも、「女性だから採用される確率が高いだろう」と考えていたのでは内定を獲得することはできません。あくまでも、企業ニーズに対して、独自の強みを提供できることが、転職成功の一番のポイントです。
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