ケース別転職対策
単発バイトのポイントを分かりやすく解説!
大学や専門学校でみっちり勉強し、国家試験も頑張り、ようやく手にした看護師の資格。
機会があれば「資格を活かしたバイトをしてみたい!」と考える方も多いでしょう。
バイトをする理由は
など様々ですが、せっかくなら自分に合う仕事を選び、楽しく働きたいですよね。
そこで本記事では、現役の看護師が自身の経験を踏まえ、看護師のおすすめバイトを3つ厳選!
数ある看護師バイトの中から気軽にチャレンジできる単発のバイトをご紹介します。
バイト時の1日の流れや、初めてバイトに臨む方向けの注意点も、体験談を交え解説します。ぜひ最後までチェックしてみてください。
クリニック【初心者向けスタンダード】 | |
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時給 | 1,200-2,000円程度 |
クリニックバイトのポイント |
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クリニックの単発バイトで、看護師が担当する主な業務内容は、医師の診察の補助です。病棟と比較すると医療処置は少ないので、手技の範囲やレベルが業務に影響しづらい点がメリット。「午前だけ」「午後だけ」の募集もあり、「半日だけ働きたい」という人にはぴったりのバイトです。通常のクリニックでは、感染症や皮膚トラブルなどの一般診療が患者層のメイン。健診や予防接種など、普遍的な医療に関する知識・スキルが役立ちます。また、募集要項で採血ができる看護師を優遇しているところもあり、得意な方は重宝されるでしょう。クリニックの標榜科目が、経験したことのある診療科であれば、患者さんの疾患にも馴染みがあるためより安心です。
(例)小児科クリニックの看護師単発バイト:1日の流れ
8:45 | 出勤、着替え、タイムカード打刻 |
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9:00 | クリニック開院 |
12:30 | 午前診療終了、昼休憩 |
14:00 | 午後診療開始 |
18:00 | 診療終了、清掃 |
18:15 | タイムカード打刻、退勤 |
(例)小児科クリニック 業務内容
筆者の体験談
筆者のバイト先は、医師1-2人に対して看護師2人(クリニックの看護師+バイト看護師)が通常体制。稀に、クリニックの看護師は不在で、1人で現場を任されることもありました。
クリニックは医療機関の中でも特に規模が小さく、他スタッフとの距離が近いため、人間関係が重要です。筆者の場合は幸いにも優しく教えてくださる方がほとんどでしたが、こだわりの強い方と仕事をする際は、少しストレスに感じることもありました。
残業はほぼゼロで、定時に勤務終了。月曜日や連休明けは患者が増え、混むことが多いようです。
クリニック【初心者向けスタンダード】 | |
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時給 | 2,300円程度 |
学童保育バイトのポイント |
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学童保育の単発バイトで看護師が担当するのは、学童に通う医療的ケア児の対応です。具体的には、気管切開のケア・吸引・吸入・経管栄養など。病状としては学童に通える位安定している子が対象で、イレギュラーへの対応というよりは、ルーチンケアのお手伝いが主業務です。医療的ケアの時間以外は見守りや記録に充て、保育スタッフと同じように、他の健常児含めたみんなの遊びをサポートするのも業務の一環です。担当児童のことをよく知っている程安全に対応できるので、曜日固定で働ける人が重宝されるでしょう。
筆者の体験談
筆者が担当した児童の場合は、子ども一人一人に個別の説明用ファイルがありました。そこに、処置のスケジュールや物品の配置・使い方などが細かく記載されています。看護師は自分1人のため不安もありましたが、そのファイルを参考にしながらであれば問題なくケアを行うことができました。
病棟【バイトでもバリバリ働きたい人に!】 | |
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日勤 | 時給2,000円程度 |
夜勤 | 日給30,000-33,000円程度 |
病棟バイトのポイント |
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病棟勤務はフルタイムのイメージですが、単発バイトを募集している医療機関もあります。病棟バイトの単発バイトで看護師が担当するのは、病棟で行われている看護業務全般のサポートです。
時期によって波はあるものの、基本的に繁忙期は立ちっぱなしの仕事。体力は必須です。そのとき入院中の患者さんによって必要なケアが異なるため、経験豊富な方がおすすめ。逆に、未経験では厳しいと言っても過言ではありません。病棟でバイトを募集している場合、欠員が出て人手不足というケースがほとんど。しっかり指導に時間を割いてもらえることは稀で、ある程度自立して動ける看護師が求められます。もし未経験で病棟勤務を希望する場合は、他の現場を経験した上でステップアップを目指しましょう。
筆者の体験談
筆者がフルタイムで働いている病棟にも、平日9-14時で勤務されているアルバイトの方がいます。仕事内容で最も多いのは患者さんの清潔ケア。次いで、点滴作成や入院患者の処置(身体計測や採血)、ナースコール対応などです。受け持ち患者はおらず、基本的にはフリーで動いています。短い勤務時間だとしても、看護師が1人増えるだけで病棟の安全性はぐっと増します。フルタイム看護師の残業時間短縮にも繋がるため、大変ありがたい存在です。
本チャプターでは、初めて看護師バイトに応募するまでの流れを解説します。
看護師バイトの求人サイトへ登録後、すぐに働き始められるわけではありません。
登録する会社にもよりますが、オフィスに訪問し、面談や各種手続きが必要になる場合もあります。働きたい日時が決まっている場合は、1ヶ月程度前から動き始めることをおすすめします。
1求人サイトへの会員登録
まずは求人サイト経由で必要事項を登録。登録面談の日程を調整します。
2登録面談
オフィスに訪問し、担当者と面談を行います。初めは会社概要やシステムの説明から。履歴書や資格証の確認もここで行い、問題がなければ登録手続きを実施。その後、担当者と希望する仕事内容を相談します。医療機関が出している求人と、自分が持っているスキル、勤務希望日、通勤経路など各種条件をすり合わせ、実際に応募する仕事を選びます。
3求人案内
求人サイト上で条件を指定し、自分で求人を検索。サイト上に載っているのは就業日、勤務地、勤務形態など簡単な情報のみです。気になる求人案件へ「問い合わせ」ると、医療機関名や業務内容などの詳細がメールで送付されるので、そのメールに返信する形で応募の意思を表明します。
4仕事決定
医療機関の受け入れが決定したら、決定連絡(メール)が届いた後、「業務指示書」(紙面)が郵送されます。当日の具体的な集合場所や持ち物などは、業務指示書で確認します。
5仕事スタート
業務指示書の通りに出勤。登録会社の担当者は基本的に現場にはいません。現地の医療機関の方とコミュニケーションを取りながら仕事を進めます。
6勤務報告
終了時刻を「勤務報告書」へ記入し、医療機関の方にサインをもらいます。これを登録会社へ郵送すると、勤務実績をもとに給与が振り込まれます。
看護師の単発バイト探しの肝は、なんといっても取り扱っている求人数!「働きたい日」と「その日の求人」をマッチングさせられるかが重要です。求人数が少ないと、「働きたいのに働けない」というもったいない状況に陥ってしまいます。
株式会社メディカル・コンシェルジュが運営する「MCナースネット」は、看護師バイトの求人数で他を圧倒。単発・スポットだけでも1,000件以上の求人があります。
会員登録なしで求人検索できるのも魅力のひとつ。まずは、どんな求人があるかだけでも覗いてみると、単発バイトの具体的なイメージが膨らむのではないでしょうか。
単発・スポットで看護師バイトの取り扱いのある業務内容 |
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副業としてバイトをする際は、現職の就業規則を必ず確認しましょう。副業を禁止している組織もある点には注意が必要です。筆者の場合は、「本業に支障を来さない範囲で、申告すれば副業OK」という内容の就業規則でした。
副業としてバイトする際は、税制の確認も必須です。自身での確定申告や、追加納税が必要な場合があります。
勤務先の情報や患者のことを外部で話すのは厳禁です。業務上知り得た機密事項や、医療機関の不利益となる事項を漏洩した場合は、損害賠償請求されるリスクがあります。細心の注意を払いましょう。
バイト中、様々な場面で医療上の質問を受けることがありますが、対応にはいつも以上に気をつけるべきです。また、法律で指定されている事柄以外にも、「看護師がやってよいこと/やってはいけないこと」の線引きは各現場で異なります。「法律上は看護師が実施してもよい手技だが、ここでは医師がやることになっている/その医療機関独自の資格が必要」ということもあり得ます。思わぬトラブルに発展するリスクを考慮し、勤務先のスタッフや医師に都度確認をとりながら仕事を進めましょう。
登録会社を仲介する場合、就業先への直接の就職活動は制限されていることが多いため注意してください。「ここで働いてほしい」「次回また来てほしい」など、就業先から勧誘を受けたときでも、登録会社への連絡なしに話を進めるのは禁物です。あなたと登録会社、就業先、関係先との信頼関係を損なわないよう慎重に行動しましょう。
これから単発バイトをやりたい!と考えている方は、ぜひ以下の3点を参考にしてみてください。
1 初対面の人とのコミュニケーションを大切にする
看護スタッフが1人だったとしても、患者さん・医師・事務など、必ずコミュニケーションをとる相手がいるはずです。挨拶や言葉遣いには十分気を配りましょう。単発バイトでは、スタッフも患者さんも「初めまして」の状況に飛び込むことになります。新しい環境をぜひ楽しんでください。
2 分からないことはすぐに確認する
どんな仕事にも通ずることですが、慣れない現場ではより心がけておく必要があります。特に「スピード」がポイント。バイトはフルタイムに比べて時間が限られています。分からないことを「後でいいや」と放置せず、各場面で確認しながら仕事を進めることが、勤務時間内のパフォーマンス向上に繋がります。
3 すべての求人が高時給とは限らない
看護師バイトと一口に言っても、業務内容はさまざま。平均時給は高めですが、中には他の職種と同程度の求人もあります。よく見てみると、「近所のスーパーの方が、時給が高い!」なんてことも。必要な収入と、働ける時間から逆算した上で、希望する時給の基準を作っておきましょう。
本特集では、看護師の単発バイトを3つ厳選してご紹介しました。
筆者自身もフルタイムで働きつつ、空いた時間を単発バイトに充てることがあります。収入が増えるだけではなく、普段馴染みのない業務に出会えるのも看護師バイトの魅力の1つ。新しい現場に行くたび、看護師としての幅が拡がるのを感じます。
思い立ったが吉日、迷っている方はぜひ一度チャレンジしてみてください!
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